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城戸の相手が変更。「決勝は誰が来ても構わない」と城戸は眼中になし!?

2017.06.09 Vol.692

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント?」(6月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で行われるトーナメントの1回戦で城戸康裕と対戦予定だったジョーダン・ワトソンが練習中のケガで欠場。ルーク・ウィーランが代わって出場することが5日に行われた会見で発表された。

 会見に出席した城戸は「試合映像を見ても強い選手。この階級で僕より手足が長い選手はあんまりいないのですが、ルーク選手は僕よりも背が高くて、それを生かして戦っている。正統派なキックボクサーって感じですね。基本的にはオーソドックスだけどサウスポーでも戦えるし、僕にとって苦手なタイプと言えば苦手なタイプ」と警戒しつつも「ルーク選手もムエタイルールで試合をしていたので、組んだり蹴り足をキャッチしてきたら反則をアピールして減点に追い込んで勝ちます」と公開練習で話していた“減点法”での勝利を予告した。

6・18K-1 城戸のトーナメント1回戦の相手がルーク・ウィーランに変更

2017.06.05 Vol.691

 K-1実行委員会が5日、都内で会見を開き、「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント~」(6月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の一部対戦カードの変更を発表した。

 トーナメント1回戦で城戸康裕と対戦予定だったがジョーダン・ワトソンが左足骨折により欠場。代替選手としてイギリスのルーク・ウィーランの出場が決定した。

 ルークはK-1フェザー級~スーパー・バンタム級で活躍するジェイミー・ウィーランの実兄で、これまで3つのタイトルを保持している実力者。参戦にあたり「他の選手よりも準備期間が短いかもしれないが俺には関係ない。俺は戦うために生まれてきた戦士だからだ。対戦相手の城戸はプレッシャーに弱く、いつも冗談ばかり言っているふざけたヤツだ。俺が1回戦でヤツを倒して、決勝まで勝ち上がる。誰も俺の優勝を予想していないと思うが、俺は自分がチャンピオンになることを信じている」とのコメントを寄せた。

 この日の会見には城戸も出席。城戸はルークについて「試合映像を見ても強い選手。この階級で僕より手足が長い選手はあんまりいないのですが、ルーク選手は僕よりも背が高くて、それを生かして戦っている。正統派なキックボクサーって感じですね。基本的にはオーソドックスだけどサウスポーでも戦えるし、僕にとって苦手なタイプと言えば苦手なタイプ(笑)」と分析。そして「ルーク選手はまだ若い選手で分からない部分はあるけど、この階級は若くてもとんでもないやつはとんでもない。実際にジョーダン・ピケオーも日本に来るまで無名だったけど、日本に来て才能を発揮している。とにかく1回戦を勝つ。それはワトソンの時から変わらない」と警戒しつつも「ルーク選手もムエタイルールで試合をしていたので、組んだり蹴り足をキャッチしてきたら反則をアピールして減点に追い込んで勝ちます」と公開練習で話していた“減点法”での勝利を予告した。

 またルークがコメントで「対戦相手の城戸はプレッシャーに弱く、いつも冗談ばかり言っているふざけたヤツ」と言っていることについては「僕がふざけたヤツだってことがイギリスまで伝わっている感じがいいですね。僕的にはそれがうれしいです」と前向きに解釈していた。

6.18K-1 大決起集会 城戸の結束呼びかけに日菜太は…

2017.05.21 Vol.690

 K-1の大会前の恒例行事となったファンイベント「『K-1 WORLD GP 2017』6.18さいたま決戦・大決起集会!」が20日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催され、大会に出場する11選手が登場した。

 第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントからは城戸康裕、中島弘貴、日菜太の日本人3選手が参加。80年代のバブリーな出で立ちで登場した城戸は「今回の煽りVは過去最高にお金のかかった仕上がり。一大サスペンスドラマになっています。今のK-1はすごい。こんなところにお金をかけていいのかってくらいお金をかけてくれた。みなさん楽しみにしてください」といつもの調子でトークを展開。そして「70kg級はひどい。外国人選手はとにかくみんな強い。今回、日本人選手みんなで力を合わせて、誰でもいいから優勝しましょう。 “日菜太さん、ロー効かせておきましたんで”みたいな感じで」と他の2人に結束を呼び掛けたが日菜太は「僕は普通にピケオーに勝てると思っているので、僕は僕でちゃんと勝って優勝します。自分だけでいいから優勝したい!(笑)」と城戸の提案をやんわり拒否。城戸の「城戸ジャパン」構想はあっさり崩壊した。

【K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 】初のさいたま大会なのに日本人が決勝にいない恐れも……

2017.05.19 Vol.691

 新生K-1が初めてさいたまスーパーアリーナに進出する「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント?」(6月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)はプレリミナリーファイトを含め全18試合がラインアップされた。

 大会の最大の目玉は「第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」。この?70kgという階級は日本人選手にとってはかなりハードルが高い。かつてのK-1 WORLD MAXまでさかのぼっても世界王者となったのは魔裟斗だけ。日本人としては?70kgというと大型の選手となるのだが、ヨーロッパなどではこの階級が最も選手層が厚いというのがその理由。

 今回のトーナメントには日本からは城戸康裕、廣野祐、中島弘貴、日菜太の4選手がエントリーされた。1回戦ではそれぞれ強豪外国人選手と対戦する。
 これまで新生K-1で行われた世界トーナメントでは日本人選手が多く勝ち上がり、ほとんどの決勝のリングには必ず一人は日本人選手が立っていた。外国人選手同士の決勝となったのは昨年6月の「?65kg世界最強決定トーナメント」と2015年に行われた「?70kg初代王座決定トーナメント」だけ。やはり重い階級では日本人は分が悪い。

 今回のメンバーを眺めると1回戦で日本人が全部消えてしまう可能性もゼロではない。それだけに4選手たちの危機感は相当なもの。

 日菜太は「日本人が1回戦で全滅したら、もうスーパー・ウェルター級でトーナメントをやる意味がなくなると思う。だから僕が何としても優勝して、スーパー・ウェルター級を終わらせたくないという気持ちがある」とまで言う。ともにKrushのリングでジョーダン・ピケオーに敗れている廣野と中島の「きつい試合になる」というコメントは特に重い。

「KHAOS.2」一夜明け会見

2017.05.15 Vol.690

 5月13日に新宿FACEで開催された立ち格闘技イベント「KHAOS.2」の一夜明け会見が14日、都内の会場で行われた。今大会は10代ファイター限定の「KHAOS TEENS」ということで行われ、16歳から19歳までのフレッシュな選手が出場した。

 最初に会見に登場したのは、今イケイケの若手ファイター軍司泰斗に勝利した龍矢。まず「今朝起きた時に思ったのは、空手を教えてくれた師範、一緒に練習をしてきた仲間、そして試合を組んでくれた宮田プロデューサーへの感謝です」と挨拶。続けて「KOで倒すつもりが倒せなかったので、60点ぐらいです。でもK-1甲子園の時は、プレッシャーをかけられて下がる場面が多かったけど、今回は前に出られたので良かった」と前日の試合を振り返った。プロとしての実績があるが、龍矢の目標はK-1甲子園のベルト。2015年、2016年はともに準優勝に終わり、高校3年生となる今年が優勝しベルトを巻く最後のチャンスとなる。「K-1甲子園に出るために高校に入ったのに、卒業で来ちゃいそうなんです」と会場を笑わせると「今年がラストチャンス。この3年間めっちゃ練習してきたので、しっかりベルトを取ろうと思います」とラストチャンスへかける思いを語った。

 会場を一番盛り上げた試合に送られる「ベストバウト賞」に選ばれたのは佐野天馬VS里見柚己の一戦。そんな熱い試合に勝利した佐野は「自分もダウンしたので反省点もある。でも勝って反省できたので良かったです。いつもの試合より落ち着いて、冷静に相手の事を見て試合ができた。2Rに2つダウンをとって、大分焦ってしまい逆にパンチをもらってしまったので、3R目は落ち着いていこうと思ってやりました」と勝因を分析。「試合中に強くなっていると感じたので、まだまだ強くなると思う。もっとトップの人と戦って、どんどん倒していきます」と成長の手ごたえと、今後の飛躍を誓った。また、敗れた里見は「ベストバウト賞をもらってうれしく思う。久しぶりに負けたので悔しくてしょうがない。これからは絶対に負けないように、もっと練習して強くなります」とリベンジを誓った。「佐野選手はとても強くて、そんな選手とやれてうれしかったです。でも、自分はダウンを取らなかった試合は1つしかないし、佐野選手もプロ初のダウンだと思う。自分は倒せるものを持っていると思うので、それをしっかり磨いていきたい」と自信ものぞかせた。ベストバウト賞の賞金5万円の使い道については「一人暮らしをしたいので、そのための貯金」(佐野)、「佐野選手と同い年なので、ごはんにでも行って仲良くなりたいと思います」(里見)と対照的な回答でキャラクターを印象付けた。

 そして今大会でMVPを獲得したのは、笠見玲慈を1RKOした晃貴。K-1フェザー級王者・武尊の鳥取時代の後輩で、前日の試合も武尊がセコンドとして見守っていた。試合について「特に1RKOは狙っていませんでした。でも結果できて良かった。1Rは様子を見て、2RでKOを狙おうと思っていた。でも1回目のダウンでいけると思ったので、一気に詰めました。地元から応援に来てくれた人に勝った姿を見せられて良かったです」とほっとした様子。武尊からは試合前に「いつもKRESTの強い人たちと練習しているから勝てる」と言われたと明かし、勝った時は「本当に良かったね」とねぎらいの言葉をかけられたという。MVPに選ばれたことについては「正直選ばれると思っていた(笑)。いい勝ち方ができたので」と顔をほころばせていた。賞金10万円は「母の日なので、ケーキを買ってあげます」と照れ笑い。今後は「-53㎏の1番上を目指して頑張ります!」と語った。

【格闘家イケメンファイル Vol.72】K-1甲子園2016−60kg王者 西京佑馬(さいきょう・ゆうま)

2017.05.08 Vol.690

 インタビューに制服で現れた西京佑馬。今年高校2年になったばかりの16歳だ。本連載の第20回が、当時16歳だった実兄の西京春馬。

「兄の記事が掲載されているやつは読んだ記憶があります」と西京。

「小さい頃は双子とかに間違えられるぐらい似ていたんですけど、最近はそんなに似てるって言われないです」と言うが、全体の雰囲気は違うが、よく見るとパーツはそっくり。どちらも正真正銘のイケメンだ。

「格闘技を始めたのは兄が先です。小さなころからK-1を見ていて、まず小学校4年の兄がジムに入り、その1か月後、小学校1年の時に、自分が同じジムに入りました。友達とかにも、空手をやっている子はいましたが、格闘技をやっていたのは僕たち兄弟だけだったので、結構仲は良かったと思います。性格的には、自分はすごく負けず嫌い。多分兄より負けず嫌いですね。ただ、階級が違うので兄に対して対抗意識とかは全然ないです。同じ階級だったら、いつか対戦しなきゃいけない事があるかもしれないので嫌ですね。兄とはやりたくないです」

 2015年、K-1甲子園で優勝した兄に続き、2016年、同大会で優勝し、2年連続兄弟優勝を果たした佑馬。4月のK-1代々木大会で、1RKO勝利という戦慄のプロデビューを飾ると、6月のK-1さいたま大会にも出場が決定。小澤海斗との対戦が決まっていた春馬と兄弟出場が実現した。

K-1大会前恒例の「大決起集会」を5・20スカイツリーで開催

2017.05.07 Vol.690

 K-1の大会前の恒例イベントとなっている東京スカイツリーでの「大決起集会」。

 今回も「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント?」(6月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ)を前に、5月20日18時30分から東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5Fの「J:COM Wonder Studio」で開催される。

 今回もトーナメントに参加する選手はもちろん、大会に出場する選手が多数参加の予定。

 試合直前の選手の生の声を身近で聞ける貴重なチャンスとあって、毎回多くのファンが詰めかけている。

 ファンとの交流という面もあることからリラックスムードで臨む者もいれば、同席しないまでも対戦相手が至近距離にいることで発言が過激になる者、あえて淡々とした態度に終始する者など選手の個性が出るイベントとなっており、そんな観点で見るのも一考だ。

 昨年は最後のフォトセッションでの武尊と小澤海斗の乱闘、主催者側があえて同席させた卜部弘嵩と大雅の微妙な空気など、ある意味“迷場面”を生み出すこのイベント。今回の注目は対戦発表会見で乱闘になりかけた大雅と皇治か? 2人が参加すれば片時も目の離せないことになりそうだ。

K-1に新スター誕生!武居がSバンタム級トーナメント優勝

2017.05.04 Vol.690

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント?」(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われたスーパー・バンタム級王座決定トーナメントで、Krush?53kg王者の武居由樹が優勝を果たした。

 武居は1回戦で初の国際戦となるアントニオ・オルデン、準決勝で石田圭祐と2連続KOで決勝に進む。反対のブロックからは久保賢司が決勝へ上がってきた。

 久保は今回現役復帰しトーナメントに参戦。引退前はボクシングに転向していた時期もあり、そのパンチの技術は折り紙つき。しかし武居はそんな久保にキックばかりではなくパンチの技術でも圧倒。3RにはあわやKOというところまで追い込み、判定ながら完勝した。

 武居は今春、フジテレビで放送された『ザ・ノンフィクション』でその生い立ちが取り上げられ注目を集めていたが、今回その実力も本物であることを証明。会見などで見せる素朴なキャラに女性ファンからは「かわいい」という声があがるなど、武尊に続く新スターの誕生となりそうだ。

 新生K-1がスタート以来ほとんどの大会を開催し、“聖地”と化していた代々木競技場第二体育館は7月から改修工事で休館となるため、K-1は次回大会からさいたまスーパーアリーナに進出する。

6.18、K-1さいたま大会の追加カード発表 

2017.04.27 Vol.689

 6月18日(日)にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で行われる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN?第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント?」の追加カード発表が26日、都内の会場で行われた。新生K-1が誕生して、初進出となるさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナでの大会とあって、ファンの期待が高まるカードがそろった。

 4月22日の大会で山崎秀晃に勝利し、2度目の防衛に成功したスーパー・ライト級王者ゲーオ・ウィラサクレックは、野杁正明と対戦。ゲーオの3度目の防衛となるタイトルマッチが行われる。両者は昨年の世界最強決定トーナメント準決勝で対戦し、ゲーオが判定で勝利。野杁にとっては、リベンジマッチとなる。4月に続き連続参戦となるゲーオは「いつでも戦う準備ができているので特に問題はない。野杁選手と戦えるのはうれしく思う。強くて怖い選手ですが、全力で挑んで防衛します」とコメント。一方野杁は「僕がベルトを取るのはここしかない。今までの格闘技人生の全てを賭けて取りに行きたい」と決意を述べると「前回ゲーオと戦った時は作戦を練らず、自分を出しましたが、今回は(小比類巻)会長と新しいトレーナーと作戦を練っている。新しい対策がどこまで通用するかですね」と試合に向けて準備を整えている事を示唆した。

 スーパーファイトでは、フェザー級で、ゲーオと同じく4月大会にも出場した武尊が連続参戦。またスーパー・ライト級では平本蓮の出場が発表された。2人の対戦相手は、元K-1ファイター・アルトゥール・キシェンコのジムに所属する兄弟選手。武尊は弟のブバイサ・パスハエフ、そして平本は兄のウマル・パスハエフと対戦する。会見4日前の4月大会で受けたローブローのダメージが心配される武尊だが「新生K-1になって初のさいたま大会なので、俺が出ないとダメだろうと思っていた。すぐ相手を決めてくれて良かったです。昔K-1で活躍した選手が育てている選手だし、アグレッシブなファイターと聞いてすごい楽しみ」と連続出場も意に介さず、初のさいたま大会へ期待を膨らませていた。平本は、対戦相手のウマル・パスハエフの「相手にとって不足はない。自分のキャリアのためにもこの試合は絶対に負けるわけにはいかない」というコメントが読み上げられると「(階級を上げたことで)今はベストの状態。減量のための練習ではなく、試合のための練習ができる。もっと強くなって、すごい試合ができる自信はあります。前回トーナメントを経験してみて、とても大切な宝物になった。それを生かして頑張ります」と自信をのぞかせた。

 ロシアの兄弟参戦に対抗するわけではないが、日本人では西京春馬、西京佑馬兄弟の出場が発表。小澤海斗と対戦が決定している春馬に加え、4月大会のプレリミナリーファイトでプロデビューを飾った佑馬が連続参戦。デビュー戦でありながら、1RKO勝ちというインパクトを残したことが評価され、出場が決定した(対戦相手は未定)。春馬は「いい勝ち方をして、西京兄弟が一番良かったと言わせたいです」と言うと佑馬も「いつも通り追い込んで、しっかり倒せるように頑張ります」とコメントした。

 なお、平本は、5月13日(土)新宿FACEで行われるKHAOS.2で、父の俊幸さんを相手にミット打ちを披露、また西京兄弟もエキシビションマッチを行うことも決合わせて発表された。

アンチェイン 大岩龍矢【格闘家イケメンファイル Vol.71】

2017.04.24 Vol.689

 私服の時はシュッとしたイケメンだが、リングに向かう時は太いチェーンを首から下げ登場する謎のチェーンキャラの大岩。なぜチェーンなのか?

「名古屋から上京してきて、2戦目ぐらいの試合でちょっと格上の選手に勝ったんです。その時に、先輩の(卜部)弘嵩選手が“お前には何か足りない。よし、チェーンをつけよう”って言って(笑)。心の中では“マジっすか?!”って感じでしたが、その時は“ハイ”としか言えなかった。でも次の日に休みだったのでチェーンを見に行って首にかけたら、これ、案外いけるなって(笑)。よく“イケメンなのにもったいない”って言っていただくんですけど、自分ではそんな意識はないですし、逆にギャップになって目立つならいいかなと。そう言われること自体印象に残っているという事だと思うし、あとは試合でどう見せるかなので、入りとしてはいいんじゃないかと思っています」

 そのチェーンを5月28日のKrush.76で対戦する芦澤竜誠に会見でいじられてたが…。

「そうなんですよ。なんかチェーンとかを切る大きなクリッパーを持ってきて、“そのチェーンダサいわ、切ってやる”って(笑)。みんなから面白かったって言われたし、いじられないよりいじられるほうが良かったので、逆にありがたいです(笑)」

 常にニコニコと笑顔だが、格闘技への思いを断ち切れず、上京してきたという意志の強さも。

「やっぱり1番を目指すなら東京かなと思い3年前に上京してきました。名古屋で大学を卒業して、普通だったら就職するんでしょうけど、格闘技をやりたいという気持ちが強く、就職活動にまったく身が入らなかった。大学まで出してくれた親には、なかなか言い出せなかったんですけど、多分中途半端な気持ちで就活をやっているっていうのが伝わったのか、真剣にやるなら東京に行ってこいと言ってくれました。実家は名古屋で“まんぷく”っていう焼き肉屋をやっているんですけど、小さいころは商品だからダメだといって肉はあまり食べさせてもらえなかった。でも今は帰ったら食べさせてくれるし、肉を送ってくれたりもして、応援してくれています。実家の周りでは“まんぷくのところの息子”って言われてますが、いつか“大岩龍矢の実家のまんぷく”って言われるようにしたいですね」

 強い思いで上京してきたが、つらい日々が続いたという。

「自分が一番強くて、一番厳しいジムだと思っていたチームドラゴンに入門しました。そこは想像以上に厳しく、正直きつ過ぎて毎日帰りたいって思っていた。そこでは週に2回のスパーリングがあって、チャンピオンとか関係なくみんなでやるので、ボコボコにされるんです。だから、スパーリングの前日とか怖くて眠れなかった。それがずっと続いていたので、ヤバいなって…。でも、快く送り出してくれた親とか、周りの人たちの応援があって、なんとか続けてこられました。またジムにはチャンピオンもいっぱいいたんですけど、刺激になると同時に、落ち込んだ時にはいろいろ声をかけてアドバイスをくれたりしたことで、なんとかモチベーションを保つことができたので、チームのみんなには感謝しています。特に武尊は、入った時に一番最初に“俺も同い年だよ。やっと同い年の仲間が来た”って声をかけてくれて。それから仲良くしています」

 まずは5月28日の試合に勝つことが目標だ。

「対戦相手の芦澤選手は、3月に行われた『KHAOS.1』でKO勝利を飾った上、MVP賞としてAbemaTVボーナスを獲得している強豪。しかも強い上に個性的で会場を盛り上げたり、パフォーマンスもうまい。今、すごく勢いがあるし、華もある選手なので、めちゃくちゃ対戦が楽しみです。相手も攻撃的な選手で、自分もとにかく前に行くスタイルなので、バチバチでおもしろい試合がお見せできると思います。最終的にはKrushのベルトが欲しいです。そのためには、現チャンピオンの小澤海斗選手を破らなければならない。去年8月の地元名古屋での試合では、もう一歩のところでベルトを逃したので、今回いい試合をして、今年の名古屋大会でリベンジするチャンスをもらえるように頑張りたいと思っています」

 ズバリ、アピールポイントは?

「まずは、この減量で鍛えた肉体です(笑)。チェーンを巻いてセクシーに…なるのかどうか分かりませんが、とにかく鍛え抜いた裸にチェーンという姿を見に来て下さい。あとはお互いアグレッシブに行くと思うので、豪快なKOをお見せできれば最高ですね」

4・22K-1 武尊が復帰戦でKO勝ち 山崎はリベンジならず

2017.04.23 Vol.688

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~」(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で初代フェザー級王者の武尊がスーパーファイトでビクトー・サラビアを3R2分23秒、KOで破った。

 武尊は昨年行われた初代フェザー級王座決定トーナメントで優勝したものの、右拳を骨折。今回は5カ月ぶりの復帰戦となった。

 ともに倒しに行くスタイルで激しい打ち合いを展開。途中、ともにノーガードで笑顔を見せ、互いの気持ちがシンクロする場面もあった。

 試合は体格で勝る武尊が徐々にペースを握る。三日月蹴りで動きを止めると、パンチの連打で追い込む。しかし3Rにサラビアのバックスピンキックがローブローとなり試合は中断。

 まともに食らった武尊はおう吐し、けいれんも見られるなど危険な状況となったが、試合後「ここで止められたら大会的にもダメ」と振り返ったように、とにかく続行を望み、5分近くの休みを取る。

 試合再開後、いきなりサラビアがボディーに前蹴りを放つが武尊はひるむことなく前に出る。最後はロープに詰め、右ストレートからの左フックで完全KOした。

 試合後のマイクで武尊は「途中でストップしてつまらない時間があったんですけど、KOしたんで許してください」と話した。

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