「連続ドラマW 坂の上の赤い屋根」(3月3日よりWOWOWにて放送開始)の完成披露イベントが27日、都内にて行われ、俳優の桐谷健太、倉科カナ、橋本良亮(A.B.C-Z)、蓮佛美沙子と村上正典監督が登壇。蓮佛がヘビーな役どころを振り返った。
“イヤミス”の名手・真梨幸子による同名小説の映像化。
主人公の轟書房編集者・橋本涼を演じる桐谷は「企画書を読んだときに本当に衝撃だった。マネージャーにすぐ、やりたいと電話した」と明かし、「出来上がりを見たとき、本当に皆、心の闇の階段をどんどん降りて行ってギリギリの部分で演じていた。正直、皆きつかったと思うけど、それが画面にあふれていてうれしかった」と完成度の高さと共演陣を絶賛。
橋本良亮が演じる死刑囚・大渕と獄中結婚をした法廷画家・礼子を演じた蓮佛美沙子も「狂気と共感という、相反するものを感じる作品でした」と胸を張りつつ「本当につらい役でした」と、悲惨な背景を持つ自身の役どころを振り返った。
さらに「今回、人として言ってはいけないセリフも多くて。“死ねばいいのに”と言って画用紙の似顔絵をカッターナイフで切り裂くというシーンがあって、今までそんなこと言ったことが無いので、胸にズーンとくるんだろうなと思って撮影スケジュールを確認したら、それがクランクアップのシーンで。“死ねばいいのに”でクランクアップはつらいな…と思っていたら、当日、急に変わって、最後はまさかの、大渕とのイチャイチャシーンになって。気持ちが全然違う、と。それに救われました(笑)」と明かし、一同も大笑い。
「イチャイチャと言っても、ご覧になったら“え、これで?”って思うと思いますけど、それまでがつらいことばかりの役だったので…」と苦笑し「本当に幸せな気持ちで終われました」と、大渕役の橋本と村上監督に感謝していた。