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【2・11 SB後楽園大会】北斗がベルト奪取 水落が延長の末MASAYAをKO

2017.02.12 Vol.683

 シュートボクシング(SB)の2017年最初の大会となる『SHOOT BOXING 2017 act.1』(2月11日、東京・後楽園ホール)で行われたSB日本スーパーウェルター級タイトルマッチで、「北斗の拳」の主人公ケンシロウのなりきり格闘家である北斗拳太郎が王者・坂本優起を破り王座を獲得した。2人は過去2回戦い、いずれも北斗が勝利を収めていた。

 試合は1Rからボコボコの殴り合いを展開。いつダウンしてもおかしくないような北斗の強烈なボディーブロー、ヒザ蹴りが何度も坂本を襲うが、坂本も下がることなく最後までパンチを打ち続け、5Rで決着がつかず判定に。ジャッジの難しいラウンドが続いたが、ジャッジは49-48、50-49、49-48のいずれも小差で北斗を支持。北斗が念願のSBのベルトを獲得した。

 判定結果が読み上げられると、坂本はその場に立ち尽くした。

 北斗は歓喜のあまり一瞬“キャラ崩壊”したものの、我を取り戻し、マイクで「ボス神拳伝承者の北斗拳太郎だ。このような機会を与えてくれたシーザー老師と関係者の皆さんに感謝している。SBの掟は俺が守る」と話した。

 また会見では「牙大王(坂本)は非常に打たれ強く根性があったな。なかなか手ごわい敵ではあったが、ボス神拳は無敵だ」と話し、試合について「新たなボス神拳(顔砕拳)を使うつもりだったが、まだまだ修得し切れてなかったな。次回の戦いまでに100%使い切るようにまだまだ鍛錬を続けたいと思っている。うむ」と振り返る。そして王者としての今後については「やはりより強くなっていき、修羅の国の者や、SBに敵対する外敵と戦っていきたい。ただ宍戸拳法家(昨年引退した宍戸大樹)がやった、真のSBのルールで戦っていきたいと、私は願っている。真のSBルールとはヒジあり、なんでもありの立ち技最強を決めるルールであると思っている。常にそのルールでやっていきたいと私は思っている。SBの掟は俺が守る」と最後までケンシロウで語った。

12・31RIZIN RENA完勝 マッハが坂田に引導 ギャビ試合後に大乱闘

2017.01.01 Vol.681

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」が12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

 昨年の大晦日に総合格闘技デビューを果たし、9月には山本美憂に勝利を収めるなど、RIZIN女子のエースともいえる活躍を見せるRENAがハンナ・タイソンを3R2分47秒、三日月蹴りでKO勝ちを収めた。

 RENAはタイソンの小気味のいい打撃に手こずりながらも、右ハイキック、膝蹴りで徐々にペースをつかむと、首投げ、自らタックルを仕掛けてテイクダウンを奪うなど力差を見せつける。3Rにはガードの下をかいくぐり三日月蹴りをボディーに決めると、タイソンはうずくまってダウン。悶絶KOで3R2分47秒、勝利を収めた。

 カード決定の経緯から発表会見に至るまでなにかと物議を醸した桜井“マッハ”速人vs坂田亘戦は2R2分37秒、マッハがKO勝ちした。

 入場シーンで実況席に座る小池栄子と2分割の2ショットが映されるなど、どうしても“小池の旦那”というキャラがクローズアップされる坂田。
 その構図を良しとしないマッハは入場から不機嫌な表情を隠さない。

 リングス時代の盟友である高坂剛のもとでのトレーニングで体はきっちり作られていた坂田だったが、総合の実力ではマッハが数段上。マッハはグラウンドでマウントを奪うやパウンドの連打で2R2分34秒、TKOで勝利を収めた。

 試合後マッハは「愛の力、感じさせてもらいました。小池(栄子)さん、どれくらい愛の力が強いのか、僕はわざとずっと殴ったんです。彼からは立ち向かう姿勢が感じられて、リスペクトできるなと思います」と坂田の頑張りを称えた。

 神取忍が直前のケガで欠場。代役の堀田祐美子と戦うこととなったギャビ・ガルシアはゴング早々にロープに飛んだ堀田の動きに攪乱されることなく堀田をつかまえるとヒザ蹴り、パンチでダウンさせるとパウンドの連打で1R41秒、TKO勝ちした。

 試合後に神取が「この敵は私が取ります」とアピールするところに日本の女子プロレス団体スターダムにも参戦経験のあるアルファ・フィーメルが突如乱入。ギャビに対戦を迫るとギャビも「今ここでやってやる」とエキサイト。神取を交え、大乱闘に発展。今後のギャビの対戦相手に注目が集まることとなった。

12.29、那須川天心がRIZINに電撃参戦! 

2016.12.14 Vol.680

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが12月14日、都内の会場で会見を行い「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の新たな参戦選手と追加カードを発表した。

 会見に先立ち、まず榊原信行RIZIN実行委員長は、トーナメントに出場予定だったヴァンダレイ・シウバの欠場につき、その経緯を発表。交通事故でのケガからのリハビリが思うように進まずドクターストップがかかっていることをあげ、「ファンが見たいのはベストコンディションで戦うシウバ。来年のRIZINで、必ずベストなコンディションのシウバとミルコ(クロコップ)の試合を見せます」と約束。また、現在世界中のプロモーターや選手からオファーが来ていると話し、その中から最終調整をし、来週中には発表すると宣言。「実力、知名度、実績が申し分ない選手になると思う」と予告した。

 また、この日はRENAの対戦相手も発表。榊原氏は「対戦相手のハンナ・タイソンはこれまでRENAが戦ったどの選手よりも強い。正直、無敗記録に黄色信号がともったと思う。しかし、1年の締めくくりに、この対戦を受けてくれた男っぷりのよさに敬意を表します」と言うとRENAは「昨年RIZINデビューして、1回限りだと思っていた。しかし、今度で3戦目と皆勤賞です(笑)。MMAファイターとしてRENAも1周年。自分の成長や成果を出して、1本か打撃でKOする。私がRIZINの1年を締めくくります」と勝利宣言した。

 さらに、この日は今回の大会の目玉として、那須川天心のRIZIN初参戦が発表された。榊原氏は「武尊、伊藤盛一郎、シウバなど怪我での欠場が相次いだが、未来に向けて明るいニュースだ」と那須川のMMAデビューを歓迎。高田延彦RIZIN統括本部長は「新たな歴史の1ページを開いてくれた。1年越しのオファーがようやく成就した。キックのスーパースターで、まだまだキックで目指すところがあるだろうが、MMAのメジャーなベルトを巻いて、格闘技界の二刀流を目指してほしい。二刀流といえば、野球は大谷、格闘技は那須川と言われるぐらいになってほしい」と熱い思いをぶつけると那須川は「ずっとオファーをしていただいて、今年挑戦することにした。無謀だと言う人もいるが、本気だし、いい試合をする自信はある。両方しっかりやって、キックもMMAも格闘技は全部僕が背負って、格闘技の未来を僕が変えます」と決意を語った。

SB史上初めて男子主体の大会でメーンのRENAが判定勝利

2016.11.12 Vol.677

 シュートボクシング(SB)の2年に1度のビッグイベント『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)で女子のRENAが男子主体の大会でSB史上初めてメーンを務め、ブラジルのMMA&ムエタイ王者キンバリー・ノヴァスと対戦。3-0の判定で勝利を収めた。

 戦前「久々に打ち合ってみたい」と抱負を語っていたRENAだったが、ノヴァスは首相撲からのヒザ蹴りに活路を見出したことから、試合はやや膠着気味。

 それでもRENAはブレイク後に積極的にパンチを放ち主導権を握り、最終ラウンドも最後まで倒す姿勢を見せ続けたが、タフなノヴァスがしのぎ切った格好となった。

 試合後RENAは「変な試合しちゃったんですけど言わせてください。夢がかなったぞー」と喜びを表現。そして「12月のRIZINのポスター、真ん中にしてもらったんで、出るしかないなと。もう一発、今年頑張ります」とRIZIN参戦を宣言した。

RIZIN 所vsアーセン、美憂がプロ2戦目、現役女子高生・浅倉が参戦

2016.10.27 Vol.677

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが27日、都内で会見を開き、総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の一部対戦カードと参戦選手を発表した。

 9月大会でメーンを務めた所英男と、同大会で総合格闘技(MMA)初勝利を挙げた山本アーセンが62.0kg契約で対戦。またアーセンの母・山本美憂がアメリカのKOTCのムエタイ女王アンディ・ウィンとプロ転向2戦目に臨む。

 高田延彦RIZIN統括本部長は所vsアーセン戦について「お互い組み技系だが全く違うタイプ。所選手にアーセン選手が挑むとなれば、普通で考えればアーセンは所にはかなわないだろう、というのは多分一般論。しかしアーセン選手には普通じゃ計り知れない圧倒的なポテンシャルをみなさん感じているはず。そう考えると“普通”というのはあてはまらない。ひょっとしたらあの所英男が、まだデビュー3戦目の若造にもっていかれる、そんなシーンが見られるかもしれない。あるいは、静かに淡々と物事を語る静かな男、所選手がこの勢いを止めるかもしれない。いろんなテーマが詰まった全くタイプの違う選手の激突」と評した。

 また美憂vsウィン戦については「アンディ選手は典型的なムエタイスタイルの打撃系ファイター。MMAとは違う腰の高い打撃スタイルなので、美憂選手が鋭いタックルで1度テイクダウンすればグラウンドのコントロールテクニックでいけるんじゃないかと思う。とはいっても向こうもチャンピオン。手ごわい相手だと思います。“山本美憂、ここでコケたらやばいんじゃないの?”という空気は流れていると思うんです。そんなプレッシャーを背負いながら感情移入をして、この背水の陣である山本美憂選手の試合を魂を込めてみたいと思います」と話した。

11・11 S-cup メーンのRENAの相手はブラジルのMMA&ムエタイ王者

2016.10.24 Vol.677

 日本シュートボクシング(SB)協会は24日、東京・浅草花やしきで会見を開き『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)でメーンを務めるRENAの対戦相手がブラジルのMMA&ムエタイ王者キンバリー・ノヴァスとなることを発表した。ノヴァスは世界女子ムエタイトーナメントの金メダリスト。

 RENAは「ブラジルの選手と戦うのは初めてなので楽しみ。相手は映像で見たんですが、イケイケで全然止まらないな、という感じの選手。久々に打ち合ってみたい。すごく下半身がどっしりして、パンチのある選手なので投げづらいとは思うが、そこを引っこ抜いて、かっこよくバックドロップで投げたい。投げて絞めて倒して、最後はパンチでも関節技でも終わらせる術を持っているので、状況に合わせて仕留めたい」と話した。

シュートボクシング「S-cup」参加選手発表 RENAが女子初のメーン

2016.10.14 Vol.676

 シュートボクシング(SB)の2年に1度の祭典『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)で行われる世界トーナメントに出場する8選手が発表された。

 日本勢はS-cup世界トーナメント2014王者・鈴木博昭、SB日本スーパーライト級王者・MASAYA、REBELS 65kg王者・水落洋佑、WBCムエタイ日本スーパーライト級/INNOVATIONスーパーライト級王者の山口裕人の4選手。
 海外からは前回準優勝のザカリア・ゾウガリー、9月のRIZINでK-1の木村“フィリップ”ミノルを1R7秒KOで倒したチャールズ“クレイジーホース”ベネット、元WMC世界ライト級王者・タップロン・ハーデスワークアウト、ABWライト級王者・HIDEKIの4選手。

 会見には日本人4選手が出席。
 鈴木「SBで一番大事な花形舞台。この日に優勝するためにすべてを賭けます。出場選手の中で一番大きなカップを持って、優勝をもぎ取りにいきます」
 MASAYA「大きな世界トーナメントに出させていただくということで気合が入っている。優勝を目指すというのもそうなんですが、まずは1回戦をなんとしても突破できるように一生懸命練習して頑張っていきたい」
 山口「S-cupという大きな大会に呼んでもらったからには、めっちゃ盛り上げたい。本気で優勝を狙いたい」
 水落「自分も優勝目指して一生懸命練習して頑張りたい」
 とそれぞれコメントした。

山本美憂黒星デビューも「負けて終わるわけにはいかない」【9・25 RIZIN】

2016.10.07 Vol.676

 総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦」が9月25日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

 今大会は全13試合中3試合女子の試合が組まれ、中でもセミのRENA vs山本美憂戦は当日放送されたフジテレビの番組中では“メーン”の扱いと、大きな注目を集めた中で行われた。

 RENAはシュートボクシング(SB)の絶対女王で昨年大晦日の総合格闘技(MMA)デビュー戦では鮮やかな飛びつき腕十字を決め一本勝ちを収めるなどプロの世界のキャリアは美憂を上回る。しかし美憂はMMAデビュー戦でありながら、女子レスリングで世界選手権を3度制したキャリアと山本“KID”徳郁、山本聖子といった日本が誇る格闘一家の一員ということもあり、どちらが勝つのか戦前の予想は割れていた。

 試合は美憂が得意のタックルで追い込んだが、グラウンドでの有利な体勢から蹴り上げを食らい形勢逆転。最後はタックルに固執したところをアームトライアングルチョークに捕らえられ、1R4分50秒で無念のギブアップ。デビューを飾ることはできなかった。

 難敵を破りMMA2連勝となったRENAはSBばかりでなくMMAでも日本の女子格闘技を引っ張っていく存在となった。今後のMMA参戦については「ここまでいった以上、次はやらなきゃいけないんだろうなとは思っているんですけど。とりあえず11月11日にシュートボクシングの試合があるので、そっちが終わって考えます」と話した。

9・25 RIZIN MMAデビューの山本美憂が無念の一本負け

2016.09.26 Vol.675

 総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦」(9月25日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で女子レスリングで世界選手権を3度制した山本美憂が総合格闘技(MMA)デビューを果たした。

 山本はシュートボクシング(SB)の絶対女王RENAとセミファイナルで対戦。得意のタックルで追い込んだが、グラウンドでの有利な体勢から蹴り上げを食らい形勢逆転。最後はタックルに固執したところをアームトライアングルチョークに捕らえられ、1R4分50秒で無念のギブアップ。デビューを飾ることはできなかった。

 試合後のリングでRENAが「格闘技人生で一番緊張した。対戦相手である山本美憂選手がすばらしい選手だからそう思ったんだと思います。山本美憂選手、本当にありがとうございます」と美憂に声を掛けると、控室に戻る途中の美憂もリング下から深々と頭を下げた。

 RENAは難敵を破りMMA2連勝。試合後の会見では「タックルは速かった。さすがレスリングの世界王者だなという感じ。でもMMAの世界王者の浜崎朱加さんと練習しているので大丈夫でした」と話し、今後のMMA参戦については「ここまでいった以上、次はやらなきゃいけないんだろうなとは思っているんですけど。とりあえず11月11日にシュートボクシングの試合があるので、そっちが終わって考えます」とした。

 一方、山本は「悔しい。これが打撃のある試合なんだなって思いました。素晴らしい選手でした。タックルに入れたのはよかったんですが、もうちょっとグラウンドでコントロールできれば。それができなかったので下からの蹴りで…。あれで自分の中でというか、試合中の集中力がどっかいっちゃったかな。くらっと来ましたね。MMAの洗礼を受けたのかなって思います。(最後も)どうやってあそこまでたどり着いたのか覚えていないので、しっかりビデオを見て反省してこれからに生かしたい」と試合を振り返った。

 今後については「まだ始めたばかりなので。しかも負けて終わるわけにはいかない。火が付きました。(RIZINは)気持ち良かった。ここに立てた自分が本当にラッキーだったなって思っています」と話した。

MMAデビュー戦の山本美憂がいきなりRENAと対戦

2016.08.19 Vol.673

『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦』(9月25日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技(MMA)デビューを果たす女子レスリングの山本美憂(42)の相手がシュートボクシング(SB)の女王RENAに決まった。
 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが16日、都内で会見を開き発表した。

 美憂はレスリングの「第1回全日本女子選手権」に優勝。その後、世界選手権を3度制した日本の女子レスリングのパイオニア的な存在。

 一方のRENAはスタンドの投げや関節技などが認められ、“立ち技総合格闘技”といわれるSBの世界女子フライ級王者。SBにおける女子の祭典「Girls S-cup」を3度制するなどSBの絶対女王でもある。昨年大晦日のMMAデビュー戦では飛びつき腕十字で一本勝ちを収めるなど、非凡な格闘センスを見せた。

 RENAもMMAキャリアは1戦とあって、今回の戦いは「レスリングvs SB」という側面が強い。

 しかし会見ではRENAが「レスリング対シュートボクシングという図式になるのは仕方ない。そこにプライドを持って戦うのが私たちだと思う。打撃は半年やそこらでうまくなるものではない。私もレスリングはしたことがないのでお互いに同じ状況。打撃対レスリング、どうなるのか皆さん楽しみにしてほしい」と語れば美憂が「MMAなので打撃にこだわる必要もレスリングにこだわる必要もない。本能で戦います」と返すなど、どんな戦いが展開されるのか予想もつかない。

 このカードについてRIZINの榊原信行実行委員長は「山本選手も年齢的なことも考えると遠回りをしている時間はない。最短でトップにたどりつくにはどうするかと考えたらRENA選手しかいないのではないかという結論になった。RENA側からするとリスクの高い相手だが、今後日本の格闘技界を引っ張っていくためにも勝負論のある意味のある相手、ライバルがいて自分が光るという意味でもそういう相手が必要ということをシーザー(武志SB協会)会長とも話をした。2人が交わることで女子格闘技界の未来の扉が開ける。大晦日まで取っておきたいという思いもあったが、出し惜しみをしている場合ではない」と話した。

 今大会はフジテレビ系列で当日19時から地上波で放送される。3時間枠の予定で、美憂vs RENAは大きな話題となりそうだ。
 またこの日はMMAデビュー以来3連勝の村田夏南子とギャビ・ガルシアのカードも発表。

 村田は柔術をベースとするキーラ・バタラと対戦。「自分の試合が一番面白かったといわれるような最高のパフォーマンスを見せたい」と話した。

 ガルシアはSNSで対戦相手を募集。手を挙げたなかから、現役のアメリカンフットボールの選手であるデスティニー・ヤーブローと対戦する。

9・25『RIZIN』 MMAデビューの山本美憂がSBの女王RENAと対戦

2016.08.16 Vol.672

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが16日、都内で会見を開き、『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦』(9月25日、さいたまスーパーアリーナ)の追加カードを発表した。
 この日発表されたのは「山本美憂vs RENA」「ギャビ・ガルシアvsデスティニー・ヤーブロー」「村田夏南子vsキーラ・バタラ」という女子の3試合。

 なかでも注目を集めるのが、今大会で総合格闘技(MMA)デビューを果たす山本美憂とシュートボクシング(SB)の女王RENAとの対戦。
 RENAが前日にツイッターで「対戦相手は明日発表。死ぬ気でやらんとやばいぞこれ」とつぶやいたことを受け美憂は「誰が相手でもやらなきゃいけないし、戦わないといけない。相手が覚悟を持って上がってくるなら、失礼のないように私も死ぬ気で行きます」と語る。
 またRENAが「レスリング対シュートボクシングという図式になるのは仕方ない。そこにプライドを持って戦うのが私たちだと思う。打撃は半年やそこらでうまくなるものではない。私もレスリングはしたことがないのでお互いに同じ状況。打撃対レスリング、どうなるのか皆さん楽しみにしてほしい」と語れば美憂は「MMAなので打撃にこだわる必要もレスリングにこだわる必要もない。本能で戦います」と返す。
 ともに穏やかな口調ながら、内に秘めた闘志を所々で垣間見せた。

 現在、MMAデビュー以来3連勝の村田は柔術をベースとするバタラと対戦。「自分の試合が一番面白かったといわれるような最高のパフォーマンスを見せたい」と話した。
 ガルシアの相手のヤーブローは現役のアメリカンフットボールの選手。ガルシアがSNSで対戦相手を募集したところ立候補した。先日MMAデビューを果たし、1R33秒でKO勝ちを収め、その翌日にアメフットの試合に出場したという剛の者だ。

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