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屋久島や小笠原の自然美を堪能。国立科学博物館の企画展がスタート

2020.08.27 Vol.Web original

 東京・上野の国立科学博物館では現在、企画展「国立公園 -その自然には、物語がある-」が開催されている。コロナ禍で全国へ足を運ぶことが難しい中、屋久島や小笠原諸島など、国立公園の雄大な景観や自然美に想いを馳せるひとときを過ごせそうだ。

 現在、日本には34の国立公園があり、日本を代表する自然風景や環境、固有の生物が多く見られる。南北に長く、森や川、海と、豊かな表情を見せる日本列島の自然は、どのように形作られ、どのような生き物を育んでいるのか。全4章で構成された本展では、日本の多様な自然が織りなす「物語」を、自然史標本や絵画、4Kシアター映像などさまざまな切り口で紹介している。

圧巻の「本棚劇場」をグランドオープン前に体験できるツアーがスタート

2020.08.19 Vol.web Original

 埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムにて、現在11月6日のグランドオープンにむけて図書の配架作業がすすむ、 4階「本棚劇場」の見学ツアーを、 9月4日より「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 ― 石と木の超建築」展の開催期間中、 金・土限定にて実施する。

夏休み! 子供も大人も一緒に楽しめるアート展『おさなごころを、きみに』

2020.08.18 Vol.732

 大人たちが忘れてしまったクリエイティブな「おさなごころ」を思い起こし、メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、子供と大人が一緒に楽しめる展覧会。触覚、身体、音と言葉、忘却、宇宙などをテーマとした空間を巡りながら、インタラクティブ体験、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映、東京都現代美術館のコレクション展示を体験できる。

 同館コレクション作品や高精細8K映像による導入展示に続くのは、ゆるやかに重なる4つの空間。「触覚」では視覚の比重が大きかった美術表現に対して、触覚の面白さや重要性を思い起こさせる展示を行い、「身体、音と言葉」では書籍や文字による表現、体を動かして参加する作品で身体表現を追体験する。「忘却」では歴史的資料や新作など、新旧のメディアを通して、私たちの記憶やイメージを再考し、「銀河」ではクリエイティブなイマジネーションとともに生まれかわるために、宇宙の広がりを想像する。来館者は作品表現をこまやかに鑑賞し、身体を動かして作品の一部になったり、記念写真を撮ったり宇宙に触れたりしながら、空間をめぐり、「忘却」「銀河」の空間を抜けると、まるで生まれかわるように展示空間を再び回遊することができる。

 自分の中で大人と子供の視点を行き来する感覚も楽しもう。

夏休み! 子供も大人も一緒に楽しめるアート展『MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮 2020』

2020.08.12 Vol.732

 都市〈東京〉を映し出してきた日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品と、それらフィクションを注入された現実の〈東京〉の、複合的体験を提供する企画展。

 日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品は、都市〈東京〉の特徴や変化を、鏡のように映し出してきた。本展では、そのさまざまな描写を、多数の原画や映像と都市模型でたどっていく。現実の都市の特徴がいかにフィクションに影響を与え、方向付けてきたのか。またそれらフィクションやそのキャラクターが、現実の都市にいかなるイメージを重層的に付与し、作用を及ぼしてきたのか。本展は、日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮の展示であると同時に、そこに映し出され、さらには人々の記憶の中に重ね合わされてきた〈東京〉を展示。「聖地巡礼」など、アニメやゲームが観光資源として注目される中、その意味や可能性に光を当ていく。

 出品コンテンツ90タイトル以上。マンガ原画やアニメ制作資料など500点以上の展示物がそろう。1/1000 の縮尺で再現された、幅約 17 メートル、長さ約 22 メートルの巨大な東京の都市模型と、東京を舞台とするアニメ・ゲーム・特撮作品の映像を通して「東京」と「MANGA」の密接な関係を体験できる。

埼玉・所沢に「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」がオープン

2020.07.31 Vol.web Original

 アート集団チームラボがプロデュースする「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」が、埼玉県所沢市に8月1日から常設展示される。同展示は、ところざわサクラタウン内、「角川武蔵野ミュージアム」のプレオープンに合わせて併設する東所沢公園 武蔵野樹林パークに設置された。また、隈研吾がデザインを担当したカフェも同時オープンする。

【ART】リアルでも、オンラインでも「DOMANI・明日展 plus online 2020」

2020.07.24 Vol.731

 文化庁では、日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の関係機関等で研修を行う支援をする「新進芸術家海外研修制度(在研)」を実施し、その成果発表の機会として、研修を終えた若手中堅美術家による企画展「DOMANI・明日展」を1998年から開催してきた。

 しかし今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により国内外で展覧会や芸術祭など多くの文化的な催しが中止や延期に。そんな現状を受け、文化庁初のオンライン企画展として「DOMANI・明日展 plus」を緊急開催。今年1~2月に開催された「DOMANI・明日 2020展」の試みを引き継ぎ「〈前夜〉を生きる」をサブタイトルとし、20世紀以降の大きな自然や人為的災害の「あと」を現代作家の表現に見出していく。いまコロナ禍に直面するわれわれにとって、より心に響く展覧会。参加するのは「新進芸術家海外研修制度」の研修経験者7作家に加えゲスト作家として青山悟。

 展覧会WEBサイトは、同研修経験のあるデザイナーを含むチームが構築。現実の美術展体験とも重なり合うようなデザインを目指し、これからの美術鑑賞の美術表現の発信と共有をめぐりさらなる可能性を探る試みとなっている。

チームラボの新作は滝! 豊洲にパブリックアート 猪子代表「散歩がてら寄って」

2020.07.16 Vol.Web Original

 東京・豊洲の象徴となるパブリックアートが16日、登場した。

 アート集団のチームラボの新作「空から降り注ぐ憑依する滝」で、水に入るミュージアム「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」のエントランス前にそびえたつ巨大な作品。最上部が鏡になっていて空が映りこみ、作品のタイトルが示すように、空から滝が降り注ぐように見える。また作品の近くに立つと、人に滝の水がぶつかり滝が割れるなおどインタラクティブに反応する。作品はミュージアムに入場しなくても誰でも見ることができ、見て楽しむだけならば、敷地の外の歩道、ゆりかもめのプラットフォーム、電車の中からでも楽しめる。
 
 15日に行われた新作お披露目会には、チームラボの猪子寿之代表が出席。猪子代表は「ふらっと散歩がてら寄って見ていただいて、楽しんでいただければと思います」。これまでにも美しくて楽しいさまざまな作品を発表しているが、パブリックアートには以前から取り組んでみたかったという。

 また、コロナ禍におけるアートについて聞かれると、「こういうことが起きると無力感に苛まれる。現実が厳しすぎるなかで、ほんの少し、ほんのひとときでも、救いになることができたらなと思いながら作っている」と、話した。

 お披露目会にはDMM.comの村中悠介COO(最高執行責任者)も出席。「豊洲の新しいシンボルになってくれれば」と期待を寄せた。

 チームラボプラネッツ TOKYO DMMは、2020年秋で会期終了の予定だったが、2022年の年末まで延長が決まった。

【ART】リアルでも、オンラインでも「PARALLEL ARCHEOLOGY」

2020.07.11 Vol.731

 東京を拠点に活動するアーティストのBIEN、 ロンドン在住のルーカス・デュプイ、 東京・世田谷にあるショップ兼アトリエ「Out of museum」のオーナーでアーティストのコバヤシマコトによるグループ展。BIEN(ビエン)は1993年東京都生まれ。 ドローイングを表現するアーティスト。ルーカス・デュプイは自身の失読症(ディスレクシア)の体験から生まれた表現によりドローイングや絵画、 デザインを組み合わせた作品を発表しているロンドン在住のアーティスト。コバヤシマコトは東京・羽根木にあるアトリエ兼ギャラリーショップ「Out of museum」オーナーであり自身も作品制作を手掛けるアーティスト。

 3名のアーティストがコレクションしてきた収集品を基軸に、 BIENによるキュレーションのもと展覧会を構成。それぞれのアーティストによる新作のほか、本展にあわせて制作されたエディション付き特装ZINEも発売する。こちらは、1冊ずつすべて手作業により製作された展覧会図録となる。

見ているだけで癒される 浅草橋で「踊る金魚展 2020」開催

2020.06.23 Vol.730

 浅草橋のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO.」で金魚の写真・イラスト・グッズを集めた「踊る金魚展 2020」が開催。夏の風物詩として江戸時代から庶民にとって身近で馴染み深い存在の金魚をテーマに、人気アーティスト22組が新作の展示や原画を販売、限定グッズも揃う。一瞬の美しさを切り取った作品で涼しさと癒しを感じてみては?

思いが伝わるアート展「筒井伸輔展 」

2020.06.07 Vol.729

 一貫してロウを用いて、身近で採集した虫をモチーフに表現を続けてきた作家・筒井伸輔の個展。今年2月に闘病の末、亡くなるまで本展に向けて制作していた新作や未発表の近作、インドネシア滞在中に制作された作品を展示する。

 2017年夏、インドネシアのジョグジャカルタで滞在制作を行った筒井は、現地の人々との文化的交流だけではなく、自身の制作においても大きな出会いを経験。インドネシアのバティック(ろうけつ染)と自身の作品に技法やイメージに類似点が多いことに気づき、バティックで使用されるチャンティンという器具に注目する。チャンティンは、温めたロウを入れて図柄を描く細い口金のついた銅製の器具。それまで筒井は、モチーフが描かれた型紙をパズル状に切り分けてキャンバスに配置し、紙を一片ずつ外してロウを流し込んで画面を構成していたが、チャンティンを使用することによって、型紙を使用する従来の工程ではなく、キャンバスの上に直接ロウで線を引くことができるようになった。色面で構成していた絵画を線で構成することができるようになった筒井は、より平面を意識した作品を手掛け、新作ドローイングもより絵画的表現への探求心が感じられるものとなっている。

 本展を目前にして2020年2月24日に筒井伸輔は永眠。昨年4月に食道癌が判明して以降、治療を続けながら最後まで気力を振り絞り大事な時間を制作に充てて本展のための新作を準備していたという。展示のレイアウトや額装など、可能な限り本人の意向に添った内容で行う。

【開催中止】ボストン美術館から古今東西の傑作が日本に集結「ボストン美術館展 芸術×力」

2020.03.03 Vol.727

 世界有数のコレクションを持ち、今年で設立150周年を迎えるボストン美術館。その記念すべき年にエジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、大名をはじめ古今東西の権力者に関わる作品を紹介する。鑑賞はもとより政治や外交にも利用され、自らもパトロンとなって生み出した芸術品などおよそ60点を展示。半数以上が日本初公開となる。「幻の国宝」とも呼ばれる《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》が揃って里帰りを果たす、貴重なこの機会をお見逃しなく。

※日米両国の新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、開催を中止いたしました。チケットの払い戻しに関しては公式ホームページ(https://www.ntv.co.jp/boston2020/)をご確認ください。

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