改めて関係者やファンに感謝
「Krush.114」(7月11日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が7月12日、都内で開催された。
メインで近藤拳成(大成会館)を破り、スーパー・ライト級王座の初防衛に成功した佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は改めて大会開催に奔走した関係者やファンに感謝の言葉を述べた。
佐々木は冒頭「こういった状況下、(観戦することに)心配する方が多かったのではないかと思うが、こうしてたくさんの方の前で試合をすることができて、一人の人間として感謝の思いが募っている。ありがとうございました」と挨拶した。
前日の試合は新型コロナウイルスの影響で2度も延期されたのだが、これについては「僕のなかでは何も変わっていなかった。準備できる期間ができたのは、1日1日ワクワクしながら、準備を試合で出せる状況を作れてはいたので、それを昨日は試すことができてた。そして後楽園ホールで試合ができたのはすごく楽しく、また格闘技が好きな思いが強くなった」などと相変わらずの“不動心”。
試合は1Rに左ミドルでダウンを奪い、以降、主導権を握り続け、判定ながら圧勝という結果だったのだが「早めにダウンを取れたが、そこから少し自分の欲が出てるな、というのがあった。自分の熱が一歩前に出始めていたが、必死にそれを押さえつけながら戦った。それも今までの経験があったからそういう考えに至った。そこでばーっと動いていたら違う展開になっていたのかなという思いもある。倒しきれなかったのは近藤選手のテクニックや熱、思いがあったから昨日の展開になったと思う」などと振り返った。
3Rの近藤の反撃については「3Rに限らず、3分3R、近藤拳成選手だけではなく、兄の大成選手、弟の魁成選手の声も聞こえていた。3人の思いが僕に伝わってきていた。兄弟の思いを背負ってリングに上がっているんだなということを感じた時間だった」と試合中の思いを語った。
今後については「これからも変わらず、進化というか、もっともっと突き詰めるものがある。いつ満足するかは分からないが、ずっと進化し続けることを目標に置いて日々過ごしていきたい」と淡々と語った。
そして最後に改めて「こういう状況下の中、足を運んでいただいたお客さん、ABEMAで画面越しではあるがご視聴いただいているお客さん、ありがとうございます。観客を減らしてイベントが行われたが、選手一人の力ではこういったイベントはできない。裏方のスタッフさん、イベント関係者、そしてお客さんあってこそのイベントだと思っている。そういうことを胸にしながら、日々進化を続けて皆さんに熱を届けていきたい」と再度の感謝の言葉で締めくくった。