国会議員は、国会の各種委員会、所属政党における役職や部会での活動、テーマごとに集う議員連盟の活動など様々あります。
私の場合、国会では衆議院予算委員、党務として広報本部長を務めています。これらが公式の部活動とすれば、議員連盟、略して議連は同好会のような位置づけでしょうか。
議連は党内だけのもの、超党派によるものなど、山ほどあります。司法書士や行政書士など、業界別の応援団としての議連、世界各国との友好を図るための議連、種目別スポーツの議連などなど。参加費は毎月500円程度で、歳費から自動引き落としされますが、私でも50件近い議連に参加していますので、総額はバカになりません。
私自身が会長を務めている議連は日本クウェート友好議員連盟、日本UAE友好議員連盟、日本エジプト友好議員連盟など、アラブ関係を中心に10程度。
最近、力を入れているのが「無電註化推進議連」(自公)と「街コン・婚活議連」(自民単独)です。
「無電柱化議連」は日本で林立する3500万本もの電柱、電信柱を引っこ抜く運動を進めています。先進国でこれほど電柱・電信柱がにょきにょき立っている国はありません。技術面、費用負担と財源、住民の意思など、課題も林立していますが、東京五輪も前に一気に進めたいと考えています。
「街コン、婚活議連」は若者の出会い作りを応援し、年67万組という現在の成婚件数をまずは100万組へ伸ばす具体的な目標を定めました。先月、街コン・婚活サミットを開催したところ、約100団体が集結。大変な賑わいとなり、驚きました。
50歳までに一度も結婚したことのない生涯未婚率は男性で20%を超えています。この未婚率を半減させることも目標のひとつ。23万件の離婚率も半減を目指します。
問題は山積しています。現代の若者にとって出会いの機会が少ないこと。意思の問題もあります。経済の活性化と働き方の工夫。特に、非正規雇用やフリーターといった不安定さが漂う雇用状況では、相手の親が結婚に賛成しません。収入が少なければ、結婚費用も捻出できません。
「系」がついたとたんに胡散臭くなりがちな業界ですが、真面目に取り組む企業や団体も多数あります。アベノミクスの目指すところは、国民を幸せにすること。目標達成に向けて、活動を続けます。
(衆議院議員/自民党広報本部長)