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「Krush Evangelist」就任の石川直生氏が「KrushはK-1の二軍ではない」【Krush】

2020.06.29 Vol.Web Original

世間への情報拡散へ新役職を創設

 K-1実行委員会が6月29日に会見を開き、第2代全日本スーパーフェザー級王者で2015年に現役を引退した石川直生氏が「Krush Evangelist(エヴァンジェリスト)」に就任したことを発表した。

 石川氏はかつてKrushやK-1 WORLD MAXで活躍。引退後はKrushの中継の解説を務めている。

 会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーはこの「Krush Evangelist」について「Evangelistというのは伝道師という意味。Krushを多くの方々に知ってもらい、幅広くアピールする役職」などと説明。創設にあたっては「石川さんはKrush創成期から活躍し、熱い戦いをずっと見せてきたファイター。現在はKrushの解説者も務めており、リングの外からKrushを盛り上げてもらっている。今回、この役職を誰にやってもらうか考えた時に、もっともふさわしい人物は石川さんなのではないかと思い、オファーをしたところ快く引き受けてもらった」と経緯を説明した。

 これを受け石川氏は「今日は“Krushとは?”という話をさせていただきたい。まずKrushはK-1の二軍ではない。Krushは11年前に誕生し、選手、運営スタッフ、ファンのみんなで大切に育ててきたイベント。かつてのK-1が消滅してKrushが誕生した時、各団体のトップ選手がみんな“Krushに上がりたい”と言った立ち技格闘技界の希望の星だった。そういう中で生まれた数々の試合の価値が高まることによって生まれたのが今のK-1。もう1回言います。KrushはK-1の二軍じゃない。今の選手たちがK-1のリングを目指すのは当然のことだと思う。だけど、その前にKrushのリングでお客さんを総立ちにさせるという経験をして初めて、K-1のリングに上がる資格ができる。それくらいの思いを持ってほしい。武尊、卜部兄弟、木村(フィリップ)ミノル、山崎秀晃。彼らはかつてKrushのリングでお客さんを熱狂させていた時代があった。リングの上での強さだけではなく、プロとしての圧倒的なパフォーマンスをしてきたという実績があるからこそ、今の彼らのカリスマ的な魅力があるということを忘れないでほしい。K-1からのオファーが来ないことにがっかりするのではなく、Krushのリングに上がっていることを誇りに思ってほしい。そしてそこから上を見続けてほしい。僕は現役時代、あとちょっとのところでKrushのベルトを巻くことができなかった。だからこそKrushのベルトの価値を知っているし、ベルトを巻くことの重みや難しさを知っている。僕はKrushのリングで人生を学んだ。それは引退した今でも一生胸を張っていける大切な宝物。これからはKrushという学校の卒業生の一人として、EvangelistとしてKrushの魅力や価値をファンの皆さんだけではなく選手たちにも伝えていきたい。“また暑苦しい奴が戻ってきた”と思われるかもしれないが、ちょっと暑苦しいくらいがKrushにはちょうどいいと思っている。これからもまたよろしくお願いします」と就任の挨拶。

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