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『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』開幕 「人生を重ねながら観てほしい」

2022.04.08 Vol.Web Original


『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』が8日、新宿区の日本青年館ホールで開幕する。同日、初日公演を控えて通し稽古が公開された。

 松本零士による大ヒット作品『銀河鉄道 999』をミュージカル化するもの。テーマは「限りある命(人間)・永遠の命(機械の体)」で、邦画収入第1位の記録を持つ、劇場版『銀河鉄道 999』(1979年)をモチーフに、機械伯爵の過去など漫画やアニメ、映画などでは語られていないエピソードも加えて描く。

 ミュージカルはまるで宇宙空間に浮かんでいるような気分にしてくれる演出でスタート。中川晃教演じる鉄郎は花總まり演じるメーテルと出会う。機械の身体を手に入れたい鉄郎は、高価な機械の身体をタダで手に入れられる星を目指し、宇宙空間を走る列車「銀河鉄道 999」に乗り込み……。

「銀河鉄道999 THE MUSICAL」神田沙也加さんの代役で花總まりがメーテル役に

2022.02.07 Vol.Web Original

日本青年館ホールで4月8日〜18日まで上演

 昨年12月に亡くなった神田沙也加さんがメーテル役を演じる予定だった舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」で代役として花總まりがメーテル役を務めることが2月7日、発表された。

 同作の上演については実行委員会が公式サイトで1月26日に「今後の方針について、公演の中止も選択肢の一つとして検討してまいりました。協議を重ねた結果、キャスト・スタッフのメンタルケアに細心の注意を払い、公演の実施に向けて調整を進めていくという判断に至りました」などと報告していた。

 同作は4月8日〜18日まで東京・千駄ヶ谷の日本青年館ホールで上演される。

 今回の決定にあたり花總は「この度、『銀河鉄道999 THE MUSICAL』に神田沙也加さんの代役としてメーテル役で出演させていただく事となりました。
 お話を頂いた時、どうしたら良いのか判断がつかず、とても悩みました。
 けれども、もしこの公演が中止になってしまったらさーやの舞台への想いも一緒に消えてしまいそうな気がしました。
 また、このコロナ禍という状況の中で、公演ができなくなるという辛さは私も経験してきました。
 もし少しでも、誰かのため、何かのために自分が力になれるのであればと思い、とても悩みましたがこのお話をお受けする事にいたしました。
 沢山の方に愛されたさーや。大好きなさーや、いつも舞台に誠実に向き合っていたさーや。まだ現実として受け止めることが出来ない方も沢山いらっしゃると思います。
 私も同じです。
 でも前を向いて進んでいくために。
 さーやと一緒に、心を込めて精一杯メーテルを生きたいと思います。」

 主演の中川晃教は「再始動という形になった『銀河鉄道999 THE MUSICAL』に向けて

 花總まりさんがメーテル役の代役を引き受けてくださったことは本作に携わるすべての者を代表して感謝を申し上げます
 悩みながら決断してくださったその気持ちは何物にも代え難い真実だと感じています

 銀河鉄道999が動き出す時有限の今を生きる登場人物の一人一人の人生にはさまざまな巡り合わせがあります
 人や物との出会いもあれば思わぬ現実に遭遇することもあります
 その時々に心がどのように動くかで未来はきっと大きく違ってきます

 この宇宙で〝沙也加〟という名の星が輝いてくれている限り私たちの目的地を照らし見守ってくれている
 そう思わせてくれた花總まりさんへの心からの敬意と共に感謝の気持ちで再び公演へと向かって参ります」

 また神田さんの所属事務所の株式会社ローブも「この度の事態ではキャスト・スタッフ、そして関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。
 花總まりさんは神田が憧れて目標にしていた大先輩です。共演歴もあり”花ちゃん”と呼ぶほど慕い、また大変可愛がっていただきました。
 予期せぬ状況の中で、突然のお願いを真摯に捉えていただき、神田に対する想いのみならず、多くの皆様方に対するお心遣いに感動いたしました。そしてメーテル役をお引き受けいただき、心からのご承諾のご返事をいただきましたことに深く感謝申し上げます。
 メーテル役を花總さんと一緒に演じられることを、きっと神田もこの上なく喜んでいることでしょう。
 改めまして公演の盛況をご祈願いたしますと共に、謹んでお礼とお詫びを申し上げます。」

 とそれぞれコメントしている。

りんたろう監督 43年前公開の劇場版『銀河鉄道999』今見てもすごい“星の光”の秘密を明かす

2022.01.14 Vol.web original

 

 劇場版『銀河鉄道999』ドルビーシネマ版の公開初日イベントが14日、都内にて行われ、同作の監督・りんたろうとアニメ評論家・藤津亮太が登壇。当時の制作秘話などを明かした。

 松本零士原作の名作アニメシリーズ『銀河鉄道999』。その劇場版第1作目『銀河鉄道999』(1979)と第2作目『さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-』(1981)のドルビーシネマ版上映。

 会場には、43年前の公開当時に映画館で見たという観客も多数。りんたろう監督も「今日は年齢層が高めですね(笑)」と笑いつつ、今回のドルビー版に「(作品が)よみがえったなという感じ。『スター・ウォーズ』がドルビーをやり始め、この作品でもやりたいと思ったけど当時は無理だった。見るというよりぜひ臨場感を体験して」とアピール。

 藤津氏から「ドルビー版になり、より光がきれいに見える理由として、りんたろう監督の“透過光”の美しさもあるのでは」とふられると、監督は「光は本当にこだわりました。でも当時は2Dで1枚1枚手書き。リアルな光を感じないんです。それで何とかやり方はないかと考え、黒のラシャ紙に穴をあけ、それを下からライトで照らして“星の光”を撮りました」と明かした。

【インタビュー】ハルカ 舞台『銀河鉄道999』でメーテルを演じる

2018.04.16 Vol.705

 漫画家・松本零士の代表作「銀河鉄道999」が40周年を迎えた今年、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA~としてよみがえった。主役の星野鉄郎に昨年、2017年の「第24回読売演劇大賞」最優秀男優賞の中川晃教、謎の美女メーテルにはミュージシャンのハルカが抜擢された。

舞台版「銀河鉄道999」メーテル役は謎の美女ハルカ

2018.03.28 Vol.Web Original

鉄郎役の中川晃教が「35歳が16歳を演じます」
 漫画家・松本零士の代表作「銀河鉄道999」の40周年記念作品、舞台『「銀河鉄道999」〜GALAXY OPERA~』の制作発表会見が3月27日、都内で開催された。

 会見には主役の星野鉄郎を演じる中川晃教をはじめとした主要キャストに原作者の松本零士らが登壇した。

 同作は1977年に連載が始まった松本のSF漫画。裕福な人々が機械化人となり永遠の命を謳歌する未来世界を舞台に、機械伯爵に母を殺された主人公・星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込み、機械の体をくれる星を目指して宇宙空間を旅する物語。

 今作では1979年に公開された劇場版第1作目のストーリーをもとにオリジナルのシーンも交えて、鉄郎が宿敵である機械伯爵と時間城で対決するまでを描くという。

 この日はメインビジュアルが公開されたのだが松本は「演じる皆さんも素晴らしいし、この写真を見ただけでも涙が出るほどうれしい。少年の日からの夢ですから」などと話した。そして作品については「私が18歳の終わりに、出版社に呼ばれて上京するときに乗った汽車がC62の48号。これが49号までしかない汽車だった。それでひとつ前の汽車に乗ったということで『999』というタイトルを考えた。これは自分の青春。極貧の生活だったので行きの切符だけを持って上京した。そのときあの汽車に乗っていなければ、私の運命はかわっていた。そういう思いで描いたのが999。999というのは未完成という意味。999は私の青春です。今でもその中で走り続けているんです」などと感慨深げに話した。

 星野鉄郎役の中川は「16歳の少年がキャプテン・ハーロックにあこがれ宇宙の旅に出ようとする。星野鉄郎にはあこがれだけではなく、もう一つ目的がある。母の仇を取ること。永遠の命を求めて、今、999の電車に乗る。なんとも16歳には思えない。でも16歳の少年の旅の始まり。そして旅を経て彼が何を気づき、何が彼の中で変わるのか。成長物語という部分でも星野鉄郎を演じることができて、とてもうれしく思っています。35歳です。16歳を演じます(笑)。ここのあたり、ぜひ期待していただけたら」と物語についてしっかりと、そして時折笑いを交えながら話した。

『銀河鉄道999』が来年6月に舞台化。気になるメーテル役は…

2017.09.09 Vol.698

 松本零士原作の人気漫画『銀河鉄道999』。1977年に連載がスタートし、1978年にはテレビアニメ化、1979年には映画化され大ヒットするなど、日本のアニメ史に残る作品となっている。

 舞台は裕福な人々が機械の体を手に入れ永遠の命を謳歌する未来世界。母を機械化人に殺された鉄郎はタダで機械の体をくれるという星に行くために謎の美女・メーテルとともに銀河超特急999に乗り込む。旅の途中でさまざまな出会いと別れを繰り返し、成長する鉄郎の成長を描きながら、限りある命の美しさを訴え、多くのファンの共感を得た作品だ。

 今年は誕生から40周年のアニバーサリーイヤーということで8月には作品をイメージしたウェブサイトが立ち上がった。そこには作品中の思い出のシーンと有名なセリフが散りばめられ、最後には「銀河鉄道999 40周年企画 平成29.9.9始動」という思わせぶりなコピーが躍り、かつてのファンの胸をざわつかせた。

 そしてその9月9日には銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜の制作がリリースされた。

 主人公の星野鉄郎を演じるのは今年、「第24回読売演劇大賞最優秀男優賞」を受賞した中川晃教。キャプテン・ハーロックに平方元基、クイーン・エメラルダスに宝塚宙組六代目トップスターの凰稀かなめ、機械伯爵に染谷俊之、大山トチローに入野自由など日本のミュージカルシーンを代表する実力派や新進気鋭の若手俳優が勢ぞろいする。999といえば真っ先に浮かぶのはメーテル。このメーテル役はアーティストのハルカが大抜擢された。

 今回は1979年の劇場版第1作目のストーリーをもとにオリジナルのシーンを交えながら鉄郎が宿敵である機械伯爵と時間城で対決するところまでを描くという。

 舞台の上演は来年。東京は6月23〜30日に明治座で。7月には北九州芸術劇場、大阪の梅田芸術劇場でも上演される。

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