「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で知られる20世紀を代表する奇想の版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャ−(1898-1972)の生誕120年を記念し、その魅力に迫る展覧会。世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点が日本初公開される。
オランダで生まれたエッシャーは当初、建築を学んでいたが、版画家のメスキータと出会い版画制作に夢中となった。オランダ国外を旅しながら多くの作品を残している。
コンピュータのない時代に「版画」で作られた緻密かつ独創的で“ミラクル”な作品は、アートの分野はもちろん数学者や建築家といった幅広いクリエイターに刺激を与えてきた。本展では「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の8つの観点からエッシャーの作品に迫る。
建築不可能な構造物を描いた『滝』『相対性』などエッシャーといえば思い浮かぶ有名な作品はもちろん、エッシャーの代表的な構図の原点ともいえる『メタモルフォーゼ』シリーズも展示。なかでもエッシャー自身による貴重な初版プリントの大作『メタモルフォーゼⅡ』は見逃せない目玉作品。
奇想版画家のミラクルな世界を楽しんで。
生誕120年 イスラエル博物館所蔵
ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵
【期間・会場】上野の森美術館 開催中〜7月29日(日)
【時間】10〜17時(金曜は20時まで)入館は閉館の30分前まで
【休】会期中無休
【料金】一般1600円、大高生1200円、中小生600円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル 8〜22時)
【交通】JR上野駅 公園口より徒歩3分
【URL】http://www.escher.jp/