南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督が“宇宙視点”の映像美で、混迷する文明社会に疑問を投げかける壮大なドキュメンタリーが現在、岩波ホールで上映中。世界の天文学者が集う天文観測拠点であり、独裁政治の犠牲者が眠る場所でもあるチリ・アタカマ砂漠を舞台にした『光のノスタルジア』と、地球規模の絶景を誇るチリ・西パタゴニアの海底で発見されたボタンの背景を語る『真珠のボタン』。宇宙の神秘と人間の愚行を対比させた巨匠の眼差しに絶賛が集まっている。
上映期間中、岩波シネサロン(岩波ホールのビル9F)にて、ゲストを招いてのトークイベントも開催。映画と合わせて専門家のトークを楽しんでみては(各回先着50名)。