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ONE世界フライ級王者となった若松佑弥 真のフライ級世界一をかけたUFC王者パントージャとの対戦も視野に

2025.03.27 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で悲願のONE世界王座獲得を成し遂げた若松佑弥(Tribe Tokyo MMA)が3月27日、真のフライ級世界一をかけたUFC世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャとの対戦も視野に入れた。

 若松は今大会でフライ級(−61.2kg)MMA世界王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル/American Top Team/Constrictor Team)と対戦し、1RでTKO勝ちを収めた。

 この日は都内で囲み会見を行い「うれしい半分、まだ実感がない。たまに“ああ、チャンピオンなんだ”と思うが、気持ちは前と変わらないというか、いまだに実感がない。ベルトを持つ自分がちょっと恥ずかしい感覚。取りあえず最高の瞬間を迎えられたので、うれしいです」と大会から4日経った現在の心境を淡々と語った。

 その試合については「やっている最中は無だったが、思っていた以上にやりたいこと、戦略や対策ができていた。タックルも切れていたし、寝技に付き合わないで殴るということはできていたと感じた」などと振り返った。

 その対策については「もちろん判定で勝つということもあったが、一番はテイクダウンを全部切って、倒されないでひたすら自分の土俵の打撃戦をやりたいと思っていた。それを突破されたら寝技でスクランブルで上を取ってパウンドを打ってまた立つとか、自分がダウンした時はこういうふうにというイメージはたくさんあった。でも一番の理想はああいう脇を差させないということだった。差されると巻き込まれたり、柔術家なのでそこから仕掛けられる。首相撲をして内側を取って突き放して、殴り合いの展開に持っていくという作戦がはまった」、開始早々のモラエスのテイクダウンを切ったことで試合の流れをぐっと手繰り寄せたように見えたのだが「自分も調子がよかったので、組まれた時に“全然いける”という感じだった。入られた感じがしなかった。2回入られたと思うが、あの時は“フェイントだけだな”くらいの感じだった。アドリアーノはあのタックルを切らせてから右ヒザという感じだったので、自分の中ではテイクダウンがフェイントくらいな感覚。入られた感覚がなかった。やっている最中は“やり合ってくれているんだ”と思った。テイクダウンに来た感覚がなかった。打ち合いも応えてくれた感じがあった」などと語った。

榊原CEOがONEのチャトリ氏の炎上問題で「日本の団体をリスペクトしないとこの国に来てビジネスをするプロモーターとしての資格はないと思う」【RIZIN】

2025.03.26 Vol.Web Original

 RIZINの榊原信行CEOが3月26日、記者会見でのシュートボクシング(SB)のエース、海人(TEAM F.O.D)への侮辱的発言で炎上中のONE Championshipのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOについての私見を述べた。

 RIZINはこの日、「RIZIN男祭り」(5月4日、東京・東京ドーム)の追加対戦カードを発表。その後に行われた囲み取材でチャトリ氏の件について問われると「うーん。思うところというか(笑)。でも……なんというか。謝罪はしたじゃないですか。だからちょっと局面は変わってるかなと思うんですけど、やはり日本に来て、日本の格闘技界で商売をしたいなら、日本の格闘技の団体をしっかりとリスペクトしないと。小さいとか大きいとかは関係ない。シーザー武志会長がいて、SBがあって今の自分たちにつながっているということを理解しなければ、この国に来てビジネスをするプロモーターとしての資格はないと思う」と言葉を選びながらも厳しい指摘。

ONEが公式声明。チャトリCEOが海人に対する一部発言に謝罪し撤回「海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします」

2025.03.25 Vol.Web Original

 ONE Championshipが3月25日、「海人選手に関する発言について」というタイトルの公式声明を発表し、「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の大会後の会見でチャトリ・シットヨートン会長兼CEOがシュートボクシング(SB)のSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)に対して行った一部発言について謝罪し撤回した。

 声明でチャトリ氏は「皆様と同様に、私はマラット・グリゴリアン選手と海人選手の試合を楽しみにしておりました。グリゴリアン選手は制限時間を過ぎてハイドレーションテストをクリアし、350グラムの体重オーバーとなりました。この時点で、グリゴリアン選手にはファイトマネー総額の20%が没収され、海人選手に渡るというペナルティが課されていました。体重オーバーが1ポンド(約454グラム)未満の場合、世界の主要な格闘技団体における標準的な対応は、キャッチウェイトでの試合を交渉することです。当然ながら、海人選手が試合を辞退されたことに私は残念な気持ちを抱きました。

 しかしながら、ONE ChampionshipのCEOとして、このような感情を記者会見の場で表現したことは不適切でした。海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします。海人選手は日本で高く尊敬されているチャンピオンです。」(原文ママ)と謝罪している。

SBが海人に対するONEのチャトリCEOの侮蔑的な一部発言に抗議文。前日計量でのグレゴリアンのハイドレーションテストへの疑念も指摘

2025.03.24 Vol.Web Original

 日本シュートボクシング(SB)協会が3月24日、ONE Championshipに対してチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの一部発言について抗議文を提出したことを発表した。

 前日(23日)に行われたONEの1年2カ月ぶり4度目の日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)と初代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)がフェザー級キックボクシング(−70.3kg契約)で対戦の予定だったのだが、前日計量(22日)で海人は規定体重、ハイドレーションテストともにクリアしたものの、グレゴリアンは本計量の時間内に会場に現れず、規定時間が過ぎた後に計量を行い、ハイドレーションテストはクリアしたものの規定体重をオーバー。試合については両陣営の間で協議が行われていたのだが、試合当日の午前に交渉が成立せず中止になったことが発表された。
 
 この件についてチャトリ氏は大会後の会見で、海人側が試合を受けなかったことについて「恐らく一番簡単な道を選んだんだと思う」「恐れを持っているから戦わない道を選んだのではないかと考えられる」などとあたかも「海人が逃げた」と取れる主旨の発言を行い、グレゴリアンの体重超過についても「300グラムだけ」と語るなど、体重超過を容認していると取られてもおかしくないような発言を行った。

 これらのチャトリ氏の発言に対し、SBはグレゴリアンは規定時間内(11:00~13:00)に一度も計量会場に現れず、ハイドレーションテストのための尿サンプルの提出と体重測定を行わなかったこと。ONEの公式ルールブックに計量を行う際に規定時間を超過した場合の記載はなく、その後の采配について現場のONEの競技スタッフから一切の説明がなされなかったこと。試合が実施されるどうか定かではない状態のなか、海人と同行していた協会スタッフを通さず、ONEのスタッフから直接、海人とトレーナーに公開計量場所への移動指示のメールが届き、しかもその指示内容も間違ったものだったこと。そういった状態の中で協会スタッフがONE側に問い合わせ、グレゴリアンが規定時間外でもハイドレーションテストをクリアした場合にキャッチウェイトでの試合交渉権利が発生することを確認したものの、公式計量の規定時間の約1時間後(14:00)に現れたグレゴリアンのハイドレーションテストは規定時間を超過していたため日本の医療従事者が計量会場から退席しており、グレゴリアンが行ったハイドレーションテストには疑念が残るものだったことーーといった前日計量において起こったさまざまな事象を明かしたうえで、こういった事情から試合実施には合意に至らなかったと説明した。

海人vsグレゴリアン戦中止に関するチャトリ氏の発言に海人陣営が真っ向反論。チャトリ氏は「300グラムだけ」とも発言

2025.03.24 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われる予定だった、マラット・グレゴリアン(アルメニア/Hemmers Gym)vs 海人(TEAM F.O.D)の試合が中止になったことに関するチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの発言が波紋を広げている。

 2人はフェザー級(−70.3kg)キックボクシング 3分3Rで対戦の予定だったのだが、前日計量で海人は規定体重、ハイドレーションテストともにクリアしたものの、グレゴリアンは本計量の時間内に会場に現れず。規定時間が過ぎた後に計量を行い、ハイドレーションテストはクリアしたものの規定体重をオーバー。試合については両陣営の間で協議が行われていたのだが、試合当日の午前に交渉が成立せず中止になったと発表された。

 この件について試合後の会見でチャトリ氏は「このような大きな試合に出る選手たち全員が試合をしたいはず。恐れている場合なら試合をしない場合もある。今回の大会の中で一番の見どころであった海人選手とグレゴリアン選手の試合がなくなったことは残念でもあったが、恐らく一番簡単な道を選んだんだと思う」などと発言した。

 海人は計量をクリアしているから海人の不戦勝なのでは?といった質問が飛ぶと「今回は海人選手が試合をしないことを望んだことにより試合がなくなった。戦いたいのであれば、戦い合うべきだし、恐れを持っているから戦わない道を選んだのではないかと考えられる。今回、計量をオーバーしたのはわずかな差。戦うチャンスはあったと僕は考えている」と海人が逃げたと決めつけるような発言。

現役続行か?引退か?武尊が予定外の会見で「冷静になってしっかり考えて、また正式に発表したい」【ONE172】

2025.03.24 Vol.Web Original

 K-1 WORLD GP3階級制覇王者の武尊(team VASILEUS)が3月23日、自身の去就について「冷静になってしっかり考えて、また正式に発表したい」と語った。

 武尊はこの日、ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメインイベントで前ONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ/Jitmuangnon Gym)と対戦した。

 試合は1Rにロッタンの左フックでダウンを奪われた武尊がカウントぎりぎりで立ち上がり、ファイティングポーズを取るも、KO負けとなり、会場には武尊ファンの悲痛の叫びがこだました。

 試合後に予定外の会見を行った武尊は「今日の大会がこうやって、ONEのこんな大きい大会を日本でできたことがありがたいことだし、本当に普段、ONEでは見れないような日本の選手たちがみんな集まってくれて、一緒に世界と戦えてうれしかったし、大会の関係者や出場してくれた選手たちには本当に感謝したい」と大会を振り返った。

 ダウンの際にはセコンドのほうを見ながらぎりぎりまでダメージの回復に務めていたように見えたのだが、ストップがかかった。この場面についてはしばし黙考したうえで「カウントについてはもちろんダメージの回復を待ってはいたが、立ってもどうなったか分からないというのもあるし。そこについてはなんの文句もない。自分が弱かっただけ」と潔く負けを認めた。

野杁正明が圧倒的不利の下馬評覆しタワンチャイにKO勝ちで暫定王座と5万ドルのボーナス獲得【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級とウェルター級の元王者・野杁正明(team VASILEUS)がONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われた「フェザー級(−70.3kg)キックボクシング暫定世界王者決定戦」でタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ/PK Saenchai Muay Thai Gym)と対戦した。試合は野杁が戦前の下馬評を覆し、3RでKO勝ちを収め暫定王座に就いた。

 野杁は今年6月にONE初参戦を果たすもシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)に0-3の判定負け、12月の第2戦ではリウ・メンヤンにダウンを奪われたうえでの判定負けを喫し、プロキャリア初の連敗を喫するどん底に。しかし今年1月にすぐに試合が組まれるとシャーキル・タクレティに徹底したカーフキックで両足を破壊し、ONE初勝利を挙げた。

1年2カ月越しでついに実現させたロッタン戦で武尊がまさかの1RKO負け【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 K-1 WORLD GP3階級制覇王者の武尊(team VASILEUS)がONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメインイベントで前ONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ/Jitmuangnon Gym)と対戦した。試合はロッタンが1RでKO勝ちを収めた。

 2人は当初、昨年1月の日本大会で対戦の予定だったのだが、ロッタンがケガで欠場。武尊にとっては待ちに待った対戦実現だった。

 武尊はロッタンの代わりに「ONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチ」で王者スーパーレック・キアトモー9と対戦。5R戦い切る激闘を展開も判定で敗れ、試合中に折ったヒザの骨折と腿と腕の筋断裂の治療のため休養。9月に再起戦に臨むとタン・ジンをKOで破り、試合後にはロッタンと額を突き合わせての視殺戦を展開した。

若松佑弥がモラエスにリベンジ果たし世界王座獲得。「こんな自分でも夢は達成できるということを示したかった」【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でアドリアーノ・モラエス(ブラジル/American Top Team/Constrictor Team)と若松佑弥(Tribe Tokyo MMA)による「フライ級(−61.2kg)MMA世界王座決定戦」が行われ、若松が1RでTKO勝ちを収め、悲願の王座獲得を果たした。また若松には5万ドルのボーナスも贈られた。

 今回の王座決定戦はデメトリアス・ジョンソンの王座返上に伴うもの。若松は昨年12月7日に行われた「ONE Fight Night: Lee vs. Rasulov」でギルバート・ナカタニに勝利を収め王座挑戦をアピールしていた。

 若松は2022年3月に当時、フライ級王者だったモラエスに挑戦して一本負け。次戦でウ・ソンフンにも敗れ連敗を喫するも、以降、シェ・ウェイ、ダニー・キンガット、ナカタニを相手に3連勝で今回の王座決定戦にこぎつけた。

KANAが後半追い上げるもペッディージャーに判定負けで王座奪取ならず。ペッディージャーはムエタイ王者ロドリゲスに宣戦布告【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 ONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で王者ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ/Team Mehdi Zatout)に元K-1 WORLD GP女子フライ級王者のKANA(フリー)が挑戦する「女子アトム級(−52.2kg)キックボクシング世界タイトルマッチ」が行われた。試合はペッディージャーが3-0の判定勝利を収め、初防衛に成功した。

 KANAは2023年12月にアントニア・プリフティに敗れ、K-1王座から陥落。昨年8月にK-1との契約が終わり、12月からONEに参戦。初戦でかねてから熱望していたアニッサ・メクセンと対戦を実現させるが、0-3の判定負け。今年1月のモア・カールソン戦で勝利を収め、今回の王座挑戦にこぎつけた。

青木真也がフォラヤンに秒殺一本勝ち。そして「青木真也の花道を作ってください」と涙の訴え【ONE172】

2025.03.23 Vol.Web Original

 総合格闘家でプロレスラーの青木真也がONE Championshipの約1年2カ月ぶり4度目となる日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」(3月23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/Lions Nation MMA)と対戦した。試合は青木が1R53秒で一本勝ちを収めた。

 青木とフォラヤンは2016年11月の初対戦から数え、今回が4度目の対戦でここまで青木の2勝1敗。初対戦ではフォラヤンが勝利を収めONE世界ライト級王座を獲得。2019年3月の2度目の対戦では青木が雪辱を果たし、王座を奪還。2021年4月には当初、青木はセージ・ノースカットとの試合が予定されてたが、フォラヤンに相手が変更。腕ひしぎ十字固めで勝利を収め、試合後にフォラヤンに「いつかもう一度やろう」と呼びかけていた。

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