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4・24「K-1」武尊インタビュー「格闘技以外のジャンルの人たちにもすごいと思われる試合をしたい」

2016.03.30 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」の-55kgスーパーファイトでヨーセンチャイ・ソー.ソーピットと対戦する-55kg王者・武尊のインタビューを公開。

――いよいよ対戦相手も決まり、武尊選手の希望通りにタイのムエタイファイターとの対戦になりました
「大晦日から約4カ月空いたんですけど、やっと試合だなっていうワクワクな感じです」

――試合間隔が4カ月空くと試合が待ち遠しくなりますか?
「そうですね。でも逆にこの期間が新鮮で、試合が決まっていると試合のための練習になってしまうのですが、今回は自分の身体のことだったり、新しい技だったり、試合前とは違うことを考えながら練習ができました。今まで出来なかったことができたので、すごく成長できる時間でしたね」

――早く練習の成果を試合で試したいですか?
「それはすごくあります。大晦日の前から色々と倒す技を練習しているんですけど、今それが形になってきているので、早く試合で見せたいですね」

――対戦相手はプロムエタイ協会王者の肩書を持つヨーセンチャイ選手です。武尊選手もタイ人の強さは理解していると思いますが、攻略のイメージは出来上がっていますか?
「これは僕の持論なんですけど、ムエタイのペースに入ったらタイ人には敵わないと思うんです。でも僕がやってきたK-1スタイルで戦えば倒すことはできると思います」

――それだけK-1ルール・スタイルの自分に自信があるということですか?
「僕はK-1に出る前からも出てからも、色んなタイプの選手と戦ってきて、自分はどんな選手にも対応できると思っています。言い方を変えれば誰が相手でも噛み合う試合になって、それは相手の攻撃が当たるかもしれないけど、僕の攻撃も当たるということ。そして僕は自分の攻撃が当たれば倒す自信があります」

――軽量級のファイターがムエタイに挑んで勝つ姿を見たい格闘技ファンは多いですが、武尊選手もそれをやってみたいという気持ちですか?
「はい。だからずっとタイ人と戦いたいと言ってきたし、タイ人に勝てばもっと多くの人たちに僕の実力が認められると思います。今まで色んな選手が”打倒ムエタイ”にチャレンジしてきたと思いますが、僕はK-1スタイルで”打倒ムエタイ”をやりたいと思います」

――3・4代々木大会は非常に盛り上がった大会になりました。刺激を受けると同時に自分だったらもっと盛り上げられると思いましたか?
「今年最初のK-1の大会があれだけ盛り上がってくれて、心からうれしいと思いました。でもその反面、僕は目立ちたがり屋なんで(笑)、4月は僕がもっと目立ってやろうという良いモチベーションになりました」

――昨年はK-1のベルトを獲って初防衛、大晦日RIZINへの出場もありました。変化の多い1年だったと思いますが、今年はどんなものを見せていきたいですか?
「去年一年でファンの方もすごく増えて状況が変わったんですけど、僕の中ではまだまだ山で言ったら一合目。格闘家としての強さも知名度も、もっと上を目指しています。だからこそ今の自分には伸びしろもあるし、やらなきゃいけないことはたくさんあります。他の選手に対してもそうですけど、格闘技以外のジャンルの人たちにもすごいなと思われる試合をしたいですね」

―― -55kgは今年11月に日本代表決定トーナメント、来年2月に世界最強決定トーナメントが開催されます。そこに向けてどんな試合を見せていきたいですか?
「僕は自分がリングに立って試合を見せれば、それで十分に伝わると思います。だからトーナメントやタイトルマッチは飾り付けのようなものなので、特には意識していません。とにかく自分が誰よりも目立って注目される試合をしたいです」

――誰も追いつけないような突き抜けた存在になりたいですか?
「そうですね。道歩いていたら誰もが振り向くくらいのK-1ファイターになりたいです」

4・24「K-1」秋元和也インタビュー「松倉選手には舐められている。下馬評なんて関係ないよって感じでぶっ倒します」

2016.03.30 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」の-70kgスーパーファイトで松倉信太郎と対戦する秋元和也のインタビューを公開。

――昨年9月以来のK-1参戦となりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「『来たな、松倉!』って感じですね」

――K-1に出ること以上松倉選手と戦うという部分で燃えたわけですね。
「はい。これで自分が燃え尽きるか、さらに燃えていくか。それはこの試合の結果次第です。ここで松倉選手に勝てば一気にバーン!と行ける気がするし、逆に負けると燃え尽きかねない。そのくらい“かかっている”試合です」

――松倉選手とは2012年にKrushで対戦して敗れていますが、この時はキャリア3戦目でキックボクシングを始めて3年ほどだったんですよね。
「そのくらいですね。当時のキャリアにしてはまあまあやり合えたと思うんですけど、やっぱり力の差は感じました」

――当時はどこに差を感じたのですか?
「細かい技術面ですね。あの時は技術も何もなくてどんどん前に出て打ち合う練習しかしてなかったんです。だから荒いファイトの僕vs強くて上手さがある松倉選手という試合だったと思います」

――秋元選手もそれからキャリアを積んで、昨年の-70kg初代王座決定トーナメントではリザーブファイトにも抜擢され、強豪セルゲイ・アダムチャックと接戦を繰り広げました。その後も2連勝と勢いに乗っていますが、どこに成長の手応えは感じていますか?
「自分のファイトスタイルを確立したことですね。だからこそここで松倉選手に勝たないと、この3年半が無駄になってしまう。今の完成した自分で松倉選手に勝てなかったら…もうダメですね」

――対戦カード発表会見では松倉選手から「強いとは思うけど俺がやりたい相手じゃない」と相手にしていないと言わんばかりのコメントもありました。
「松倉選手はもっとレベルの高い相手を想定して練習していたんだと思うし、それだけの実力もあると思います。でも若干なめられてますよね」

――秋元選手は秋元選手で自分がやってきたことは松倉選手に負けていないという自信を持っていますよね?
「向こうは僕のことを相手にしていないかもしれないですけど、松倉選手が僕に勝ってトップ選手たちと戦っていったように、僕も松倉選手に負けてから成長してきたと思います。その中で『今なら勝てる』と『まだ勝てない』の起伏があって、まさに今は『今なら勝てる』と思っている時期なんですよね。だからいいタイミングでこの試合を組んでもらえたと思います」

――下馬評では松倉選手有利だと思います。それを覆して回りを驚かせたいですか?
「そうですね。下馬評なんて関係ないよって感じでぶっ倒します。だって今の松倉選手の試合は上手く戦って…みたいな感じで、試合が面白くないじゃないですか。でも僕とやれば面白い試合になると思うんで、それをK-1の舞台で魅せますよ」

――その上で2016年の目標を聞かせていただけますか?
「今年は(K-1・Krushで)タイトルを獲ると決めているんで、強い選手に勝って自分の実力を証明して、年内にはタイトルに絡んでいきたいです」

4・24「K-1」卜部弘嵩インタビュー「名誉挽回のために連続参戦を直訴した。危険な相手の方が自分の力を出せる」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のスーパーファイトでパウロ・テバウと対戦する-60kg王者・卜部弘嵩のインタビューを公開。

――前回のヨハネス・ウルフ戦は判定負けという残念な結果に終わってしまいました。あの試合を振り返っていただけますか?
「そうですね…まぁ、チャンピオンとして不甲斐ない試合をしてしまったという感じですね(苦笑)」

――K-1王者としての初の試合という部分で気持ち的に空回りしてしまった部分はあったのでしょうか?
「空回りというか、試合に臨む心構えがよくなかったかな、と思いましたね。今回は調整や練習もそうですけど、ちょっと色々ガラリと変えすぎて、自分に合ってない部分が結構あったかもしれないなと感じました」

――対戦したウルフにはどんな印象を持ちましたか?
「トリッキーで、思っていた以上にスピードはあったのかなって感じですね。ただ、んー…自分の気持ちも良くなかったですし、まぁちょっと不甲斐ない試合をしてしまったという感じですね、実際」

――そして今回は2カ月弱というインターバルで、4月大会への出場が決まりました。ここで試合決めた理由は何だったのですか?
「やはりK-1チャンピオンとして、あんな試合をしてしまったので、名誉挽回したいという気持ちで連戦を直訴しました」

――ウルフ戦が終わったあとは、すぐに負けを払拭したいと思って、モヤモヤしていましたか?
「していましたね。すごいモヤモヤ感があって。これはもう試合をするしかないなって。立ち止まっている場合じゃないと思いました」

――今回はブラジルのパウロ・テバウと対戦することになりました。テバウにはどんな印象を持っていますか?
「相手は誰でもよかったんですけど、今回の相手はサウスポーで身体も強い。攻撃的なファイターで良い選手だと思いましたね」

――ウルフとは好対照で直線的で、ガツガツくるタイプだと思います。
「そうですね。でもガンガン来るので、この前のような気の抜けた試合ではなくて、僕もチャンピオンとして行かなきゃいけないかなって感じですね」

――前回は王者としての初戦で星を落とし、次の相手がアグレッシブな相手というのは非常にリスクのある試合だと思います。そこを弘嵩選手はどう感じていますか?
「逆にこのくらいの緊張感を待っていたいなって感じですね。危険な相手のほうが自分も燃えるし、やられるリスクもありますけど、それよりも緊張感がある中でやったほうが自分の力も出ると思うので楽しみです」

――また今回は-60㎏の日本代表決定トーナメントと同じ日に試合をすることになりました。功也選手をはじめトーナメントの他の選手と比較される場面が出てくると思います。
「僕の場合はあまり気にしないですね。復帰戦なんでまずは勝つこと。相手を倒すことに必死なのであまり気にしないでやろうかなって感じですね」

――少し意地悪な言い方すると、前回ああいった負け方してしまい。トーナメントの選手から『なんだよ!』と思われている部分もあると思いますが。
「確かにそう思いますけど…トーナメントの選手は僕のことなんか気にしないで、目の前の試合に集中すればいいんじゃないですかね」

――弘嵩選手は弘嵩選手で自分のやるべきことをやる、結果を出す、と。
「もちろん。僕は目の前の試合に全力を出すことですね」

――前回は倒すチャンピオンという目標を掲げた中での敗戦でした。今回こそは倒す姿を見せたいですか?
「そうですね。前回は倒すって言っておきながらいけなかった…というか気持ちが乗っていない感じだったんで(苦笑)。自分の力を出してないところが悔しいので、今回はしっかり倒しに行きます」

――弘嵩選手の強い姿や倒す姿を見たいファンの方はたくさんいると思います。そういった方たちにメッセージをいただけますか?
「今回は僕もかなり気合が入っているんで、もちろん結果としてKOで勝ちたいという気持ちはあるのですが、復帰戦なんでしっかり勝ちを取りたいと思います」

4・24「K-1」郷州征宜インタビュー「可能性が低いことが起きると盛り上がる。リザーブファイトから優勝します」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメント・リザーブファイトで島野浩太朗と対戦する郷州征宜のインタビューを公開。

――K-1出場が決まって、今どんな心境ですか?
「ずっとあこがれていた舞台だったので、K-1出場が決まって、すごくうれしいです。ここまでいろんな方々に協力してもらったので、みなさんに感謝しています」

――K-1にはどんな思い出がありますか?
「僕は中学の時に野球をやっていて、中学3年生の時には全米選手権の日本代表にも選ばれたことがあります。当時、K-1がものすごく盛り上がっていて、魔裟斗さんがとても活躍されていた時期で、僕も格闘技に興味があったのですが、野球に夢中だったので高校でも野球を続けて甲子園にも出場しました」

――そこから格闘技を始めたきっかけは何だったのですか?
「最初は先輩に誘われて地元(神奈川)のジム=谷山ジムに通っていたのですが、ジムを辞めてしまったんですね。そのあと東京に引っ越してきた時にジムの先輩の城戸康裕選手がK-1MAXの日本代表決定トーナメントで優勝した姿を見て、もう一度、格闘技をやろうと思いました」

――K-1が格闘技の道へ進むきっかけだったんですね。
「はい。格闘技に興味を持ったのも、本気で格闘技をやろうと思ったのもK-1がきっかけです。だからこうしてK-1に出ることが決まって、本当に興奮しています」

――対戦相手の島野選手にはどんな印象を持っていますか?
「島野選手は勝った試合はほとんどKOでパンチが強いと思います。でもしっかり対策して、負けない自信もあるのでぜひ見に来てください」

――今回はリザーブファイトでの出場ですが、リザーブファイトからでも優勝を目指していますか?
「可能性が低いことが起きると見ている人たちも盛り上がると思うので、リザーブファイトでしっかり勝ってトーナメントを盛り上げたい。リザーブファイトから優勝するのが一番盛り上がると思うので、絶対に実現させたいです」

――郷州選手は生まれつき難聴を患いながら、ファイターとして試合を続けています。記者会見では「同じ境遇の方々に夢や希望を与えたい」というコメントがありました。
「僕は小さい時に耳が聞こえないことで『どうせ聞こえないから、何をやっても無理なんだろうな』と考えていた一人です。でもそういうことで悩むのはすごく時間がもったいないことです。僕のように耳が聞こえない人間がK-1に出ることで、同じ境遇にいる人たちに『耳が聞こえなくてもここまでできるんだ!』と思ってもらえると思います。僕は耳が聞こえないからK-1で活躍するのは無理だと思う方々もたくさんいると思いますが、耳が聞こえなくてもできるという姿を見せたいと思います」

――ファイターとして自分のどんなところをアピールしたいと思っていますか?
「自分の持ち味は常に前に出るスタイルなので、K-1でもそのスタイルを崩さないで、お客さんを楽しませる試合をします」

――ずばり自分のファイトスタイルだったら楽しませる自信はありますか?
「あります。なので4月24日の試合は楽しみにしていただければと思います」

4・24「K-1」島野浩太朗インタビュー「郷州選手とは真っ向勝負、果たし合いになる」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメント・リザーブファイトで郷州征宜と対戦する島野浩太朗のインタビューを公開。

――今回のトーナメントにはリザーブファイトでの出場になりました。本戦から漏れたという部分で悔しさもありましたか?
「いえ、今の自分の状況を考えれば自然にリザーブファイトが最高のチャンスなのかな、と。少し冷静になって考えた時、ベストなチャンスをいただいたと思いました」

――現在、島野選手はK-1・Krushで連敗が続いてます。結果が出ていない理由はどこだと自己分析していますか?
「今まではがむしゃらというか腕っぷしだけというか、自分のスタイルでいけるところまでいこうと思って戦いました。でもそれでは結果が出せなくて、今のスタイルの底が分かった連敗だったかなと思います。自分のスタイルを捨てるつもりはないですけど、いい意味でモデルチェンジが必要なことに気付かされた連敗でした」

――攻撃力や勢いだけで勝ち続けるのは難しいと痛感していますか?
「厳しいと思います。もちろん原点はそこにあるし、そこにプラスアルファして引き出しを増やして、自分の新しい部分を一つ二つ表現できるように意識していいます」

――それがカード発表会見での「こいつ化けるんじゃないかな?と思われる試合をしたい」という発言につながっているのでしょうか?
「はい。ここ最近の戦績と今回のリザーブファイトのチャンスもすべて含めて、これから取り組んでいくことへの準備にしたいし、その上で『こいつは化けるんじゃないか?』や『こいつはいい意味で危ないんじゃないか?』というのを感じてもらえればと思います」

――そして対戦相手が郷州選手に決まりました。これまで戦う機会がなかった相手だと思うのですが、試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「対戦を予想することはなかったのですが、郷州選手の名前を聞いてシンプルに頭に浮かんだのは“真っ向勝負”と“果たし合い”ですね」

――お互いに逃げないタイプなので、気持ちのいい試合ができそうですか?
「もちろんそこに向けて準備したいですね。郷州選手の試合は過去に見たことがあって、気持ちも攻撃力も心もある選手なんで、そういう意味でも真っ向勝負になると思います」

――その上でこれからの自分への期待感やインパクトを残したいですか?
「もちろんインパクトは残したいです。でもそれはこうなるんだろうなっていうインパクトじゃなくて、こいつどうなっちゃうんだろう?というインパクトです。客観的に自分を見て“島野浩太朗”は確実性がない選手だと思うんですね。でもそういうネガティブなところも含めて、予測不能なインパクトを残したい。それがいいか悪いかは分かりませんが、僕はそういうインパクトを残せる試合をしたいです」

4・24「K-1」皇治インタビュー「トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこい」

2016.03.25 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する皇治のインタビューを公開。

――今回が皇治選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「素直にうれしいですね」

――2月のKrushでKO勝利した直後に「もうK-1決まりでしょう」というマイクもありましたが、ご自身ではトーナメントに出るつもりでしたか?
「そうですね。でも自分としてはもっと前からK-1に出るもんやと思っていたし、そのためにずっとキックボクシングをやってきたんで」

――もともと皇治選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか?
「一番最初に始めたのは空手です。自分が歩き始めたくらいのころからやっていて、物心がついた時には道衣を着ていました」

――それはご両親の影響ですか?
「親父ですね。親父が格闘技好きで、親父にやらされている感じで、当時はむちゃくちゃ空手が嫌いでしたね(苦笑)。でも小学生の時には魚本流の大会で全国1位になったり、中学の時に日本拳法の大会で全国2位になってます」

――空手以外にスポーツ歴はあるのですか?
「空手と並行してサッカーをやっていて、セレッソ大阪のジュニアチームにも入ってたんですよ。年齢が2つ上の試合に出ても1人で9点取ったりして、めちゃめちゃ上手かったです。柿谷曜一朗とも一緒に練習していました。あっちは覚えてないと思いますけど。小学校の文集にも『将来の夢はK-1選手かプロサッカー選手』って書いてました」

――本格的に格闘技一本に絞ったのはいつだったのですか?
「中学3年生の時です。最初はサッカーで高校まで行こうと思ってたんですけど、中学最後の大きな試合で負けちゃって。その時に『こいつらが下手くそやから負けたんや!』って人のせいにしてもうたんです。その時に負けを人のせいにしてるようじゃチームプレイは無理やなと思って、個人競技の格闘技を選びました。あと自分は大阪の池田市という田舎の出身なんですけど、喧嘩ばっかりやっとったんですよ。それで自分が一番強いっていうのをみんなに分からしたかったんで、それやったらキックボクシングで世界一になったろうと思いました」

――ずばり皇治選手はやんちゃだったんですか?
「やんちゃというか喧嘩はしてましたね。舐められるのが嫌いやったんで。ただ自分より弱いやつとか年下とは絶対に喧嘩しなかったです」

――ちなみに喧嘩の戦績のほうは?
「全勝・全KOです。格闘技やったらメイウェザー級ですね(笑)」

――格闘技に専念してからはK-1が目標だったのですか?
「はい。やるならK-1、それしか目標にしてなかったです。ただ自分がプロになってから旧体制のK-1が寂しいことになってしまって…。モチベーションを保つのが必死やったんですけど、こうやって新生K-1として復活してくれてうれしいです」

――K-1という舞台で自分の存在をより多くの人に知らしめたいですか?
「そうですね。K-1には目立っている選手がいっぱいいると思うんですけど、そいつらより俺のほうが強いっていうのをやっとみんなに分かってもらえるなと思って楽しみです」

――しかも1回戦の相手が元-60kg王者の功也選手です。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「自分は兄ちゃん(弘嵩)とやりたいと思っていたら、ジュニア(功也)が来たんでびっくりなんですけど」

――対戦相手としての功也選手はいかがでしょうか?
「ジュニアが実力あるのは分かっているんで、しんどい時に当たるより元気な時に当たるほうがいいかな、と。自分は『兄弟喧嘩を止めたる』と言っていて、いきなり1回戦で止めさせてくれるんでラッキーですね。今、K-1が売り出しているK-1の顔が1回戦でいなくなっちゃうとあれなんで、決勝でやりたかったんですけど、いいタイミングで決めてくれたなって感じです」

――ずばり日本代表決定トーナメントを制して、狙うは現-60kg王者の卜部弘嵩選手ですか?
「悪いけど兄ちゃんには楽勝で勝てると思います。兄ちゃんよりジュニアのほうが強いと思います」

――皇治選手は発言でも注目を集めていますが、注目されることは気持ちいいですか?
「気持ちいいです! もっといいことも悪いことも言って、みんなが自分の名前で遊んでくれたらいいですね。あっ、そういえばジュニアが『こういう選手がチャンピオンになっちゃダメ』って言うてましたけど、もし俺がK-1に出なかったら今回の-60kg日本代表決定トーナメント終わってたでしょ? だから7人は俺に感謝せえよ(笑)。トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこいって。それで俺だけ見てればいいって感じです」

4・24「K-1」卜部功也インタビュー「はっきり言ってかすりもしねえよって感じです。僕がダントツで優勝します」

2016.03.25 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する卜部功也のインタビューを公開。

――今大会が今年のK-1初参戦となり、日本代表決定トーナメントからの再スタートになりました。初代王者として抵抗はなかったですか?
「それはなかったです。現役時代の魔裟斗さんも日本トーナメントで2年連続で優勝したあと、世界トーナメントから出るようになりましたし、小比類巻(貴之)さんや佐藤(嘉洋)さんもそうですよね。日本を代表するファイターや本当に強いファイターは日本トーナメントに出ても必ず勝つと思うので、僕もその道を進みたいと思いました」

――初代王者という実績・肩書きを抜きにして、まずは日本トーナメントからもう王座返り咲きを目指す、と。
「はい。このトーナメントで日本一を証明して、チャンピオンに返り咲くことが目標です」

――日本代表の座を争う7選手の顔ぶれを見て、どんな感想を持っていますか?
「面白い選手が揃ったと思いますし、基本的に戦ったことがない選手が多いので、今の日本人選手のレベルがどうなのかを感じたいですね」

――確かにここ最近の功也選手は外国人選手との試合が主で、日本人選手との対戦が少なかったように思います。
「そういう意味でもトーナメントが楽しみですし、僕自身も挑戦していかないといけないと思っています」

――昨年は-60kg王者としての試合が続きましたが、他の日本人選手のことは気になっていましたか?
「僕はそのレベルではなくて、自分自身の戦いだと思って戦っていました。だから全然気にしていませんでした。-55kg初代王座決定トーナメントで準優勝した大雅選手が階級を上げて来ているので、そこは気になっていますけどね」

――他のトーナメント出場選手からは気になる選手として功也選手の名前が多く上がっており、7選手からマークされている中でのトーナメントになります。
「はっきり言ってかすりもしねえよって感じです。僕はそのレベルじゃないんで。ダントツで優勝します」

――日本代表の座を争う戦いには混じるけれど、力の差を見せて勝って当然という気持ちなのですね。
「逆にそう思わなきゃダメだと思います。K-1を背負って世界の強豪と戦っていくファイターは1つ上のステージにいなければいけない。日本レベルでずっと戦っていてはどうしようもないと思います、僕の中では」

――ずばり他の選手とは見ているものは違いますか?
「勝つのは当たり前です。そうじゃなきゃK-1のベルトの価値が下がります。K-1のベルトを巻いた人間の強さを必ず証明します」

――皇治選手との1回戦はトーナメントの中でも注目を集めるカードです。皇治選手にはどんな印象を持っていますか?
「色んな団体で試合をしていますけど、あまり印象はないですね。悪口を言っている男だな…くらいで(苦笑)」

――お互いに舌戦があったり、皇治選手から挑発的な言葉もありました。どういった心境でそれを聞いていましたか?
「なんかごちゃごちゃ言ってるな、くらいです。そうやって言われるのはしょうがないと思うし。ただ僕には何一つ響かないです」

――やはり目標は日本代表として9月の世界最強決定トーナメントに挑み、そこで再び世界一の座に就くことですか?
「そうですね。とにかく今は日本代表決定トーナメントで勝つことしか考えていません。そこをしっかり突破して、世界最強決定トーナメントで優勝する。そして兄が巻いているベルトをもう一度、僕自身の手で勝ち獲りたいと思います」

4・24「K-1」明戸仁志インタビュー「攻撃力は自分が一番。どれだけやられても一発でひっくり返します」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する明戸仁志のインタビューを公開。

――今回が明戸選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分自身ずっとK-1に出たいと思っていたし、2月のKrushでK-1にも出場している島野浩太朗選手に勝つことができたので、次はK-1だと思っていました。なのでオファーをいただいた時、そこまでの驚きはなかったですね」

――明戸選手は格闘技を始める上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「最初に格闘技を始めたのは14歳の時の空手なんですけど、テレビでK-1を見て『自分もこういう大会に出たい』と思ったのがきっかけでした。ただ自分は身体が小さかったのでK-1に出るのは難しいと思っていたんです。でもちょうどそのころにK-1MAXがスタートして、小比類巻(貴之)会長や魔裟斗さんが活躍していて『自分もK-1に出たい』ではなく『自分もK-1に出る』という目標を持ちました」

――明戸選手は自衛官として働いていた時期があるんですよね?
「僕は地元が青森で、高校を卒業したらプロの格闘家になりたいと思っていたのですが、周りから自衛隊で働きながら格闘技を続けられるよと言われて、自衛隊に入りました。それで自分は宮城県に転勤になり、自衛隊で“徒手格闘”という日本拳法のような格闘技をやりながら、仙台のDRAGONジムに通ってムエタイの練習をしていました。しばらくそういう生活が続いたのですが、自分は格闘技一本でやりたかったので自衛隊を辞めて、そのままタイに武者修行に行きました」

――自衛隊内で他に明戸選手のようなことをしている人はいないですよね?
「はい(笑)。しかも自分は普通科という自衛隊の中でも体力がある人間が集まる科に所属していて、その中でも体力があるほうでした」

――自衛隊ならではの過酷な訓練も経験されているのですか?
「そうですね。訓練の一つで重い銃器・装備を身につけて、夜中に出発して明け方までに目的地まで40km歩くというものがあるんですね。歩いている途中に水分・塩分をしっかり摂らなければいけないのですが、僕はものすごく汗かきなので、それが追いつかないんですよね。で、歩いている途中に幻覚・幻聴ではないですけど、並んでいるドラム缶が人間に見えたり、誰も話していないはずなのに人の話し声が聞こえて来たり…そのくらい追い込まれる訓練はありました」

――最終的に自衛隊を辞めることになるわけですが、もっと格闘技に専念したいという気持ちがあったのですか?
「自分の人生において自衛官を続けるという選択肢もありましたが、やっぱり子供のころからプロ格闘家にあこがれていたし、本気で格闘技をやりたいと思って、自衛隊を辞めました。それでタイで武者修行したあと、怪我やいろんなことがあって、3年ほど格闘技から離れていた時期があるんですね。でも格闘技への想いは消えてなくて、一念発起して東京で格闘技をやろう、と。それをDRAGONジムの会長に連絡したら、小比類巻道場を紹介してもらって、小比類巻道場にお世話になることになりました」

――そして今回はK-1初参戦しかも-60kg日本代表決定トーナメント出場というビッグチャンスが巡ってきました。1回戦は大沢選手とのリベンジマッチになりましたが、この試合について聞かせてもらえますか?
「大沢選手には昨年3月に敗れているのですが、僕が先にダウンを奪ってダウンを奪い返される形で僅差の判定負けでした。大沢選手は上手い選手ですけど、そこは攻略できると思うので1回戦を突破したいです」

――トーナメントに出場する他の7選手は明戸選手よりも実績が上の選手たちばかりです。
「確かに自分はチャンピオンでもなければ、タイトルマッチ経験もない。実績でいえばみんなより下だと思います。でも自分の攻撃力は8人の中で一番だと思っているので、その攻撃力を生かした倒しに行くスタイルで優勝したいと思います」

――明戸選手はどんなに劣勢になっても絶対に試合をあきらめない選手だと思います。気持ちの強さが自分の武器だと思いますか?
「自分では気持ちが強いと思ったことはないのですが、僕は絶対に試合をあきらめないし、パンチでも蹴りでも一発当たれば逆転できると思っています。どれだけボコボコにされていても一発で試合をひっくり返せる自信があるんで、最後の瞬間まであきらめずに戦い続けることができるのだと思います」

――ずばりこのトーナメントで波乱を起こしたいですか?
「トーナメントの8選手が発表された時、みなさん優勝予想したと思うのですが、その時に僕の名前は入っていなかったと思います。その予想を全部ひっくり返すつもりなんで全試合KOを狙って戦います」

4・24「K-1」大沢文也インタビュー 「周りの予想・期待通りの決勝戦には絶対させないっすよ」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大沢文也のインタビューを公開。

――K-1本戦デビューとなった昨年11月の島野浩太朗戦は完勝といっていい内容でしたね。
「試合前にパンチ勝負すると言っていて、別にパンチ勝負でも全然いけたんですけど、1Rにガードの上から一発パンチをもらった時、万が一、これをもらったら危ないなと思ったんですよ。それで途中から作戦をシフトチェンジして、ローでいきました。完全に倒せた試合だったんで倒せなかったことは悔しいですね」

――ローで攻めることは決して作戦ではなかったんですね。
「もちろんローは練習してたんですけど、試合前はパンチ対策で階級が上の選手とボクシングスパーばっかりやってました。だから試合前は8~9割パンチでいくつもりだったんですよね。試合であれだけローを蹴ったから、周りからも『文也ってロー蹴れるんだ!』って驚かれました(笑)。」

――解説の魔裟斗さんも大沢選手の試合ぶりを見て「上手いし、考えて戦っている」とコメントしていました。
「そうみたいですね。僕あんまり自分の試合見ないんで詳しくは分からないんですけど」

――結果はもちろん内容も伴う勝利だったと思うのですが、手応えはつかめましたか?
「う~ん、でも練習通りの動きは半分も出せてないんで、まだまだこんなもんじゃないっすよ。身体はディスっていいんですけど、ハハハハハ(笑)」

――そして今回は-60kg日本代表決定トーナメントに出場することになりました。
「最初は4月に-60kgの日本代表決定トーナメントをやるって知らなかったんです。減量もキツいし、そろそろ-63kgに階級を上げようかなって。その時にこの話をもらって『おっ!』と思って出ることを決めました」

――このトーナメントは大沢選手にとってビッグチャンスだと思いますが、モチベーションは上がりましたか?
「もちろんモチベーションは上がりますけど、試合は試合でリングで戦うことは一緒なんで、トーナメントだから頑張るっていうのはおかしいんで。いつも通り戦います」

――1回戦で対戦する明戸選手とは昨年3月に対戦して、判定勝利している相手です。短いスパンでの再戦となりましたが。
「そこは明戸選手に失礼ですけど、モチベーションは上がらなかったですね。僕、ああいう下手くそな選手が苦手なんですよ。上手い相手とだったら噛み合うんですけど、下手くそな選手だと逆にポカしちゃいそうで。明戸選手、ごめんなさいって感じなんですけど(笑)。だから…皇治選手とやりたかったですね。別に皇治選手も上手いとは思わないけど、キャラが立っているし。なんか-60kgの選手みんな怒っているから、ああいう選手とやったら面白そうかなって思いました」

――ではトーナメントの出場全選手を見て、どんな感想がありますか?
「みんな大雅×卜部功也の決勝が見たいんでしょ? ファンもマスコミも関係者も。でも別にそれでいいっすよ。周りにそう思われるのは当然だし、俺が一格闘技ファンだったらそう思いますもん。まぁ、俺からしたら過去に戦っている相手が4人も出ているから、それはそれで面白いですけど」

――そうは言っても大沢選手としては周りの期待や予想を覆したいと思っていますよね?
「もちろん、もちろん。大雅と功也君の決勝には絶対させないっすよ。ぶっちゃけ今のK-1ファイターで卜部功也に勝てる日本人はいないでしょ? だったら4月24日までに卜部功也に勝てる選手になるしかないんですよ。俺はそのためにタイにも行って練習してきたし、やられることも多かったけど、向こうの強いやつらとも結構やり合ってきました」

――自分の力を出し切れば優勝できる自信はありますか?
「俺が実力を出せば(声を大きくして)ぜっっっったい勝てます! みんな分かっていると思いますけど、俺、めっちゃ気持ち弱いんですよ。恋愛と格闘技はメンタルが弱い(笑)。だからそこだけなんですよね。練習パートナーはみんな強いんですけど、俺は全然負けないんで。本当に自分の力を発揮さえできれば大丈夫だと思うんで楽しみにしていてください」

4・24「K-1」闘士インタビュー 32歳にして覚醒&トーナメント優勝の夢を叶える!

2016.03.22 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する闘士のインタビューを公開。

――昨年はK-1初参戦に始まり、闘士選手にとっては大躍進の1年でしたね。
「1月にK-1に初めて呼ばれて韓国のチャンピオンに勝てて、ものすごくスタートが良かったんですよね。あれで勢いに乗っていつでも試合ができるようにスタンバイしている中で、7月に卜部弘嵩選手と試合が決まって。試合前からモチベーションも高かったし、結果は判定負けだったんですけど、自分がやってきたことの爪痕を残せたことが大きくて。悔しさはあったんですけど、周りの人たちには『闘士はここまでできるんだ』と思ってもらえたと思います。そして12月にKrushで山本真弘選手と試合が決まって、倒して勝てば絶対に来年につながると思っていたし、本気で俺のほうが強いと思っていたんですよ。それで宣言通りに1RKO勝ちして、俺がトップファイターの選手たち以上のところにいることを見せられた、名前を売ることができた一年だったと思います」

――K-1に出て対戦相手のレベルが上がったことで、闘士選手自身のレベルも上がったのでしょうか?
「静岡から上京した時にあこがれていた舞台がK-1で、自分の夢が叶ったわけじゃないですか。だったらそこで結果を残さなきゃいけないという部分もあったし、新しいK-1がスタートして、そこで自分が目立てばっていう気持ちありました。だからもうモチベーションが高すぎましたね」

――今の自分だったら自信を持って優勝を狙えると思いますか?
「そうですね。トーナメントは実力も大事だけど運もあるし、その時に自分についてくる光だと思うんですよ。俺は今32歳だけど脂は乗っているし、どの選手よりも運があると思います。自分が周りと違うなと思うのは、俺って結構、夢を叶えてきた人生なんです、それは人間として。自分でこうやりたい・ああやりたいと言ってきたことは実現してきたんで、蓋をあけてみたら俺が優勝していると思います」

――1回戦で対戦するレオナ選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO負けしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「正直、一番やりたくない相手だと思いました、俺を除いて一番脂が乗っている選手だなって。でも魔裟斗さんが言っているみたいに『一番厳しい道を選ぶのが成功への近道だ』って。このK-1という舞台のトーナメントでリベンジができるっていうのも大きなストーリーだと思えば開き直って戦えます」

――どんな準備をしてトーナメントに挑もうと思っていますか?
「今から俺が言うことは他の誰ともかぶらないと思うんですけど、俺は小学生のころからダウンタウンDXが大好きなんですよ。俺が今までの人生で叶っていないものが2つだけあって、1つは有名になってダウンタウンDXに出ること。で、もう1つはダウンタウンDXに出るために必要なことにつながっていて、K-1でチャンピオンになることなんです。だからK-1の日本チャンピオンになって、ダウンタウンDXに出ることが夢なんです。このデカい夢を実現させるために俺はトーナメントで優勝します」

――その夢を実現させる確信はありますか?
「ありますよ。例えば俺はいい車に乗って、いい家に住んで、いい嫁と結婚して、いい子供ができて……この8人の中で一番地位と名誉を手に入れていると思います。そこで唯一叶えていないものがK-1チャンピオンになることとダウンタウンDXに出ることだから、もうそれが実現する流れはできているかなって思います」

4・24「K-1」レオナ・ぺタスインタビュー トーナメント制覇に向けてオランダで武者修行!

2016.03.21 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場するレオナ・ぺタスのインタビューを公開。

――昨年11月のK-1デビュー戦では大雅選手に判定勝利を収めました。あの試合を振り返っていただけますか?
「やっぱり緊張しました。でも後楽園ホールよりも周りが暗かったので、リングに上がったら対戦相手と2人だけの世界だなって。試合中は後楽園ホールの方が緊張しましたね」

――試合内容についてはいかがでしょう?
「試合が終わった時にセコンドからは『負けたな』って言われて、僕も『そうなか…』と思ったんですよ。でも結果的には判定勝ちだったので、ギリギリの試合だったと思います」

――前回の勝利が評価されて、今回の日本代表決定トーナメント出場が決まりました。
「トーナメントなんでどういう試合になるか不安もありましたけど、僕が戦いたかった相手も出てくるので出場を決めました」

――このトーナメントはレオナ選手にとってビッグチャンスだと思いますが、気持ちに火が点きましたか?
「普段からスイッチは入っているし、そこで大きな試合が決まったというだけなんで、普段通りと言えば普段通りです」

――トーナメントに先だち、オランダのMike’s Gymで約1カ月間の武者修行を行ってきたそうですね。このタイミングでオランダに行った理由を聞かせてください。
「もし日本トーナメントに出られなくても、世界トーナメントに出たいと思っていたし、世界の強豪がどんなものかを味わうために行ってきました」

――オランダではどんな生活を送っていたのですか?
「Mike’s Gymには寮があって、そこに住まわせてもらっていました。毎日朝5時半に起きて、7時から11時まで練習して、一回昼寝して、18時から20時まで練習して…の繰り返しです。土曜日が午前練だけで、日曜日がオフだったんですけど、スパーリングはヤバいし、土曜日は疲労で身体が動かないし、日曜日は次の日が朝早いからすぐ寝てました。ほとんど遊びに行く時間はなかったですね」

――Mike’s GymにはK-1にも参戦しているマサロ・グランダーやジョーダン・ピケオーなど強豪選手が多数在籍しています。スパーリングはかなり激しかったのではないですか?
「そうですね。向こうでは事前に軽めのスパーと言っていても、ガチスパーになっちゃうんで(苦笑)。しかも僕が一番体重が軽くて、僕より軽いの選手は女子しかいなかったんですよ。だからスパーリングでは倒されないように本気でやってました」

――オランダに行って、どこが変わったと思いますか?
「正直、一カ月でテクニックがつくどうこうはないと思うんですよ。日本に帰ってきて思ったのは気持ちが変わったこと。日本人で身体が大きい選手を見ても『スパーリングできるわ』って思うようになって、気持ちの余裕が出来ましたね」

――1回戦で対戦する闘士選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO勝ちしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「練習をしたこともあるんで、最初は別ブロックがいいなって思ったんですけど、決まった以上は、です。僕以外の選手に負ける姿も見たくないんで」

――返り討ちにして、改めて強さを見せたいですか?
「返り討ちというか普通に勝って、普通に決勝まで行って、普通に優勝してって感じですね」

――このトーナメントは自分が優勝するものだという気持ちですか?
「僕の中で決勝まで行くのは当たり前。決勝には(卜部)功也選手が上がってくると思うんで、そこで今までやってきた成果を出して勝ちたいです。決勝まで行くことは100%決めているんで、今は決勝で卜部功也に勝つための練習をしています」

――ずばりこのトーナメントで功也選手を倒したいですか?
「僕は功也選手が間違いなく日本一だと思っているんで、あの選手を倒せば自分の中で自己満できるんで、そのためだけに戦います」

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