Amazon Prime Videoで配信がスタートした大人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5。2023年は恋愛リアリティが大豊作の年。今年バズった恋リア(恋愛リアリティ番組)に共通しているのは「婚活世代でなくとも泣ける」共感性。中でも本作には、これまでのシーズンとは全く違う見どころが詰まっていた。
今回のバチェラーはいつもと違う……そう感じさせるのは、5代目バチェラーに就任した元プロバスケットボール選手・長谷川惠一氏が、これまでのバチェラーたちとは全く違う人間性を持っているからだ。
期待のバチェラー新シーズン観賞のため、今回はアラサー女子が華金の夜に集合。恋活中の人でもそうでない人でも、恋愛考察抜きで「語り合いたくなる」良作恋リアに出会えた喜びとともに、配信中の第1話〜第3話までを考察。
駆け引きなしで等身大「バチェラー長谷川」の魅力
今回はまず『バチェラー・ジャパン』という恋愛リアリティのあり方を再確認する必要があった。これまでのバチェラーは「リッチな男性を奪い合う婚活サバイバルバトル」というテーマが掲げられていたのだが、今回5代目バチェラーに就任した長谷川惠一氏は、もともと『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の参加者であり、これまでバチェラーとなってきた男性たちの経歴と比べると、華やかさに欠けるようにも思えた。
情報解禁後のSNS上には「バスケットボール選手ってリッチなの?」と、これまでの設定との違いに驚きを隠せないような意見もあった。しかし私たちは新生バチェラーに、そんな固定観念をバッサリ斬られることになるのだ。
〈座談会メンバー〉
- ミクニ(筆者・30歳)…アラサー恋愛コラムニスト。2023年は恋愛リアリティ番組に再熱。新作が出るたびに視聴する“恋リア”オタク。
- A(教育関係・32歳)…彼氏と別れたて、婚活真っ只中のアラサー女子。
- B(クリエイター・29歳)…恋愛経験の少ないフリーランス女子。バチェラーはシーズン4から視聴。
今回はとにかく、バチェラーの見どころが180度変わったと言っても過言ではない。まず、これまで第1話で登場しがちだった「バチェラーのイイカラダ露出シーン」がない。スポーツマンである長谷川氏のアピールポイントであるはずの肉体はあえて見せず、白いタキシードを真剣に着込んでいく長谷川氏。
『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の参加時にも、恋愛経験はさほど多くなく、初対面の女性も苦手であると語っていた長谷川氏。これまでのバチェラーは、若いうちからモテまくって女性慣れしていそうなタイプが多かった。しかし温厚さや柔和さが際立つ長谷川氏との初回カクテルパーティは、これまでのシーズンとは雰囲気もかなり違った。