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中澤と佐々木が揃って防衛成功 8・6 Krush.78

2017.08.07 Vol.Web Original

マスク姿の左右田に城戸が「いいぞ! 左右田!」
「Krush.78」(8月6日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベントで2つのタイトルマッチが行われた。

 ダブルメインの第2試合「-65kgタイトルマッチ」は王者・中澤純に左右田泰臣が挑戦。延長にもつれ込む激戦の末、中澤が勝利を収め初防衛に成功した。

 試合前から舌戦を繰り広げた両者。左右田はこの日もその論点のひとつとなっていたマスクをかぶり入場。そしてセカンドロープに仁王立ちで王者・中澤の入場を待つ。中澤からベルトが返還され、そのベルトが確認のため青コーナーに持ってこられた時も左右田はセカンドロープ上。バルコニーから観戦中の城戸康裕がその様子に「いいぞ! 左右田!」と声をかける。リングアナのコールを受けやっとロープから降りるとここでやっとマスクを脱ぐ。ここでもまた城戸から「いいぞ! 左右田」の声。

 リング中央でのルール確認中も柔軟体操をするなど中澤と目も合わせない左右田。とことん異例の所作のまま試合が始まった。

 1R開始早々、中澤が放った右ハイキックが合図のように激しい打撃戦を展開する両者。手数は中澤のほうが多いが、左右田は固いガード。ラウンド終盤、中澤の強烈な右フックがさく裂。しかし左右田も身長差を生かしたテンカオを見舞うなど一進一退の攻防。2Rも2人のパンチが交錯する場面が続く。左右田の左右のフックに会場が沸くが、そんななかでも中澤は強烈な右ローキックで左右田の突進を止めては左右のフックで反撃。右のクロスで左右田が一瞬腰を落とす場面も。しかし左右田もパンチからヒザをボディーに打ち込み、お互いにペースを握らせない。ジャッジが微妙なラウンドが続き、勝負の3R。左右田がプレッシャーをかけロープに押し込みパンチ、ヒザで攻め込むと中澤は押し込まれながらも左右のフックで反撃。後半はともに額をつけての打ち合いのまま3R終了のゴングが鳴らされた。

 ジャッジは1人が30-29で中澤を支持したが、残る2人が30-30、29-29のドローで延長ラウンドへ。

 延長ラウンドは3Rに続き、額をつけての打ち合いに。序盤は中澤が手数で上回るが中盤以降、左右田も手数が出始め、後半はまた左右田がロープに中澤を押し込みパンチ、ヒザ。しかし中澤も手数は減らさずノンストップの打ち合いのままゴングとなった。

「Krush.78」佐々木vs谷山の-63kgタイトル戦は汚名返上の舞台

2017.08.03 Vol.Web Original

「Krush.78」(8月6日、東京・後楽園ホール)で開催される「Krush -63kgタイトルマッチ」で対戦する王者・佐々木大蔵と挑戦者・谷山俊樹。対戦を前に2人の声が届いた。

佐々木「ベルトを防衛してK-1の舞台にもう一度リベンジしたい」
――2月の初代K-1ライト級王座決定トーナメントでは1回戦でウェイ・ルイに敗れてしまいましたが、あの試合でどんなことを感じましたか?
「K-1という大きな舞台で、いつもより体重も500g軽かったりして、自分にとっては収穫があった大会でした。本来の力が出せなかったと言ってしまえば言い訳にしか過ぎないのですが、ウェイ・ルイ選手が優勝してくれたことがせめてもの救いだったかなと思います(苦笑)。今はウェイ・ルイ選手との再戦を目標にして、しっかりリベンジできるようにトレーニングを積んでいます」

――佐々木選手もウェイ・ルイに負けるまでは連勝していましたが、実力を出せなかったという反省点があったのですか?
「自分自身、連勝していてどこか浮かれていた部分もあったのかなと思います。あそこでウェイ・ルイ選手に負けて、より一層、気を引き締めないといけないと思いましたね」

――改めて自分は世界のトップと戦って勝っていくことが目標だと感じましたか?
「そうですね。Krush-63kgのベルトを獲って、どこかでちょっと満足していた自分もいたのかなと思います。現状に満足せずにまだまだと思っている選手のほうが強くなっていくと思うし、自分もKrush-63kgのベルトを獲った時に、それを実感していたので、その想いを込めて試合をしていけたらと思います」

――2月の試合を終えてからは、どんなことを意識してトレーニングしてきましたか?
「力がどうとか技術がどうとかではなく、一番は気持ちの部分かなと思っています。日々の練習で培った自信など、どこか欠けていた部分があったと思うので、2月のK-1での敗戦を毎日忘れずに練習を続けています」

――そして6月の中国遠征を挟んで、2度目の防衛戦が決まりました。対戦相手は谷山俊樹選手に決まりましたが、挑戦者が谷山選手に決まったと聞いた時はどんな心境でしたか?
「特別に何かを想うことはなかったですね。誰が相手でもKrush-63kgのベルトは自分のベルトだと思うし、久々のKrush参戦でタイトルに挑戦する谷山選手には絶対にベルトは渡したくないです。僕は8月6日に試合をして、Krush-63kgのベルトを持って帰るだけなので、相手が谷山選手に決まりましたけど、ただ戦って勝って防衛するだけです」

――谷山選手も初代K-1ライト級王座決定トーナメントに出場していましたが、いつかは戦う相手だと意識していましたか?
「意識はしていました。トーナメントでウェイ・ルイ選手に勝っていたら、準決勝では谷山選手とクリスチャン・スペトゥク選手の勝者と戦うことになっていたので、谷山選手と戦うことも想像しながら練習を積んでいたつもりです。その対戦のタイミングが今回の防衛戦になったのかなと思います」

――昨年10月の初防衛戦(岩崎悠斗に判定勝ち)では王者としての強さを証明してベルトを防衛しましたが、今回の防衛戦ではどんな試合にしたいですか?

「2度目の防衛戦の前にK-1で悔しい敗戦を喫して気付いたこともあったので、良かったのかなと思います。今はこのKrush-63kgのベルトを防衛するためだけにトレーニングを積んでいるので、しっかりKrush-63kgのベルトを防衛します。そしてK-1の舞台にもう一度リベンジしたいと思います」

――今回のタイトルマッチは初代K-1ライト級王座決定トーナメント1回戦で敗れた選手同士の対戦ということで、ファンの人からは厳しい目で見られる部分もあると思います。それについてはいかがでしょうか?
「周りの目は周りの目でいいと思うし、僕はしっかり防衛して、次につなげるだけです。そういった厳しい目は気にしないし、むしろ厳しい目を糧に練習にも取り組めているので、より気合が入っています。こういう試合が組まれるからこそKrushだと思うし、だからこそ緊張感のあるタイトルマッチにしたい。今回はチャンピオンとして、ただ勝つだけでなくKOを見せたいです」

――最後にファンの皆さんにメッセージを。
「このKrush-63kgのベルトは僕のものです。必ず勝利してこのベルトを持ち帰りたいと思います。期待していてください」

2・25 K-1 中国のウェイ・ルイがK-1初代ライト級王者に輝く

2017.02.26 Vol.684

『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~』(2月25日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われた初代ライト級王座決定トーナメントで中国のウェイ・ルイが決勝で平本蓮を2-1の判定で破り、初代王者に輝いた。

 ルイは1回戦でKrush-63kg王者の佐々木大蔵から2Rに2度のダウンを奪いKO勝ち。準決勝では1回戦で谷山俊樹を判定で破ったクリスチャン・スベトゥクと対戦し、3-0の判定で勝ち、決勝へ上がってきた。

 1回戦は変幻自在な蹴りを見せるなど、佐々木を翻弄。準決勝では巧みなディフェンス力とバックステップを駆使したフットワークでほとんど有効打をもらわない完勝だった。

 対する平本は1回戦でブリース・ベルバールと対戦。長身のベルバールの長い手足からのパンチや前蹴りに苦戦しながらもローキックで攻略。効果的なボディーブローでベルバールを追い込み、2-0の判定で勝利を収めた。準決勝では優勝候補の卜部功也を破り勝ち上がったゴンナパー・ウィラサクレックと対戦。ゴンナパーは1回戦でも昨年9月大会で山崎秀晃の足を破壊した強烈なローだけでなく、破壊力のあるパンチ、そしてハイキックで功也からダウンを奪うなど、破壊力のある攻撃を見せていただけに苦戦が予想されたが、平本はローにひるむことなく距離を詰め、パンチを繰り出す。ゴンナパーはローキックに活路を見出すが、平本はなおも距離を詰め、右フックでダウンを奪う。なんとか立ち上がったゴンナパーはローからパンチで反撃。しかし勝負どころとみた平本はパンチの連打で追い打ち。右ストレートで2度目のダウンを奪い、1RKOで決勝に勝ち上がった。

K-1ファンイベントで弘嵩vs大雅がバチバチの火花

2017.01.22 Vol.682

 K-1のファンイベント「『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~』2.25代々木大会・大決起集会!」が21日、東京スカイツリータウン内のJ:COM Wonder Studioで行われた。

 大会前の恒例となったこのイベント。今回は初代ライト級王座決定トーナメントに出場する卜部功也、佐々木大蔵、谷山俊樹、平本蓮の日本人4選手とゴンナパー・ウィラサクレック。スーパー・フェザー級タイトルマッチを戦う卜部弘嵩と大雅。スーパーファイトに出場する野杁正明、上原誠、松倉信太郎、日菜太が登場。
 また4月大会での復帰が発表された武尊も特別出演した。
 
 トーナメント出場選手のうちゴンナパーは2分間のミット打ちを披露。そのド迫力に会場が息をのむ。スパー後、ゴンナパーは「この階級が適正体重。今、階級が上のゲーオや木村ミノルと激しい練習をしています。同じ階級の選手には負ける気がしません」と自信のコメント。

 その後に日本人選手4人が登場。
 ゴンナパーと対戦する功也は「ゴンナパーはいいミットをしていましたね。過去一番厳しいトーナメントになると思うので、覚悟を持って挑みたい」と静かに闘志を燃やした。
 平本は昨年行われたKrush-63kg王座決定トーナメントの決勝で佐々木に敗れ、佐々木はかつて功也にK-1甲子園で敗れ、谷山は8年前にK-1ユースで功也に敗れ、というようにそれぞれ雪辱を胸に臨むメンバー。
 平本は「決勝は佐々木選手にリベンジしたいですけど、誰が来ても強いんで頑張りたいです」と話せば、佐々木は「K-1の頂点からの景色を見てみたい」と独特の表現で優勝を意識。そんななか谷山はプライベートでも仲がいいという功也に「控室でも僕のスーツ姿を見て(漫才コンビの)銀シャリと言われました。K-1じゃなくてM-1の人ですよね、って(笑)」と会場を和ませた。

K-1初代ライト級王座決定トーナメント組み合わせ決定 功也vsゴンナパー

2016.11.20 Vol.678

 

 K-1実行委員会が20日、会見を開き2017年の第1弾大会となる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~(2017年2月25日、東京・代々木競技場第二体育館)で行われるトーナメントの出場選手と組み合わせを発表した。

 1回戦は①平本蓮vsトーマス・アダマンドポウロス、②卜部功也vsゴンナパー・ウィラサクレック、③佐々木大蔵vsウェイ・ルイ、④谷山俊樹vsクリスチャン・スペトゥク。①と②、③と④の勝者が準決勝を戦い、その勝者が決勝を戦う。

 会見には日本人選手4人とゴンナパーが登壇した。
 平本は「今回は全部自分のために戦う。(アダマンドポウロスは)僕の恩師である(梶原)龍児さんが敗れた選手。いつかはやるだろうと思っていた。しっかり倒して恩師を越えたい」と話す。アダマンドポウロスは第2代Krush -63kg王者、ISKA世界スーパー・ライト級王者という強豪。

 初代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者の功也は階級を上げての参戦となる。「1回戦からきつい試合になる。(ゴンナパーは)素直に強い選手。体重ハンディの大きい試合をしているので、この中で一番パワーがあるんじゃないかと思う。準備期間があるので、しっかり体を作ってライト級にフィットするようにしっかりトレーニングしたい。トーナメントの経験は僕が一番多い。それを生かしてトーナメントでどう勝つか、プランを立てて臨みたい」と話す。

 対戦するゴンナパーは9月大会で欠場したゲーオ・ウィラサクレックに代わり山崎秀晃と対戦し、勝利を収めた。「前回はゲーオの代打だったが、今回は準備期間もしっかり取れるので、トーナメントも問題ない」と話した。

 現Krush-63kg王者の佐々木は「今日26歳になりました。そんな日にこういう会見ができることをうれしく思うのと、“ついてるな”という感じ。(ウェイは)同じチーム(KREST)の林健太が一度戦って敗れた相手。強いとは思うが、今の僕は負ける気はしません」と話した。対戦する中国のウェイ・ルイは「WLF武林風世界-63kgカンフー王者」。

 初代Bigbangスーパー・ライト級王者の谷山は「K-1は今、世界最高の舞台だと思っている。K-1ジムの選手や外国人選手が優勝するより、他団体のチャンピオンの僕が優勝するほうがさらに盛り上がると思う。僕がK-1に新しい風を吹かせます」と話した。対するクリスチャン・スペトゥクは「ルーマニア最強」といわれる選手。谷山とはWKAの世界戦で2年前に一度対戦の話があったが流れており、巡り巡っての対戦となる。

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