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線虫がん検査「N-NOSE」、年内に24種のがんに適応する新製品の発表を予告

2024.10.05 Vol.Web Original

 線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」を開発・販売するHIROTSUバイオサイエンスは9月20日、報道関係者向けの技術説明会を行い、これまで15種のがんに反応するとしていた「N-NOSE」に加え、全24種のがんに適応する新製品「N-NOSE evolution(仮)」を年度内に発表することを予告した。

 同社によると、今年7月に論文を公表した「N-NOSE」の有効性を検証する大規模臨床試験(国立のがんセンターと共同研究)で明らかになった「N-NOSE」が反応するがん種の拡大と、同社の臨床研究の成果に基づき、これまでに公表していた15種のがんに加え、新たに小児がん、舌がん、歯肉がん、声門がん、甲状腺がん、皮膚がん、消化管間質腫瘍(GIST)、精巣がん、血液がん(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病を含む)に適応を拡大。新製品「N-NOSE evolution(仮)」を年度内に発表することを報道陣に説明した。これにより、厚生労働省が集計している全国がん登録を用いた「N-NOSE」のカバー率は99.4%に当たるとしている。

 同社は今後の展開として、線虫の画像解析にAIを活用する次世代技術についても解説。線虫の化学走性行動の画像データを膨大にAIで処理することにより、「N-NOSE」の精度とがん種特定のそれぞれで評価指標となるAUC(Area Under the Curve)が従来より向上。なお、スクリーニングの時点では有病率が相当に低いことから、高感度の検査による “がん疑い” の抽出が求められるという。

HIROTSUバイオサイエンスが5万円相当の精密検査を受けられる新たな法人向けサービスを開始

2024.05.08 Vol.Web Original

 株式会社HIROTSUバイオサイエンスが5月8日、国内最大級の人間ドック・がん検診予約サイト「MRSO(マーソ)」と連携し、5万円相当の精密検査を受けられる新たな法人向けサービス「N-NOSE for Business」を開始した。

「N-NOSE」は実用化からわずか3年で、2000以上の企業や健康保険組合に導入され、がん早期発見に貢献してきたのだが、導入先から「ハイリスク判定となった従業員の費用負担までケアしたい」、「適切な精密検査の選択から予約までサポートしてほしい」といった声が多く挙がったことから、これらの課題に対応すべく「N-NOSE for Business」が誕生した。

 この新サービスは「MRSO」と提携し「N-NOSE」を受検しハイリスク判定となった人に対して、1300以上の提携施設で5万円相当の精密検査を受けられるサービスを提供する法人契約限定のもの。

「N-NOSE for Business」を導入することで、企業は「N-NOSE」を通じたがんのリスク検査だけでなく、精密検査を含むがん早期発見の一連のプロセスをサポートすることが可能となる。一方で従業員は、ハイリスクになった際の自己負担を抑え、適切なアドバイスを受けながら精密検査に進むことができることになる。

HIROTSUバイオサイエンス、線虫がん検査「N-NOSE」追加調査の結果を報告 ハイリスク判定者の20%超に確定診断 約7割がステージ0と1の早期発見

2023.12.21 Vol.Web Original

 株式会社HIROTSUバイオサイエンスは18日、線虫がん検査「N-NOSE」の利用者の追加調査のリポートを公開した。

 追加調査は、「N-NOSE」を利用し、2023年1~8月の間に検査結果を通知された人で、結果がハイリスクと判定された人を対象として実施。「N-NOSE」を受検後、病院で検査を受けたと回答した228人について、「実際にがんが見つかったか」の調査を行った。 

 その結果、 ハイリスク判定後に病院でがん検査を受診し、実際にがんが見つかったのは47名(20.6%)だった。がんの確定診断を受けた47名のうち、 65%以上がステージ0、または1で発見され、約50%が内視鏡、MRIで所見ありと判断された。

 一般的ながん検診の陽性的中率(精密検査が必要となった後、実際にがんが見つかる確率)は約1~5%との報告もある。*1  

 追加調査では、がんと診断された部位、診断されたがんのステージ 、「N-NOSE」受検後に受けた検査、所見があると判断された検査、 体験談 などを聞いている。

「N-NOSE」ハイリスク判定後、病院での検査を行った結果、最も多くがんと診断を受けた部位は大腸、次が前立腺だった。

線虫がん検査「N-NOSE」が特設サイトを開設 利用者のリアルな声を届ける

2023.11.11 Vol.Web Original

 線虫がん検査「N-NOSE」の株式会社HIROTSUバイオサイエンスは「利用者の声」特設サイトをオープンした。 

 同検査を利用者の体験談などリアルな声を届けるサイト。「N-NOSE」をはじめ、N-NOSEの技術を応用した愛犬用がん検査「N-NOSE わんちゃん」など同社のサービスの体験談を集めた。サイトには30代から80代までの男女の声がまとめられており、定期的な検査の大切さなどを飾らない言葉でシェアしている。

 同社は「貴重な体験談を届けることで、一人でも多くの方にがん早期発見につながるきっかけを作りたい」としている。

「N-NOSE」は、がんの一次スクリーニング検査。嗅覚に非常に優れた線虫C.elegansが、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した検査で、尿を提出することで、簡便で安価、高精度、全身網羅的に早期がんリスクを調べることが可能で、利用者は50万人を突破しているという。

HIROTSUバイオサイエンス、ラグビーのリコーブラックラムズ東京とオフィシャルパートナー契約

2023.11.10 Vol.Web Original


 線虫がん検査「N-NOSE」の株式会社HIROTSUバイオサイエンスは11月10日、ラグビーのリコーブラックラムズ東京とオフィシャルパートナー契約を締結したことを発表した。これによって、両社は共に「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」に挑戦し優勝を目指すとともに、ラグビーの価値の最大化、チームビジョンである「Be a Movement.」の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っていく。
 

 取り組みのひとつとして、リコーグループで「N-NOSE」を利用、その売り上げの一部がチームの活動費となる。また12月16日開催の対三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(駒沢オリンピック公園陸上競技場)では、HIROTSUバイオサイエンスが「N-NOSE」の購入から採尿、提出までをワンストップで行えるブースを出店する。

 リコーブラックラムズ東京はオフィシャルパートナー契約の締結に当たり、「共に『未来』に向けた活動をしている仲間として、今後ご一緒できることを楽しみにしております。一緒に優勝目指して頑張りましょう!応援宜しくお願い致します」とコメントしている。

 リコーブラックラムズ東京は、1953年創部で、今年創部70周年を迎える、東京都世田谷区を拠点として活動するラグビーチーム。NTTジャパンラグビー リーグワン ディビジョン1に所属している。

「N-NOSE」は、がんの一次スクリーニング検査。嗅覚に非常に優れた線虫C.elegansが、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した検査で、尿を提出することで、簡便で安価、高精度、全身網羅的に早期がんリスクを調べることが可能だという。

力士や親方ら日本相撲協会員に愛犬用がんリスク検査 パートナー企業が提供

2023.11.03 Vol.Web Original

 日本相撲協会のオフィシャルパートナーを務めるHIROTSUバイオサイエンスは、11月1日の「犬の日」にちなみ、愛犬用線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)わんちゃん」を協会員の中で希望のある愛犬家に進呈することを発表した。

 HIROTSUバイオサイエンスは、線虫によるがん検査サービス「N-NOSE」を提供するヘルスケア企業。

 6歳以上の犬の死因の第1位はがん(アニコム損害保険調べ)といわれるが、犬は自分で痛みなどを訴えることができず、飼い主が異変に気づく頃には病状が進行していたケースも少なくないという。日本相撲協会には親方や力士をはじめ愛犬家が多いことから、協会員だけでなくその愛犬をがんリスクから守ることを目的に今回の進呈が決まった。

「N-NOSE わんちゃん」は「N-NOSE」の技術を応用した犬用がん検査で、愛犬の尿を提出するとリンパ腫・乳腺がん・皮膚がんなどのリスクが調べられるもの。高リスクと判定された場合は、獣医師による対応や提携動物病院への案内など、早期発見につながるプロセスをサポートするサービスも利用できる。

“愛猫用”線虫がん検査「N-NOSEねこちゃん」の開発に成功。専用サイトがオープン

2023.10.13 Vol.Web Original

 線虫がん検査「N-NOSE」の開発・販売を行うHIROTSUバイオサイエンスが利用者数が累計50万人を突破した「N-NOSE」の技術を応用した愛猫用がん検査「N-NOSEねこちゃん」の開発に成功し、10月11日に専用サイトをオープンした。

 運用開始に先立ち、11月13日までを事前予約期間とし、期間中に申し込んだ人には通常価格より5000円お得な特別価格で提供する。

 犬、猫ともに死因の1位は「がん」なのだが、これまで手軽に受けられるがん検診はなかった。同社では犬や猫の健康を守りたいという思いから、N-NOSEの技術を応用した検査の開発に取り組んできた。約5年に及ぶ協力機関との共同研究を経て、今年5月には「N-NOSE わんちゃん」のサービス提供を開始。同時に愛猫用についても開発を進めてきたが、猫は犬と比較して採尿が難しく、愛猫家や、動物病院の獣医師、看護師などに採尿方法に関するヒアリングを重ね、ついに飼い主が手軽に利用できる「N-NOSE ねこちゃん」のサービスを開始することとなった。
 
「N-NOSE ねこちゃん」は全国52の動物病院と提携。自宅で採尿した尿の提出のほか、採尿が不安な人は病院でも受検受付が可能。提携病院は準備ができ次第、公式ホームページで案内される。

「N-NOSEねこちゃん」は、猫に多く見つかる乳腺がん・リンパ腫をはじめとするがん種のリスクを“尿を提出するだけ”という簡単な方法で調べることができる。万が一「リスク高」と判定された場合には、獣医師による次のステップや提携動物病院を案内するなど、早期発見につながる一連のプロセスをサポートする安心アフターサービスを無料で利用できる。

線虫がん検査「N-NOSE」アリババ新サービス「日中医療ツーリズム」事業に出店へ

2023.08.21 Vol.Web Original

 世界最大級のEコマース企業「アリババ」グループの日本支社であるアリババ株式会社が21日、都内で「Tmall Global(以下、Tモールグローバル)」を活用した日中医療ツーリズム新規事業に関する記者説明会を行い、ヘルスケア企業「HIROTSUバイオサイエンス」が手掛ける線虫がん検査「N-NOSE」が出店することが分かった。

HIROTSUバイオサイエンス、インパクト投資ファンドと協業で“線虫がん検査”を海外展開へ

2023.06.16 Vol.Web original

 線虫がん検査「N-NOSE」の開発・販売を行うHIROTSUバイオサイエンスは13日、世界の健康問題の解消にむけたインパクトファンド「Global Health Equity Fund」と、医療体制が整っていない国々への「N-NOSE」の海外展開に関する覚書の署名をしたと発表した。

 Global Health Equity Fund(以下 GHEF)は、WHO FoundationおよびベンチャーキャピタルのOurCrowdの提携により設立されたインパクト投資ファンドで、主に医療機関が脆弱な低・中所得国および地域に暮らす人々の健康状態の改善に向け、画期的な技術を用いた新医療を浸透させ、人類により健康な暮らしをもたらし収益獲得を目指すもの。

 今回の署名式は、HIROTSUバイオサイエンスとGHEFとの間で今年5月11日に行われた会議において合意された「N-NOSE」の低・中所得国への海外展開についての覚書を締結したもの。

 署名式に出席したHIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮代表は「世界にはがん検査が普及していない、またその習慣がない国や地域がたくさんある。今回のGHEFとの連携は、世界中からがんによって失われる命を減らす第一歩につながると考えている」と話した。また、WHO Foundation Chief Impact Investment OfficerのGeetha Tharmaratnam氏は「私たちが初めて広津社長にお会いした際、“この技術の恩恵を安価に、世界中で受けられるようにするのが当社のビジョンだ”とお話しされた。HIROTSUバイオサイエンスは、これまで検査の低コスト化と高感度化に熱心に取り組まれてきた。今回協業できることをうれしく思う」と話し、今後に期待を寄せた。

線虫がん検査のHIROTSUバイオサイエンス広津代表らが福岡県知事を表敬訪問

2023.04.14 Vol.Web original

 線虫がん検査の開発・販売を行うHIROTSUバイオサイエンスの広津崇亮代表らが11日、福岡県の服部誠太郎知事を表敬訪問。愛犬用の線虫がん検査 「N-NOSE わんちゃん」の本格実用化や、この検査が福岡県で行われている人と動物の健康と環境の健全性を守る取り組み「ワンヘルス」に貢献するものであることなどを報告した。

 表敬訪問では、広津代表が、バイオベンチャーの創出などを目的とした「福岡バイオバレープロジェクト」における支援の御礼や、「N-NOSE」の実用化の歩みから「N-NOSE わんちゃん」を始めとした事業の現状について服部知事に報告した。また、同席した児玉どうぶつ病院の児玉和仁院長は共同研究のきっかけや検査の意義について説明した。

 アジア獣医師会連合会長で公益財団法人日本獣医師会の藏内勇夫会長は「コンパニオンアニマルとして人生の伴侶として生きている犬のがんが多発しているなか、“N-NOSE わんちゃん”のような新しい技術ができることはありがたいこと。福岡バイオバレープロジェクトで支援したバイオスタートアップ企業がユニコーン企業になり、またダボス会議に招待されたことは感無量です。“ワンヘルス”の取組みが大きく前進しているなか、これからも旗振り役としてご協力をお願いします」とコメント。

 服部知事は「ユニコーン企業に成長しダボス会議に呼ばれ、グローバルに事業を展開されおめでとうございます。昨年の早期すい臓がん検査の事業化、そして愛犬を対象とした“N-NOSE わんちゃん”と着実に実績を上げていることは大変喜ばしいです。福岡バイオバレープロジェクトを推進する立場として、当プロジェクトに参加している200社を超える後輩企業にもご支援ご指導をお願いしたいです。県は今後も“ワンヘルス”を推進していくので引き続きよろしくお願いします」と挨拶した。

再生医療に培養肉、がん検査。ライフサイエンスの発展に日本が必要なこととは〈BEYOND 2020 NEXT FORUM〉

2023.03.30 Vol.Web original

「BEYOND 2020 NEXT FORUM −ライフサイエンスの未来−」が2月27日、都内にて開催された。3部構成のうちの第3部についてレポートする。

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