第45回日本アカデミー賞授賞式が11日、都内にて行われ、最優秀主演女優賞を『花束みたいな恋をした』の有村架純が受賞した。
有村が日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞するのは今回が初。
有村は「びっくりしています」とぼうぜんとしつつ「受賞は(共演の)菅田将暉さんはじめキャスト、スタッフの皆さんのおかげだと思っています」と感謝。さらに「私が作品に対してできることは少ないですし限られていて、自分がこの作品に対して一体何ができるのかと、常々不安に思うことがあるんですけど、幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉でした」と感慨を込めて振り返り「これからも独りよがりな芝居をするのではなく、思いやりを持って、人や現場に向き合い続けたい」と前を見つめ「世界中が一刻も早く、穏やかに過ごせるよう祈っております」と晴れやかな笑顔を見せた。
有村から「20歳のころからすごく良くしていただいてる」と感謝されていた司会・長澤まさみも「感動しちゃいました」と感激の表情を浮かべていた。
また、優秀助演女優賞のトークでは、第一子出産を控えた石原さとみが別室から参加し『そして、バトンは渡された』で娘役を演じた子役・稲垣来泉と主演・永野芽郁に感謝しつつ「普段思わないんですけど、この作品は唯一、生まれてくれる子どもに見せたいと思いました。来泉ちゃんと芽郁ちゃんの笑顔が本当に大好きで、お2人のようになってほしいなという思いを込めて、見せたいと思います」と、感無量の面持ちで語っていた。
最優秀助演女優賞に輝いたのは『護られなかった者たちへ』で、生活保護受給者を支えるケースワーカーを演じた清原果耶。「自分が受賞すると思ってなかったのでびっくり」と驚きながら「皆が報われるような世の中になればいいなと思いながら演じていました」と振り返っていた。