虚構の劇団に所属する俳優・小沢道成は劇団公演はもとより、外部出演も多数の今注目の存在。2016年に8本、2017年は5本と本数こそ減ったが、それは作品の規模が大きくなって上演期間が長くなったから。そんな多忙ななか、小沢が2013年から始めた演劇プロジェクトが、このEPOCH MAN。公演ごとに外部で出会った俳優・スタッフなどを巻き込む形でプロデュース作品を作り、ほぼ年1本ペースで発信し続けている。
これまでラジカセのみが共演者の一人芝居、白い紙だけを使用しての舞台美術による絵本のような世界の構築、ステージごとに配役を反転させる二人芝居など、よそではなかなか見られない、小沢でしか思いつかない世界を構築している。
今回は「人魚姫」をモチーフに、小沢が3年ぶりに新作を書き下ろした。人魚姫というとファンタジックなイメージの作品が頭に浮かびそうだが、小沢曰く「そのファンタジー要素たっぷりの人魚がこの現代の東京に来たらどうなってしまうんだろうというところから書き進めていたら、僕も含めて現代の人が抱えている問題にたどりついた」という。今回も小沢ならではの「人魚姫」が見られそう。
普段の一人芝居では舞台上は小沢一人なのだが、今回は大阪出身のエンターテイメントバンド「もるつオーケストラ」のマルシェⅡ世のドラマパーカッションの生演奏とともに送る。
EPOCH MAN新作ひとり芝居『Brand new OZAWA mermaid! 』
【日時】5月5日(土・祝)〜20日(日)(開演は月水金19時30分、木土日14時。火曜休演。※5日(土)は19時開演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】APOC theater(千歳船橋)
【料金】全席自由席 前売3500円、18歳以下1800円(要年齢確認証)
【問い合わせ】EPOCH MAN( epochman.info@gmail.com [HP] http://epochman.com/ )
【作・演出・美術】小沢道成
【出演】小沢道成 × ドラムパーカッション演奏:マルシェⅡ世