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箱根駅伝で青学大が3年連続の総合優勝&大学3冠

2017.01.06 Vol.682

「東京〜箱根間往復大学駅伝」の復路が3日、行われ青山学院大学が11時間4分10秒で3年連続3度目の総合優勝を果たした。青学大は出雲全日本選抜、全日本も制しており、大学3冠も達成した。

 青学大は往路(2日)で2区までで2位に甘んじたが、トップの神奈川大と38秒差でスタートした3区の秋山が13キロすぎでトップに躍り出ると、そのまま軽快に差を広げ、後続に1分22秒のリードを作ってタスキをつないだ。秋山は2年連続の区間賞を獲得した。

 5区の貞永が区間8位で差を詰められたものの、2位の早稲田に33秒差をつけて3年連続の往路優勝を飾った。
 迎えた復路(3日)は3年生の主力である田村と下田を7、8区に投入。ここで一気に勝負を決める作戦だったが、田村が7区15キロ付近で体が動かなくなってしまうアクシデントに見舞われる。4日前に体調を崩していたという田村はレース中、脱水のような症状に。1キロ3分25秒前後までペースが落ち、3分近く広げていた2位・早大との差を1分21秒まで詰められてしまった。

 しかし続く下田が自己記録タイとなる区間歴代3位の1時間4分21秒で8区21.4キロを駆け抜け、早大の追撃をシャットアウト。チームの勝利を決定づけた。

 2位でスタートした早大は復路スタートした6区で、初の箱根路に挑んだ石田が足の裏から出血する誤算もあり、7区の走者にタスキを渡す際には2分以上の差をつけられてしまった。9区では東洋大に抜かれ、結局3位に終わった。

 2位の東洋大は往路の1区で服部が4位と出遅れ。復路で9区の野村が区間賞を獲得するなど順位を2つ上げたが、優勝争いに一度も絡むことなく終わった。

 10位までに与えられる来年のシード権争いでは、往路12位の法政、13位の日体大、15位の東海大がそれぞれ8、7、10位に入り、シード権獲得。上武大、創価大、日大が順位を落とした。

箱根駅伝で青学大が「完全優勝」2連覇達成

2016.01.08 Vol.658

 第92回東京箱根間往復大学駅伝が2、3日に行われ、青山学院大が2年連続2度目の総合優勝を果たした。
 青学大は第1日の往路では、1区で久保田和真がトップに立つとそのまま首位を譲らず独走。5時間25分55秒で2年連続2度目の往路優勝を果たした。東洋大が3分4秒差の2位、駒大が5分20秒差の3位につけたが、青学大は復路でも独走。10時間53分25秒で2年連続2度目の総合優勝を果たした。全区間トップでたすきをつなぐ「完全優勝」は第53回大会の日体大以来、39年ぶりの快挙。2日間を通じて、6区間で区間1位を記録。

 2位は東洋大で11時間0分36秒、3位は駒大で11時間4分0秒だった。
 最優秀選手には1区で区間賞を取った 青学大の久保田が選ばれた。

青学大の原晋監督は「学生最強集団だと証明できた」と喜びを語った。7分差をつけられた東洋大の酒井監督は「せめて区間賞を取るとか、来年につながるような走りを見せたかった」と厳しい表情を見せた。

 10位までに与えられる来年の「シード権争い」では、往路14位だった中央学院大が総合9位に躍進。往路6位だった日大は7区石井、8区岡野がそれぞれ区間18、19位と振るわず11位に後退。シードを逃した。

箱根駅伝 青山学院大が10時間49分27秒で初の総合優勝

2015.01.09 Vol.634

 第91回東京箱根間往復大学駅伝で青山学院大が10時間49分27秒で初の総合優勝を果たした。青学大は1918年の創部から97年、出場20回目にして初めての総合優勝。

 2日に行われた往路(東京・大手町〜神奈川県箱根町の5区間、107.5キロ)では、青学大は5時間23分58秒で初の往路優勝を果たした。5区を走った神野が、かつて“山の神”と名をはせた柏原竜二(東洋大=現・富士通)が3年前に打ち立てた区間記録を24秒上回る会心の走り。46秒前を行く駒大・馬場を交わしトップでゴールに駆け込んだ。その駒大は馬場が20キロ過ぎに低体温症を起こし路上に崩れる。ゴール直前でも転倒するなどし、大きく後退。青学大に7分25秒の差をつけられ4位に終わった。

 2位には4分59秒差で明大が入り、総合2連覇を狙った東洋大は6分49秒差の3位。東洋大は“花の2区”で服部勇が区間賞を取ったものの、昨年優勝の立役者・双子の設楽兄弟の穴は大きく、じりじり離された。

 3日の復路(神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109.6キロ)でも青学大の勢いは止まらず、3区間で区間賞を奪い2位の駒大に10分50秒の差をつけ圧勝した。最優秀選手には往路の5区で快走した神野大地が選ばれた。

 今回からコースの一部変更で正式な比較はできないが、東洋大(2012年)の大会記録を上回り、史上初めて10時間40分台に踏み込む圧勝に、原監督は「素直にうれしい。驚きを隠せない」と感慨に浸った。全10区間のうち区間賞5、区間2位が3。神野や一色といったエース級だけでなく、脇を固める選手たちに厚みが出たことが快挙につながった。

 駒大は往路4位から2位に浮上する意地を見せたが、タイム的には往路からさらに引き離されての完敗だった。

 10位までに与えられるシード権争いでは9区を終えて8位につけていた中大のアンカー多田が10区で最下位とまさかの失速。チームは19位まで後退し、3大会ぶりのシード権を逃した。10位に52秒差の11位で最終区に入った山梨学院大は兼子が区間3位と好走し、9位で3大会ぶりにシード権を獲得した。

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