少しずつ秋が深まる今日この頃、秋の季語である「鹿」を取り上げたイベントが始まった。馬喰町のギャラリー「KKAG」にて、全国各地の鹿を撮り続ける鹿写真家の石井陽子の写真展「鹿の惑星」が行われている。
写真家で編集者の都築響一が独自の切り口で写真家を紹介する連続企画「都築響一の眼」の第2回目となる本展。写真集『しかしか』でも知られる石井がとらえた神の遣いとされている鹿、街を闊歩する鹿、害獣として捕らえられた鹿……など、人間の都合に翻弄されながらもたくましく生きる鹿の写真作品を約20点展示している。合わせて奈良の鹿グッズ専門店「ジュエヌ」が東京初出店するなど、会場が鹿尽くしとなる貴重な機会だ。