舞台『Endless SHOCK』11月公演の開幕記念会見が8日、日比谷・帝国劇場で行われ、堂本光一とカンパニーが24年の歴史に幕を閉じるラストの1カ月に向け思いを語った。
2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』以来、堂本光一が国内ミュージカル 単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』シリーズ最新公演。初演から上演してきた帝国劇場の建て替えによる休館もあり、今年でシリーズの終了が決定している。
初日公演の前に行われた会見で堂本は「地方公演のときはまだ意識できずにいたんですけど、ここ帝劇に戻ってきて、この稽古場もこれで最後なんだなとか、一つひとつ実感してきています」と“最後の初日”に感慨深げ。
“最後の”ライバル役を演じる上田竜也は「この1カ月、全力で光一くんをサポートしたい」と意気込み、2013年からオーナー役を務める前田美波里は「やっぱり来てしまったんですね、11月が。切ない思いがいっぱい」としみじみ。
続けて「稽古場で上を見ると水漏れのあとがあって…」と言うと、すかさず堂本が「帝劇、直す気が無いですもんね。建て替えるから」と茶々を入れ、前田は「やっぱり新しくしないといけないんだな、って」と苦笑。
そんな前田は、本作の醍醐味について聞かれると「光一さんと一緒に踊れることですよね。この年齢になっても、こんな素敵な王子様と毎日、踊れるんですから。これが若さの秘訣です」とにっこり。すると堂本が「もうすぐ46なのに…。そろそろ王子様から王様になりたいです」とぼやき、前田は「もう少し王子様でいて(笑)」。ところがその後、ジュニア所属の17歳、松浦銀志の両親が「40歳くらい」と聞くと堂本は「オレより年下ってことですよね」と、ガックリとくずおれ会場も大笑い。
11月公演に合わせ、振り付けのトラヴィス・ペインらも来日。「楽しむだけでいいからと稽古を見てもらったら、みっちりレッスンが始まりました(笑)」と苦笑した堂本。今年1月に行われた会見で『Endless SHOCK』終了の理由の一つを「年齢」と語っていたが「もっと良くしていこう、と千秋楽までやっていくと思う」と情熱は衰えることを知らず。
最後の大千秋楽を迎えるのは11月29日の13時公演。舞台のチケットはすでに完売しているが、全国100館の映画館でライブビューイングを実施。その先行申し込みは演劇ライブビューイングとしては過去最大規模となっているとのこと。
堂本は「あやや~」と不思議な感嘆詞を使いつつ「本当にありがたいこと」と感謝。一方で「ちらっと、転売で200万くらいになっているの見ましたよ」と憂い「“ラストの初日”とか“ラストの大千秋楽”とか、こぞってそこに入りたいと思うのは当然のことだと思うんですけど、僕にとっては、どの公演も同じ。そのとき見ている方のために全力を尽くしていますので」と胸を張っていた。