時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品『闇の歯車』の初日舞台あいさつが19日、都内で行われ、主演の瑛太をはじめ、緒形直人、山下智彦監督が登壇した。
藤沢周平による同名の小説が原作。犯罪という人間のダークサイドに切り込んだサスペンス時代劇で、現金強奪という犯罪に一攫千金の夢を見た男たちの姿を描く。緒形は病気の妻を持つ浪人の伊黒清十郎、そして儲け話を持ち掛ける謎の男・伊兵衛を橋爪功が演じる。
瑛太は「大河ドラマで1年以上出演した後の時代劇だったのですが、また時代劇に挑むモチベーションが保てるか、正直自問自答しましたしかし、山下監督と初めてお会いした時、監督の持つ勢いと作品への愛情を強く感じ、大事にこの役を演じようと心に決めました」と、出演の経緯を説明。そのうえで、「お金をかけた派手なアクションやコメディの時代劇が増えている中、こうしたサスペンスやアウトローを描いた本格的な時代劇は少なくなっているように思います。日本人として、誇りを持って時代劇を演じられる俳優として、技術も心も磨いていきたい」と、意気込んだ。
緒形は「時代劇の瑛太さんはとても自然体で、着流しも色気があって、また共演できるのが本当に楽しみでした。まるで、若かりし日の高倉健さんのような佇まいを感じました。ぜひこれからの時代劇界を引っ張っていってもらいたい」と、絶賛していた。
「闇の歯車」は時代劇専門チャンネルにて2月9日20時からオンエア。それに先立ち、全国5大都市を中心に期間限定上映される。