仲のいい友達に第二子が生まれた。
第一子のときは自然分娩で、今回は無痛分娩を選択したそうだ。
私の周りでは無痛分娩を選択した友人がこれで二人目である。
無痛分娩について、聞きなれない人もいるかもしれない。
私も友人から話を聞いただけで詳しくはないのだが、麻酔を使ってお産の痛みをやわらげるもので、全く痛みがなくなるわけではないらしい。
友人曰く、無痛分娩でもまだ相当な痛さで、子宮口を広げるためにバルーンを挿入するのも違和感が強く、痛かったとのこと……経験のない私にとっては想像するのも怖い。
出産経験のある女性たちの行動や覚悟を尊敬する。
友達がそんな大偉業を成し遂げていた裏で、私は今月も生理に苦しんでいた。
生理に影響されるなというのは、身長を10㎝伸ばせというくらい無理なもので、自分の体のことなのに、自分の意志ではコントロールできない。
しかも30歳過ぎてから、生理痛や、生理の前の気分の落ち込みが特に激しくなった。
最近30歳を過ぎた後輩も同じことを言っていたので、どうやら私だけがそう感じているわけではなさそうなのだが、年齢とともに体のあらゆるところに不調が出始め、それに伴うように生理に関する体調不良もつらいものになってきた。
でも、今回の生理は、いつもと違う。
私には新しいアイテム・ムーンパンツがあったからだ!
ムーンパンツは、吸水ショーツのブランドのひとつ。以前こちらのコラム( https://www.tokyoheadline.com/546337/ )でも紹介したように、最近新しい生理用アイテムとして注目されている吸水ショーツは、ショーツそのものが経血を吸収するという製品だ。
コラム内で取り上げているGUのトリプルガードショーツを使い始めて、ナプキンを持ち歩き取り替えたり、布ナプキンのように何枚も洗う必要がなくなって、あまりのラクチンさに驚いた一方、おむつを履いているようなもっさりした感じが気になった。
日常生活ではそれほど問題はないが、ダンスのレッスンなどでピッタリしたボトムを履くと、他人から見ても「この人、生理だ」と思われそうなのが、個人的には嫌だった。
まぁ仕方ない、1,490円ならこんなものか……では吸水ショーツを専門に作っているブランドならどうだろう?
そう思って、以前の記事にも登場した駆け込み寺こと、ラブピースクラブラフォーレ原宿店へ。実際に商品を手に取ってみると、GUのそれとは比べものにならない薄さで、そしてデザインが可愛い。
今回も店員の方が丁寧に、しかも実体験を交えて話してくださり、商品を選ぶことができた。楽しい……。
そんなわけで、早くムーンパンツを使いたくて、人生で初めて「生理が来るのが楽しみ!」という気持ちになっていたのだ。
値段はGUのものよりだいぶ高い5,290円だが、実際に使ってみたら、同じ吸水ショーツとは思えないほどの素晴らしい使い心地!
肌触りも良いし、何より通気性がいい。
普通のショーツとほとんど変わらないような薄さなのに、しっかり吸収してくれるし、すぐ乾く。
使用後も、簡単に手洗いして洗濯機に放り込めばいいという簡単さ。
これは買い足したい、同じ価格帯の他のブランドもぜひ試してみたい。
あまりの快適さに、今までいかに生理に手こずらされていたのかを実感した。もちろん吸水ショーツで生理痛が緩和されるわけではないが、圧倒的にラク。使わないのは人生損しているとさえ言い切れる。
友人の出産の裏で、私は、そんなことに興奮したり感動したりしていた。
この気持ちを誰かに伝えたいと思ったのだが、そういえば私と同じくらいの年齢の女性は、妊娠や出産があったりして、妊娠中は当然生理が来ない。
出産後も、育児や家事、職場復帰の準備など、とてもじゃないが自分のことに構う余裕もないはず。情報収集したり発信したりするには時間もエネルギーも必要だ。
日頃から30代以上の生理の情報が少ないと感じていたのだが、そういう部分も影響しているのではないだろうか。
もちろん、近年フェムテックが盛り上がっていることによって価値観の変化があったり、情報に敏感な若い世代が話題に取り上げているという相対的なことも大きいと思うが。
性の悩みもそうであるように、30代には30代なりの、いや、女性には人それぞれの生理の悩みもあるだろう。
もっと多くの女性に、このような快適な製品があることを知ってほしいし、知る機会や購入できる場所が増えてほしい。もっと選択肢が広がるといいのにと心の底から思ったのだった。