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【芸術の秋! 世界のすべてからアートが生まれる】石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

2020.11.14 Vol.735

 アートディレクター、デザイナーとして世界を舞台に活躍した石岡瑛子(1938-2012)の世界初の大規模な回顧展。初期の広告キャンペーンから、映画、オペラ、演劇、サーカス、ミュージック・ビデオ、オリンピックのプロジェクトなど、その唯一無二の個性と情熱にあふれる作品を総覧する。

 マイルス・デイヴィス、レニ・リーフェンシュタール、フランシス・フォード・コッポラ、ビョーク、ターセム・シンら名だたる表現者たちと緊張感に満ちたコラボレーションを繰り広げ、画期的な作品を生み出し続けた石岡。展示では、集団制作の中で個のクリエイティビティーをいかに発揮するかに賭けた「石岡瑛子の方法」を、デザインのプロセスを示す膨大な資料とともに紹介し、その秘密に迫る。

 また、アカデミー賞を受賞した映画『ドラキュラ』(1992)や『落下の王国』(2006)、『白雪姫と鏡の女王』(2012)、オランダ国立オペラ『ニーベルングの指環』(1998-1999)など、ハリウッド・アカデミーをはじめ世界各国のアーカイブから集められた衣装展示も必見。他にも前田美波里を起用したデザイン史の金字塔とも言うべき資生堂のポスター(1966)や、1970-80 年代のパルコの広告などの初期の仕事から、海外に拠点を移した挑戦の数々も紹介する。

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