SearchSearch

小芝風花「少しでも石川の皆さまの力になれば」主演作『レディ加賀』配給収入一部を義援金に

2024.01.15 Vol.web original

 

 映画『レディ加賀』(2月9日全国公開)の完成披露舞台挨拶が15日、都内にて行われ、主演・小芝風花らキャスト陣と雑賀俊朗監督が登壇。本作の配給収入の5%を、ロケ地・石川県を中心に発生した能登半島地震の義援金とすることが発表され、小芝も被災地への思いを語った。

 石川県・加賀温泉郷を舞台に、新米女将たちがタップダンスチームを結成、前代未聞の町おこしプロジェクトに挑むハートフルムービー。

 10年前に加賀温泉を盛り上げるために結成された旅館の女将たちによるプロモーションチーム「レディー・カガ」から着想を得て企画された本作。雑賀監督は「2011年に石川県で他の作品を撮っていたときに“レディー・カガ”のポスターを見て、女将さんたちが和服で踊っているようにしか見えなくて」とアイデアが生まれたいきさつを振り返り「海外の映画祭に行くと、僕ではなく加賀友禅を着ているうちのかみさんにカメラマンの行列ができる。そんな日本だけの和服の魅力も世界に見せたかった」。

 主人公を演じた小芝も「着物を着ながらタップをするという和と洋の融合に引かれました」と振り返り、地域活性に奮闘する主人公たちの姿に「いろんな困難があっても乗り越えていく石川県の人たちの力強さも感じました」と語った。

 一方、プロのタップダンサーの夢に破れた主人公という役どころに「タップは脱力しないと音が鳴らないんですよね。最初は力んじゃって大変でした(笑)」と苦笑しつつ「オール石川ロケだったので、露天風呂で女性陣は裸の付き合いをして合宿みたいでした」と充実の表情。

 そんな小芝らのタップに青木瞭も「声を大にして言いたかったことなんですけど、レベルが本当に高い」と大絶賛。小芝が「ハードル上げてない?」とたじろいだが「休憩中に楽屋で座ってる中でも足が動いているんです。自信があるからハードル上げました」と太鼓判。

 石川ロケの思い出を語った一同。雑賀監督は「2022年の6月、コロナの真っ最中、先の見えない中での撮影でしたが、地元の方がすごく協力してくださった。いろいろな災害をみんなの力で乗り越えていくような、見た後に元気になるような映画を目指して作っていた中、今年の元旦に能登半島地震が起きました。なんとか恩返しと応援をしたいと、この映画の配給収入の5%を義援金として石川県に届けようと決断しました」と発表。

 小芝も見舞いの言葉を丁重に述べつつ「この撮影でたくさんの方に協力していただきました。この作品が少しでも石川の皆さまの力になれば」と被災地への思いを語っていた。

 この日の登壇者は小芝風花、松田るか、青木瞭、中村静香、雑賀俊朗監督。

 

 

ボクサー役・朝比奈彩の腹を「本気で殴った」市原隼人「手を抜くのは失礼」

2023.02.25 Vol.web original

 

 公開中の映画『レッドシューズ』の舞台挨拶が25日、都内にて行われ、主演・朝比奈彩、共演の市原隼人と主題歌を手がけた岡本真夜、雑賀俊朗監督が登壇。ボクサー役に全身全霊で挑んだ朝比奈を市原がたたえた。

 全編北九州オールロケで、壮大な自然を背景にシングルマザーのボクサーと最愛の娘の絆が描かれる感動作。

 未経験から本格的なボクシングのトレーニングを受け、ボクサーである主人公・真名美を演じきった朝比奈。ボクシングの練習に加え、母親役の難しさも振り返りつつ「実はこの芸能の仕事を始める前に、助産師の助手という仕事を経験したことがありまして。そのときのお母さんとお子さんの姿を(役作りに)組込めたと思う」と意外な経歴を明かした。

 真名美を見守るトレーナーを演じた市原も「突然(トレーナーの)現役時代の写真を撮りたいと言われて、1週間で6キロくらい落としました」と苦笑しつつ「僕のことなんてどうでもいいんです。この作品は朝比奈彩の存在に尽きる。3日間連続でリングの上にぶっ倒れて、涙を流し、過呼吸にもなって。それでもリングに立ち続けてくれた朝比奈に敬意を表したい」と熱くリスペクトを語り、朝比奈も市原のサポートに感謝。

 劇中では、市原が朝比奈の腹に衝撃音が響くようなパンチを見舞う迫真の場面も。朝比奈は「ボクシングの練習では事前に打たれる練習も行っていくんです。一番最初は、お腹に当たるか当たらないかというところから、最終的にあそこまでできた。全く痛くないわけではないけど、本当に痛くないところまで準備できました」と本格的なトレーニングを重ねてきたことを振り返った。

 一方の市原も「けっこう本気で殴りましたよ」と笑いを交えつつ「こういうのも信頼なんです。彩が一生懸命、練習してきたのを知っているので」と、手を抜くのは逆に失礼だとして「思いっきり殴りました」と断言し、観客も2人の本気に感嘆。

 この日は親友役の佐々木希から朝比奈への手紙も届いた。「特に涙したのは彩ちゃんの頑張る姿」と奮闘をたたえる言葉に、朝比奈も佐々木とのシーンを振り返り「同じ気持ちだったんだな、と」と笑顔。

 最後に朝比奈は「一緒に頑張ってきた市原さんを目の前にすると、感情があふれてくるんですけど…」と目をうるませ「もう一度立ち上がる強さや家族愛を描いた作品です」と初主演作への思いを語っていた。

Copyrighted Image