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那須川天心が対戦決定の鈴木真彦に「試合より大事なことがあるというのは考えられない」【9・23 RISE】

2021.08.02 Vol.Web Original

新型コロナの影響で鈴木に白羽の矢

 RISEが8月2日、東京都内で「RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA」(9月23日、神奈川・ぴあアリーナMM)の対戦カード発表会見を行い、那須川天心(TARGET/Cygames)と鈴木真彦(山口道場)が対戦することを発表した。

 那須川は来春でキックボクシングを“卒業”しボクシングに転向することが決まっており、キックの試合はあと3試合となる。

 2人は2015年に行われた「BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント2015」の1回戦で戦い、那須川が1RKO勝ちを収めている。

 この敗戦から鈴木は打倒・那須川を掲げ、2018年には那須川との対戦を狙い戦いの場をRISEに移し、2019年には那須川が返上したRISEバンタム級王座も獲得。敗戦から20連勝を記録し、昨年秋に行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~」に出場したものの決勝で志朗(BeWELLキックボクシングジム)に敗れ、対戦を実現させることはできなかった。

 鈴木は今年6月に行われたRIZINの東京ドーム大会の那須川の相手としてオファーがあったが断ったことをSNSで明かしていた。那須川戦は幻に終わるかと思われたが、新型コロナウイルスの影響で海外から選手を呼ぶことが困難な状況の中で「志朗の次に那須川天心と戦うのに適任なのは鈴木真彦」(伊藤隆RISE代表)と鈴木に白羽の矢が立った。

工藤政英が3年越しの悲願達成。逆転KO勝ちでついに初防衛に成功【RISE151】

2021.07.29 Vol.Web Original

先にダウンを奪われるも3つのダウンを取り返す

「RISE151」(7月28日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「RISEフェザー級タイトルマッチ」で王者・工藤政英(新宿レフティージム)が竹内将生(エイワスポーツジム)を1R1分48秒、KOで下し、初防衛に成功した。

 工藤は2018年6月に森本“狂犬”義久を破り王者となったものの、その後はワールドクラスの相手との対戦が組まれるなどタイミングが合わず、本人の意思に反してなかなか防衛戦が組まれない状況が続いていた。気が付けば約3年。本人からは「王者は初防衛してこそ王者。でも3年くらいなぜか長期政権を築いている。防衛戦をやっていないので(笑)」という自虐コメントも出るほど。

 挑戦者の竹内はBigbangフェザー級、MAスーパーバンタム級、元J-NETWORKバンタム級王者。昨年11月からRISEに参戦し、今年1月の門口佳佑との次期挑戦者決定戦で勝利を収め、今回の挑戦にこぎつけた。

ランク外の知花デビットが2位の良星を破りバンタム級の次期挑戦者候補は混沌【RISE151】

2021.07.29 Vol.Web Original

延長にもつれ込む接戦を2-1で制す

「RISE151」(7月28日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで行われたバンタム級戦で良星(FIGHT CLUB 428/Team Bull)と知花デビット(エイワスポーツジム)が対戦し、知花が延長にもつれ込む接戦を2-1の判定で制した。

 良星は現在バンタム級2位で、昨年1月には王者・鈴木真彦に挑戦するなどRISEバンタム級戦線のトップクラス。対する知花はWMC日本バンタム級&フェザー級王者で、これまで三階級で4つのベルトを獲得する実力者。昨年8月に2017年以来のRISE参戦を果たし、ここまで1勝1敗。ランク外ではあるが、ここで2位の良星に勝てば一気に王者・鈴木への挑戦も見えてくる、バンタム級のタイトル戦線に大きな影響を及ぼす一戦となった。

 試合は1Rから動きを止めることなく2人が打ち合う展開となる。1R序盤はジャブ、ロー、インロー、ヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せる良星が手数で勝るが、知花も終盤はジャブ、右ミドル、パンチの連打で徐々に反撃。

初の後楽園大会で寺山日葵vs小林愛三の王者対決が実現【RISE GIRLS POWER】

2021.06.30 Vol.Web Original

女子選手のみのキックボクシング大会は約26年ぶり

 RISEが6月30日、東京都内で会見を開き、女子選手のみの大会となる「RISE GIRLS POWER」の初の後楽園ホール大会となる「RISE GIRLS POWER.5」(9月12日)の開催を発表した。

 後楽園ホールで女子選手のみのキックボクシングの大会が開催されるのは1995年の全日本キックボクシング連盟「闘色兼備」以来、約26年ぶりとなる。

 この歴史的な大会のメインイベントで、RISE QUEENミニフライ級王者の寺山日葵(TEAMTEPPEN)と同フライ級王者の小林愛三(NEXTLEVEL渋谷)の王者対決が実現する。この試合は−49.5kgの契約体重で行われる。

 RISEの伊藤隆代表は「49kg前後の女子最強決定戦だと思う。勝者には次のステップに進んでもらいたいと思っている。GIRLS POWERの後楽園第1発目にふさわしい歴史に残るような試合をしてもらいたい。愛三選手ももともとは49kgぐらいがちょうどいい体重だった。最初に52kgのフライ級のベルトを獲ったが、今後は49kgも視野に入れていく。今、女子は寺山選手を中心に回っているが、その牙城を崩す、危険な一人だと思う」とこの一戦へ期待をかけた。

山田洸誓が北野克樹にリベンジ果たし2度目の防衛【RISE】

2021.06.19 Vol.Web Original

昨年11月に北野が延長の末、判定勝ち

「RISE150」(6月18日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われたRISEスーパーライト級(-65kg)タイトルマッチで王者・山田洸誓(正道会館KCIEL)が北野克樹(誠至会)を相手に2度目の防衛戦に臨み、3-0の判定で勝利を収めた。

 山田は2019年9月にプロデビューから10戦10勝で王座を獲得。その後、一つの勝利を重ね11連勝で迎えた昨年11月の大阪大会で北野と対戦。延長の末、判定負けとなりプロ初黒星を喫した。山田は今年1月には実方拓海を相手に初防衛を果たし、復活。今回は2度目の防衛戦にしてリベンジマッチとなった。

 北野はWBCムエタイ日本統一スーパーライト級とICO認定インターコンチネンタルスーパーライト級の2冠王者で現在5連勝中。昨年11月のRISE初参戦で山田を破り、今回の王座挑戦が実現した。

紅絹が15年間の現役生活に別れ。「笑顔でリングを降りることができて幸せでした」【RISE】

2021.06.19 Vol.Web Original

同門の小林愛三を相手に「引退エキシビションマッチ」

「RISE150」(6月18日、東京・後楽園ホール)で初代RISE QUEENアトム級王者の紅絹(NEXT LEVEL渋谷)が同門で初代RISE QUEENフライ級王者の小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)を相手に「引退エキシビションマッチ」を行った。

 紅絹は2006年に「J-GIRLS」でプロデビューを果たし9戦負けなしですぐに中心選手となると、2012年にはJ-GIRLSミニフライ級王座を獲得。以降15年間、第一線で活躍した。2019年3月からRISEを主戦場とすると7月には初代RISE QUEENアトム級王座を獲得。昨年行われた「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」では最年長にして準優勝を果たした。しかし今年3月の2度目の防衛戦で18歳の宮﨑小雪に敗れ王座から陥落すると試合後に引退を表明した。

 戦績は63戦35勝(2KO)22敗6分。63戦の顔触れを見ると、岡田敦子、田嶋はる、神村エリカ、松下えみ、MIO、KANA、メロニー・ヘウヘス、MISAKI、寺山日葵…と各時代のトップ選手の名が並んでいる。

MMA初挑戦のベイノアがウィリー超え宣言「気持ちは異種格闘技戦。先輩たちを超えたい」【RIZIN.28】

2021.06.11 Vol.Web Original

ベイノア「自分にとって押忍は押忍です」

「RIZIN.28」(6月13日、東京・東京ドーム)に出場する選手のオンライン個別インタビューが6月11日開催された。

 今大会ではRISEウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノア(アメリカ/極真会館)がRIZIN初参戦を果たし、スペシャルワンマッチで前DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)とMMAルールで対戦する。ベイノアはもちろんMMA初挑戦となる。

 インタビューでベイノアは「ついに、この東京ドーム大会の日が来たなと、非常に気合が入っています。非常に楽しみというのが率直な感想です」と神妙な表情。

 弥益については「恐らくですけど、本日も有給をとられて、こちらにいらしゃっているということで、非常にお忙しいなかで格闘技をやっておられるという、なかなか自分はマネできない、真面目な勤勉な方。そのように思っております」と話す。

 試合展開については「いつもそうなんですけど、自分の予想した試合展開にはならないと思っているので、なにも考えずに、その場の閃きで動こうと思っている。どのような試合展開になるかは正直まったく予想していないです」と“ノープラン”で立ち向かうつもりのよう。

 初のMMAではあるが「MMA・総合格闘技をやるというよりは、空手からキックボクシングに挑戦するときそうだったように、キックから総合、ルールの制限が大幅に解除されたなかでやるいわば異種格闘技戦だと思っている。総合格闘技というジャンルを見てきたファンの方からすると新鮮なものになるのではないか。あくまでも自分は極真空手を見せていこうと思っているので、総合格闘技のファンの方にそういう部分を見てほしいと思います」とあえて「異種格闘技戦」という言葉を使った。

 極真会館からは古くはウィリー・ウィリアムスがアントニオ猪木との異種格闘技戦に臨んだ。

 ベイノアは「異種格闘技戦」については「極真会館の先輩たちがやってきたものも自分は異種格闘技戦だと思って見てきました。たとえば、フランシスコ・フィリオ先輩がK-1の戦いに挑んでいったのも異種格闘技戦のひとつだと思いますし、ウィリー・ウィリアムズ先輩が熊と戦ったのも異種格闘技戦。空手を背負って空手の強さを見せるのが異種格闘技戦だと思っている」と話す。そして「ウィリー選手もフィリオ選手どちらの先輩も尊敬していますし、どちらも目指していきたい」としたうえで「やはり新しいものを作っていくためには極真会館のベイノアが唯一無二でなくてはいけない。目指すという意味では自分自身が今ままでの誰でもないような存在にならなくては。地球や宇宙と同じように、格闘技も破壊と再生の繰り返しで成長してきたものだと思っていますので、格闘技が大好きだからこそ、リスペクトして内部から破壊して、あらたな格闘技界を再生させていきたいと思います」と話し、ウィリー、フィリオを「超えていきたい、超えなくてはいけないと思っています」と誓った。

 カード発表会見から「押忍」を愛用する姿が話題となっているのだが、ベイノアは「日常の、自分にとって当たり前の言葉で、RIZINファンの皆様にとっては新鮮な言葉だと思うのですが、どんな挨拶でも、悲しいときも、うれしい時も、寂しいときも、押忍。自分にとって押忍は押忍です」とこの日も「押忍」で会見を締めくくった。

MMA初挑戦のベイノアが試合内容と笑いで「東京ドーム破裂」を予告【RIZIN.28】

2021.06.09 Vol.Web Original

元DEEP王者・弥益ドミネーター聡志と対戦

「RIZIN.28」(6月13日、東京・東京ドーム)に出場するRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(アメリカ/極真会館)が6月9日、公開練習を行った。

 今回、初のMMAに挑むベイノアは第1試合で元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)と対戦する。

 この日、ベイノアは空手着にオープンフィンガーグローブを着用し、2分間のミット打ちを披露。パンチの連打に蹴りを上段、中段、下段と蹴り分け、最後はバックスピンキックも見せた。

 練習後、正座で会見に臨んだベイノアはこの練習の意図について「普段通りの空手の稽古をお見せしました」と道場ということもあってか、会見やリング上とは違う厳かなたたずまいを見せた。

 MMAについては「10歳の時に成増道場で極真空手を始めた時から、いつ何時どのような体勢になっても空手で対戦相手に対抗できる準備はしてきた。事実上10歳のころからMMAの練習をしている」と話すものの、組みやグラウンドといった具体的なMMAの動きについてはこの日も見せることはなくベールに包まれたまま当日を迎えることとなりそうだ。

武尊vs那須川天心戦についてK-1側がコメント「今後も中立のリングでの実現を目指す」。一部報道のRIZIN大晦日大会での実現は否定

2021.06.02 Vol.Web Original

前日のRIZIN榊原CEOの会見を受け事情を説明

 K-1の中村拓己プロデューサーが6月2日、囲み取材に応じ、前日に行われたRIZINの会見で榊原信行CEOが6月13日の東京ドームで那須川天心vs武尊戦が行われる予定だったと明かした内容について、補足した。

 前日、榊原氏は「緊急事態宣言の延長で5月23日の東京ドーム大会を6月13日にずらしたのだが、そもそもこの日は天心選手と武尊選手の試合を開催したいということで押さえていた日程。これはRIZINとは別のイベントでK-1、RISEらと共同で中立の舞台を作って、この世紀の一戦を行う予定で年明けから格闘技界で準備を進めていた」と舞台裏を明かしていた。

 中村氏は「昨日のRIZINの会見で榊原さんからコメントがあったが、あの発表したコメントについては事前に我々と話もしていて、内容についてはこちらも把握していたということを改めて皆さんにお伝えしたい。経緯や現状に関しては基本的に榊原さんがお話された内容と思ってください。もともと昨年末の武尊選手のアクションがあり、我々としても、K-1でもRIZINでもない中立のリングで武尊選手と那須川選手の試合実現に向けて調整に入っているところだった。

 そんななかでもともと1月に我々は代々木大会で武尊選手の試合を予定していたが、コロナの影響もあり大会が3月に延期となった。二転三転する中で、6月で試合をどうかという話が出てきた。3月にレオナ・ぺタス選手と武尊選手の試合があって、その試合が終わってから調整に入ろうというところだった。武尊選手とレオナ選手の試合が終わってから6月に向けて諸々調整したが、武尊選手のケガを含め、いろいろな事情があり、6月13日というタイミングでの実現には至らなかった。

一馬が顔面への三日月蹴りで秒殺KO勝ち。命名「上弦ノ三日月」【RISE】

2021.05.24 Vol.Web Original

初お披露目の必殺技でノラシンをKO

「RISE149」(5月23日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われたスーパーフェザー級の一戦で一馬(MONSTAR GYM)がノラシン・スペチアーレジム(Speciale gym)に1R47秒でKO勝ちを収めた。

 一馬は当初は同級王者のチャンヒョン・リー(韓国/RAON)に挑戦する予定だったが、新型コロナウイルスの影響でリーの入国が難しいことからノラシンとの対戦となった。

 前日会見でRISEの伊藤隆代表が「チャンヒョン・リーの入国のめどが立たないので、今後、暫定王者を決めていきたいと思っている」と語っており、一馬にとっては暫定王座を決める戦いに打って出るためには結果はもちろん、内容も問われる試合となったのだが一発回答ともいえる完璧な試合を見せた。

 1R、ノラシンが右ローを蹴ると一馬も左右のロー。ローでの探り合いと思いきや、一馬はノラシンのガードの内側からアゴに三日月蹴りを叩き込むとノラシンはゆっくりと崩れ落ちる。そのまま立ち上がれず一馬が秒殺KO勝ちを収めた。

 試合後のマイクで一馬は「最後の技は僕の切り札“上弦ノ三日月”です。他に使う人はいないんじゃないでしょうか。今日僕が初めて出したと思います。どうでしたでしょうか? 今日はタイトルマッチが流れちゃったんですが、年内に必ず僕がベルトをもらいます。間違いなくKOで勝てる実力が付いていると思うので期待してください。僕がチャンピオンになります」と最後の技を「上弦ノ三日月」と紹介したうえで、王座獲りを宣言した。

初メインの一馬「試されている。メインにふさわしい試合を」 セミの京谷は勝手にオープンフィンガーマッチのアンバサダーに就任【RISE149】

2021.05.22 Vol.Web Original

「今後、暫定王者を決めていきたいと思っている」と伊藤代表

「RISE149」(5月23日、東京・後楽園ホール)の前日計量が5月22日、東京都内で開催された。

 メインのスーパーフェザー級戦で戦う一馬(MONSTAR GYM)とノラシン・スペチアーレジム(Speciale gym)はともに1回で規定体重をクリアした。

 今大会では当初は同級王者のチャンヒョン・リー(韓国/RAON)に一馬が挑戦するタイトル戦が予定されていたのだが、リーの入国が難しいことからノラシンとの対戦となった。

 ノラシンは元ルンピニースタジアムライトフライ級王者、元ルンピニースタジアムフライ級王者、元ラジャダムナンスタジアムライトフライ級王者というキャリアを誇る強豪。この日、計量後に行われた会見でRISEの伊藤隆代表が「チャンヒョン・リーの入国のめどが立たないので、今後、暫定王者を決めていきたいと思っている」と語った。一馬は現在2連続KO勝ち中。ランキングも1位で、暫定王者を決めるとなると最も近い存在。今回は勝利を収め、今後に向けて大きくアピールしたいところ。

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