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役所広司、70歳になったら作りたい映画の夢語る「もういい爺さんになってきたので」TAMA映画賞で最優秀男優賞

2021.11.21 Vol.Web original

 

 第13回TAMA映画賞授賞式が21日、府中市・府中の森芸術劇場 どりーむホールにて開催。『すばらしき世界』などで最優秀男優賞を受賞した役所広司が受賞の喜びとともに、コロナ禍の影響を受けた映画界への思いを語った。

 映画祭『TAMA CINEMA FORUM』は、東京都多摩市内で開催される、映画ファンを中心とした市民ボランティアによる映画祭。最終日には、TAMA映画フォーラム実行委員の合議により選考されるTAMA映画賞の授賞式が行われる。

 最優秀男優賞に輝いたのは、『すばらしき世界』『竜とそばかすの姫』などで評価された役所広司と、『花束みたいな恋をした』『キネマの神様』などで評価された菅田将暉。

 役所は主演作『すばらしき世界』について「西川美和監督の作品が好きで、やっとお声がかかったと、とてもうれしかった」と振り返った。
 
 コロナによって、出演する多くの作品も撮影が延期となったと言い「1年半も(撮影が)延びると、スタッフも変わる。たくさんの映画を志したスタッフや俳優さんも、このコロナ禍で夢をあきらめたという話を聞きました。でもやっと動き出したので、またみんなが帰ってくれるよう頑張りたい」とコロナで大きな影響を受けた映画人たちへの思いを語った。

 また、今後について聞かれると「爺さんのロードムービーがやりたいです。もう、いい爺さんになってきたので(笑)。若いころ火野正平さんと酒を飲みながら、70歳くらいになったらそういう映画をやろうよと話していて」と、さらなる映画への情熱を見せた。

菅田将暉と有村架純、再会『花こい』チームがTAMA映画賞受賞「2人で多摩川を見つめてた」エピソードも

2021.11.21 Vol.Web original

 第13回TAMA映画賞授賞式が21日、府中市・府中の森芸術劇場 どりーむホールにて開催。菅田将暉、有村架純と土井裕泰監督が登壇し、“花こい”のトリプル授賞を喜んだ。

 社会現象的ヒットを記録した恋愛映画『花束みたいな恋をした』は、特別賞(土井裕泰監督、坂元裕二氏、及びスタッフ・キャスト一同に対して)と、最優秀男優賞(菅田将暉)、最優秀女優賞(有村架純)を受賞。

 登壇した土井監督は、多摩市の市民ボランティアによって行われている映画祭での受賞に「多摩地域はこの映画でも重要な場所として描かれています」と受賞を喜び「他の作品が延期せざるを得ないようなつらい時期の公開となったが、ありふれた日常が失われた尊い時間に見えたことは、映画を作っていたときには考えていませんでした。また、見てくれた人がネットでこの映画のことを語ってくれたことも、この状況ならではの現象だったかなと思います」とヒットの背景を振り返った。

 麦と絹、若い2人の“花束みたいな恋”を演じきった菅田と有村。

 尾野真千子とともに最優秀女優賞を受賞した有村は「絹はきっと一人でも生きていける女性なんですが(菅田が演じた)麦と出会ってしまったことで、2人でいることの幸せを知ってしまった。その姿を菅田さんと表していけたら、と思いました」と振り返った。

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