ピーク時期に比べ、日本における新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が大幅に減少していることもあり、政府は全国で停止中の「Go To トラベル」について、オミクロン株の感染状況が落ち着くことを前提に、来年1月末の再開を目指す方針を打ち出している。
「Go To トラベル」再開を控え、ゼネラルリサーチ株式会社(本社・渋谷区)が実施した全国20~60代の男女1044人を対象にした「Go To トラベル再開後の旅行」に関する意識調査によると「Go To トラベルが再開されたら利用する予定ですか?」という質問に対し、全体で最も多かったのは「利用したいがまだ予定はない」という回答(38.8%)。他は、「利用する予定があるが17.1%、「積極的には利用しない」が17.3%、「利用するつもりはない」が26.8%」という結果となった。
世代ごとに見ると、どの世代も共通して「利用したいがまだ予定はない」という回答が最多(20代43.4%、30代44.0%、40代32.7%、50代37.2%、60代36.8%)となったが、20代を除く年代は「利用するつもりはない」という回答が次点に続き(20代20.5%、30代24.6%、40代27.9%、50代32.6%、60代28.2%)、30代以上は、再開後もGo To トラベルの利用に消極的という傾向が見られた。
ちなみに、ゼネラルリサーチが一昨年の2020年7月に実施した「旅行」に関する意識調査では「Go To トラベルキャンペーンを利用するつもりがない」と回答した人は9割を超える結果だった。
また「Go To トラベルを利用して何泊の旅行に行きたいですか?」という質問では最も多かった回答が「1泊2日(48.0%)」と、まだ長期旅行は避けたい人が多い様子。
さらに「安心してGo To トラベルを使うために必要なこと、お得度が増す活用法とは?」という質問には「“新しい旅のエチケット”の徹底(65.0%)」という回答が最も多く、以降「宿泊・利用施設などでのワクチン接種済証(ワクチンパスポート)提示(50.8%)」「少人数での利用(41.2%)」「宿泊・利用施設などでのワクチン未接種者へのPCR検査(26.2%)」「移動手段を考慮する(25.7%)」「時期を考慮する(24.5%)」「行き先を考慮する(20.8%)」「宿泊先の事前確認(HP、問い合わせなど)(16.1%)」と続いた。
観光庁は旅行者に向けて、感染防止対策として特に守ってもらいたい内容を「新しい旅のエチケット」としてまとめており、観光庁ホームページなどで見ることができる。
ゼネラルリサーチ調べ「Go To トラベル再開後の旅行」に関する意識調査(2021年12月20日実施・インターネット調査・全国20代~60代の男女1044人を対象)より。