SearchSearch

「東出昌大許すまじ、という人もいる」MOROHAアフロ、週刊誌記者に山小屋突撃された東出の“本音”に切り込む

2024.02.16 Vol.web original

 

 俳優・東出昌大が狩猟に挑む姿を追ったドキュメンタリー映画『WILL』の初日舞台挨拶が16日、都内にて行われ、東出と、2人組バンドMOROHAのUK、アフロとエリザベス宮地監督が登壇。東出が2020年の不倫スキャンダル当時に始まった同作の撮影を振り返った。

 俳優・東出昌大が、ガスも水道もない場所で暮らしながら狩猟による糧で生きる日々を通して命とは何かを考え続ける姿を追ったドキュメンタリー。

 本作のいきさつについて「以前に狩猟を描く短編映画を撮り、狩猟の厳しさを知るにつれ、なんで彼は俳優なのに狩猟をしているんだろうと、それが知りたいと声をかけた」と語った宮地監督。「当初の予定ではMOROHAとでっくん(東出)を半々で描く予定だったが、山で撮影するうちに週刊誌記者の突撃があったり、でっくんが山での定住を決めたりして…」と、2020年の東出の不倫スキャンダルによる影響もとらえていったことを明かした。

「オレらの出番がすごく減っててびっくりした」と苦笑するアフロは、山小屋まで記者がスキャンダルを追いかけてやってきたことに「“イっちゃおう”と思わなかったの(笑)」と握りこぶしを振り回し、東出は「それはダメよ(笑)」と苦笑い。一方、その様子をカメラでとらえた監督は「週刊誌の方も(上映を)よく許可してくれた(笑)」。

「自分はこの映画を見たくないし、見てほしいとも言わない」と言う東出。アフロから、それでも撮影を受け入れた理由を聞かれると「狩猟って、命って何だろうと考えていたところに監督から声をかけていただいた」と言い「狩猟って、生きている動物を見つけて撃つ、で皮をはいで…ってやっていって、スライスになったものは肉であって獣ではないと言われるけど、狩猟をしている僕は、どこからが肉でどこまでが獣なのか、いつ命が無くなって…ということをずっと山で考えていたところに、監督が“一緒に考えましょう”と」。

「山で撮影しているうちに、人間社会って複雑なので、僕を取り巻く状況などが混ざり混ざって…」と、スキャンダルの影響なども振り返りつつ、そんなドキュメンタリー文化に「貢献できたら」との思いとともに撮影を受け入れたと語り「見終わった後に、命って何だろうと考えられる映画になったら」。
 
 そんな東出にアフロは「今日、でっくんに会ったときたき火の匂いがして、本当に山に住んでいるんだなって」と感慨深げに言いつつ「今日、この会場のお客さんのように、でっくんのことを好きな人がいる反面、会場を出たら“東出許すまじ”という人もいる」と会場を爆笑させつつ「それを受け入れる覚悟ができた男が、どう生きていくか。自分はそんな誇れる友人の横に立っていたいと思う。オレはぼろ雑巾になった東出昌大を見ています。その男が動物の命を奪い、それを食べ、生きていく力強さ…」と作品と東出への思いを語った。

 最後に東出は「人間社会で一生懸命生きていてもしんどい人、心がキツイ人がいると思う。世界って、動物の生き死にとか、本当はもっと残酷なものであふれているはずなのに安心安全、便利な世界を希求しすぎたがゆえに、人が呼吸しにくくなっていて。本当に残酷さとかどぎつさにあふれた作品になったんですけど、回りまわってこの劇薬が誰かの心を救う作品になったら」と語っていた。

『WILL』は公開中。

東出昌大から「映画なめんな」と言われたMOROHAアフロ、映画賞受賞し「取りましたけど?」

2024.02.16 Vol.web orignal

 

 俳優・東出昌大が狩猟に挑む姿を追ったドキュメンタリー映画『WILL』の初日舞台挨拶が16日、都内にて行われ、東出と、2人組バンドMOROHAのUK、アフロとエリザベス宮地監督が登壇。先日、主演映画で映画賞を受賞したアフロが、過去に東出から言われた言葉を明かし東出を苦笑させた。

 俳優・東出昌大が、ガスも水道もない場所で暮らしながら狩猟による糧で生きる日々を通して命とは何かを考え続ける姿を追ったドキュメンタリー。

 もともと、MOROHAの大ファンだった東出の声がけで『しゃべくり007』に出演したことから交流が始まったというMOROHAの2人。

 当時の第一印象を聞かれたアフロは「僕らのCDを渡したら“それは一生懸命作ったものなので、お金を出して買うので”と言うので“じゃこれは大事な人に渡して”と言ったら“大事な人にもお金を出して買うので”と。作ったものにリスペクトのある人なんだなと思った」と振り返りつつ「“その時は”そう思っていました」と言い、東出は苦笑。

 俳優としても活動し、先日は主演映画『さよなら ほやマン』で第78回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞したアフロ。「この映画で主演するとなったとき、でっくん(東出)に“映画賞を取っちゃったらどうしよう”と言ったら“映画なめるな!”って。取りましたけど?」とニヤリ。東出は「おめでとうございます」と苦笑しつつ受賞を祝福。さらにMOROHAの音楽について「大好きすぎるのでひと言で言い表したくない。いろんな考えをくれる音楽」と改めてたたえた。

 そんな東出にアフロは「僕はぼろ雑巾になった東出昌大を見ています。その男が動物の命を奪い、それを食べ、生きていく力強さ。オレは友達なので何があっても彼のことが好き。オレも、誰かから憎まれても愛してくれる人がいるということをかみしめて生きていきたい」と作品と東出への思いを語った。

 最後は、にこやかにピースポーズを求められて応じていた一同だったがUKが「ここから切り取られて“東出、ピースしている場合か”とか言われたりして(笑)」と言うと、会場も大爆笑に包まれていた。

公演中止という体験をそのまま映画化した「アイスと雨音」公開

2018.03.03 Vol.Web Original

松居「この映画は止めちゃダメだと思った」

 映画「アイスと雨音」が3月3日から公開が始まり、初日舞台挨拶が渋谷のユーロスペースで行われた。

 舞台挨拶には松居大悟監督、主演の森田想をはじめとした主要キャスト、音楽を担当したMOROHAが登壇した。

 この映画は松居監督に実際に起こった演劇の公演中止という体験をもとに映画化されたもので、“現実と虚構”“映画と演劇”の狭間でもがく若者たちの1カ月を「74分一発撮り」という演劇的手法を用いて撮影した。

 松居監督は映画について「1年前に実際に舞台が中止になった。悔しくて、どうしようと思っていた時に、ただ普通の演劇公演をやるのではなくて、なんとかしてこの感情を形にできないかということをMOROHAのアフロと話していた。感情って時間が経つと忘れてしまったり変わっていってしまうけれど、今ある感情は本物だから、それを表現に落とし込むのは価値のあることだと思ったので、こういう映画を作らせていただいた。最初から一発撮りでやろうと思っていた。舞台だったら始まったらカーテンコールまで止まらない。この映画は止めちゃダメだなと思ってこういう形になりました」などと話した。

Copyrighted Image