映画『喜劇 愛妻物語』の公開記念舞台挨拶が12日に都内で行われ、濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、足立紳監督が登壇した。
冒頭で、足立監督は「去年の東京国際映画祭で初めてお客様に見ていただいてから1年の時間が経って、思いもしない世の中になりました。映画館も今は満席にすることができない状態ですが、それでも笑って元気になれる映画を届けられたのが本当にうれしいです。試写会もオンラインが増えるなど、パソコン上で映画を見る形が多くなっていますが、僕自身が映画はひとりで見るより家族や友だち、仲間と見て楽しむほうが好きなタイプなので、早く大勢で見られるようになるといいなと思っています」と挨拶。
監督自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説の映画化。ダメ夫の豪太を演じた濱田は自身の役柄を「台本を読んで撮影に臨んでいるので、だいたい自分のやることは想像がつくんですけど、改めて愚かだなと思うのはやっぱり痴漢(シーン)ですかね。『何をやってるんだ、僕は』と」、鬼嫁のチカを演じた水川は「今まで生きてきた中で初めて口にしたのが『タンツボ』。タンツボってなかなか人に言わないからすごく印象的だし、あれにどういう気持ちをのせて言うんだろうという感じはありました」と笑いを交えて振り返った。
そんな二人に挟まれる娘のアキを演じた新津は「私のお父さんとお母さんとは全然違って、台本だということは分かっているんですけど『やめてくれないかな』とずっと思ってました。ぶっちゃけ辛かったです」と吐露。この訴えに足立監督は「君のお父さん(新海誠監督)くらい大ヒット作を連発してたら、うちも喧嘩にならない」と反論し、濱田と水川は大爆笑した。