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格闘技雑誌の老舗「ゴング格闘技」が2年の休刊期間を経て奇跡の復刊

2019.04.13 Vol.717

 2019年3月に老舗の格闘技雑誌「ゴング格闘技」が2年の休刊を経て復活した。

 出版業界ではよっぽどのことがない限り「廃刊」という言葉は使わない。商標登録や雑誌コードといった細かい問題はここではさておくが、その言葉はその雑誌を再び発行することをギブアップしたことを世間に意思表示することになるからだ。ゆえに多くの場合「休刊」という言葉を使うのだが、復刊する雑誌は少ない。そのまま「事実上の廃刊」という結果となる。

 2014年秋に新生K-1が立ち上がり、2015年の年末にRIZINが格闘技界恒例の年末のビッグイベントを再開させると徐々に日本の格闘技界に熱が戻ってきた。

 格闘技冬の時代といわれ、ライバル誌が次々と休刊する中、孤軍奮闘を続けていた同誌が2017年3月に休刊となった時は「これだけ大きなイベントが開催されるようになってきたのになぜ?」と業界内に衝撃が走った。どのジャンルもウェブメディアに押され、次々と紙媒体が消えていくご時世ではあったが、「1誌くらいは大丈夫だろう」と思っていた関係者は多かった。

 当時、そして現在も編集長を務める松山郷氏は「格闘技の多様な魅力を伝えるのに媒体側も変化する必要があった」と休刊当時を振り返る。その後、松山氏は格闘技関係の書籍の発刊、ゴング格闘技名義でのSNSでの発信を続ける中、虎視眈々と復刊のチャンスを模索。今回の復刊に至った。

 松山氏は「ウェブ版の立ち上げと復刊の告知に読者の大きな期待を感じた。ウェブの時事記事と雑誌の深読みを連動させたい」と復刊後の編集方針を語る。

 試合結果や会見といった速報はウェブで得る時代だが、その試合の前後の物語はじっくり本で読みたいというファンはまだまだ多い。また専門誌に掲載されることは選手の大きな励みにもなるだけに復刊した同誌への期待は大きい。

「ゴング格闘技」
【発行】アプリスタイル【価格】1200円(税込)

渡辺華奈「大晦日にタイトルマッチ」の目標に向け必勝宣言【4・21 RIZIN】

2019.04.11 Vol.Web Original

3Rのミット打ちで進化した多彩な打撃を披露
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)に出場する渡辺華奈が4月11日、東京都内で公開練習を行った。

 渡辺は昨年大晦日に真珠・野沢オークレアを破ったヤスティナ・ハバと対戦する。ハバはポーランドの現役軍人で、デビュー戦でありながら真珠の顔面を破壊したうえでチョークスリーパーで絞め落とすという壮絶な試合を見せた強豪。

 この日、渡辺は1分30秒×3Rのミット打ちを披露。1Rは一発一発を確認するように重いパンチとミドルを打ち込み、2Rにはコンビネーションの確認と相手の攻撃をブロックしてのカウンター、3Rはそれにプラスしてパウンドの打ち込みと多彩なバリエーションの打撃を見せた。

 練習後の会見で「コンディションはバッチリ。特にケガもないし、調子もいい。体重もバッチリ」と言うように順調な仕上がりをうかがわせた。

浅倉カンナが一日警察署長。女性警察官のスカートに「違和感」

2019.04.10 Vol.Web Original

特殊詐欺被害の撲滅を訴える
 RIZINの「2017女子スーパーアトム級グランプリ」覇者の浅倉カンナが4月10日、神奈川・横浜の戸部警察署で一日警察署長に就任。オレオレ詐偽をはじめとする特殊詐欺被害の撲滅を訴えた。

 女性警察官の制服で現れた浅倉は冒頭「今日は1日しっかりパトロールしたい。RIZINでデビューさせていただいた時は高校の制服を着ていた。まさか警察の制服を着ることができるとは思っていなかったので不思議な感じ」などとあいさつした。

 そして横浜駅前の高島屋広場から横浜駅の東西自由通路まで防犯パトロール。

 最後は3つからなる詐欺撲滅宣言を読み上げ、集まったファンや市民に注意喚起を促した浅倉に戸部署から「浜崎選手へのリベンジ果たして」とエールを送られた。

那須川天心がパッキャオの刺客と対戦【4・21 RIZIN】

2019.04.09 Vol.Web Original

パッキャオ参戦はなし
 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが4月9日、都内で会見を開き「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の追加対戦カードを発表した。

 那須川天心と大雅がキックボクシングルールで出場。天心はマニー・パッキャオが送り込むフリッツ・ビアグタンと59.0kg契約で対戦する。

 ビアグタンは現WBCムエタイフェザー級フィリピン王者。もともとはキックボクサーとしてデビューするもボクシングにも挑戦。2014年には総合格闘技でもデビューしている。総合格闘技では2016年にフィリピンのプロモーションURCCでストロー級王者にも輝いた実績がある。

 大雅は61.0kg契約でタリソン・ゴメス・フェレイラと対戦。フェレイラはヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・ショーグンを輩出したブラジルの名門ジム、シュートボクセアカデミーの流れをくむジムに所属し、ここまで16戦14勝2敗(6KO)の成績を残すブラジルの立ち技ファイターの注目株。今年3月に行われたRISEの世界トーナメント「RISE WORLD SERIES 2019」に参戦し1回戦で天心のライバルであるスアキム・PKセンチャイムエタイジムと対戦。逆転負けを喫したものの、2度のダウンを奪うなどあと一歩まで追い詰めた。

 RIZINの榊原信行実行委員長が7日に自らのツイッターにパッキャオと握手している写真とともに「RIZIN.15ではこの男と新たな仕掛けを行います」とつぶやいたことから、この日はふだんは格闘技を扱わないメディアも多く駆け付けたが、今回はパッキャオの参戦はなし。パッキャオとは国境と競技の垣根を超えて積極的に選手をトレードしていこうということで意見が一致。今回、パッキャオの推薦するビアグタンの参戦が実現した。

 今回はパッキャオと結んだ契約はファイトに関するものではないのだが、榊原氏は「近い将来、パッキャオ選手にはRIZINで戦ってもらいたいとは思っている。この関係は一過性のものではない」などと話した。

 また今回のRIZINとパッキャオとの契約にあたってはフロイド・メイウェザーとTMTの協力があったことを明かした。そしてメイウェザーが日本で年内に大きな格闘技イベントを計画していること。そのプランの中にRIZINやパッキャオも参加する可能性があることも示唆した。

髙田延彦が「え? パッキャオ来るの?」【髙田横粂の世相談義】

2019.04.09 Vol.Web Original

「ファンの方からの書き込みで知った」
 昨年大晦日までRIZINの統括本部長を務めていた髙田延彦氏が4月8日、一部でRIZINと契約したことが報道されたボクシングの6階級王者、マニー・パッキャオについてコメントした。

 髙田氏は元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏とともに配信している生ワイドショー番組「髙田横粂の世相談義」で、横粂氏にRIZINがパッキャオと契約したことについて問われると「このニュース、知らなかった。パッキャオのパの字も聞いてなかった」と寝耳に水だったらしく「インスタでRENAの試合のカード発表をアップしたんですが、そこへファンの方からの書き込みがあって“え? パッキャオ? 知らなかった”だったんですよ。だいたい、今までも統括本部長ってそんなもんだったんですよ。後から知ることが多くて、こんなことの繰り返しでしたから」などと話した。

 そして、統括本部長のポジションを離れるにあたり「自由な立場で髙田延彦として発言していきたい」と言っていた通り、この日はこれまでとはちょっと違ったトーンで発言。

「誰とやるのかな? みんなで予想するだけでも面白いんじゃない?」と横粂氏に投げかける。それを受けて横粂氏が対戦相手として那須川天心、堀口恭司といった名を挙げると髙田氏は「パッキャオはウェルター級だから、66キロくらい。普段は70ちょいあると思う。恭司や天心だと10キロくらい体重差が出てしまうから危険。メイウェザー戦の経験を踏まえて、大いに議論をして対戦相手を選ばなくてはいけない」と私見を述べた。しかし「誰にせよパッキャオとやるならそれなりの大物じゃないと見る側も興味がわかないし、勝負になるような、攻防ができる相手じゃなきゃいけない。でもRIZINのことだから何か用意しているのではないか」と話した。

 横粂氏が続けて五味隆典の名を挙げると「何かやってくれそうな期待感を考えると五味っていう名前が出た時にはファンの反応、期待感は膨らむでしょうね」とし「試行錯誤しながら、一番いい形に、ファンの期待に応えるカードに落ち着くのではないですか?」と締めくくった。

渡辺華奈が真珠の顔面破壊したハバに逆顔面破壊予告【4・21 RIZIN】

2019.04.06 Vol.Web Original

会見で榊原氏にベルトの新設を直談判
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)への出場が発表されていた渡辺華奈が4月6日、都内で会見を行った。

 渡辺はポーランドの現役軍人であるヤスティナ・ハバと対戦する。ハバは昨年大晦日に真珠・野沢オークレアと対戦し、真珠の顔面を破壊した上で絞め落とした。真珠戦がデビュー戦ではあったが、冷静に任務を遂行したというイメージの試合運びだった。

 渡辺はハバについて「ハバ選手はフィニッシュ力もあって、打撃もしっかりとしたベースがあって強い選手。自分の実力を見せて、今回も一本かKOで決着をつけたい」と話した。渡辺はデビュー戦こそ柔道仕込みの関節技で一本勝ちを収めたものの、その後、判定での試合が続いた時期もあったが、昨夏の赤林檎戦から一本とKOで3連勝中と覚醒。真珠の顔面を破壊したハバの打撃についても「破壊されないように。逆にやるくらいな気持ちでいるので大丈夫」と話した。

 また「この階級はすごく盛り上がってきているので、ベルトを作ってほしいなという思いもある」と会見に同席した榊原信行RIZIN実行委員長に直談判。榊原氏は「アピールするような試合をしてほしい」と応えた。ベルト新設が実現すれば、渡辺が対戦を熱望する中井りん戦も見えてくるだけに渡辺にとっては勝利はもちろん、内容も問われる試合となる。

渡辺華奈が真珠の顔面を破壊した強豪と対戦【4・21 RIZIN】

2019.04.03 Vol.Web Original

渡辺「今年はもっと強い選手と試合をしたい」
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の追加対戦カードが4月3日、発表された。

 昨年大晦日の「RIZIN 平成最後のやれんのか!」で杉山しずかを1R11秒でKOした渡辺華奈が出場。同じく大晦日の「RIZIN.14」で真珠・野沢オークレアにKO勝ちしたヤスティナ・ハバと対戦する。

 渡辺は2017年のデビューから負けなしの6勝1分け。デビュー戦以降は判定での試合が続いたが、昨年8月の赤林檎戦以降、一本とKOで3連勝中と覚醒中。今回対戦するハバはデビュー戦でありながら真珠の顔面をボコボコにしたうえでスリーパーホールドで一本勝ちを収めた立って良し寝て良しの強豪。渡辺も柔道仕込みの寝技はもちろん、打撃も大きな成長を見せており、激戦が予想されるカードが実現した。

 主催者を通じ渡辺は「昨年末のRIZINで勝利を収めましたが、もっとお客さんに私の強いところをお見せしたかったので、 今回またRIZINのリングに上がれることを嬉しく思います。ヤスティナ選手は昨年末の真珠選手との試合を見て、プロデビュー戦と思えない心身共に非常に強い選手でありますが、今回ももちろんKO・一本で圧勝します。そして、今年はもっと強い選手と試合をしたいです」

 ハバは「再びRIZINのような素晴らしいイベントで戦える事を大変嬉しく思います。昨年末の初来日で素晴らしい経験をさせてもらい、また私のスキルを披露する事を心待ちにしています。 渡辺選手は非常に強くて良い選手ですが、私は彼女に勝利する事ができると信じています」

 とそれぞれコメントした。

 また朝倉海と対戦予定の佐々木憂流迦が内臓疾患でドクターストップがかかったため欠場。朝倉海はジャスティン・スコッギンスと対戦することとなった。

佐々木憂流迦がドクターストップで欠場。朝倉海はスコッギンスと対戦【4・21 RIZIN】

2019.04.03 Vol.Web Original

内臓疾患で「初めての症状で戸惑い」とコメント
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)に出場予定だった佐々木憂流迦が内臓疾患によりドクターストップがかかり欠場することが4月3日、発表された。

 対戦相手だった朝倉海はジャスティン・スコッギンスと対戦する。

 スコッギンスは元UFCファイターで2017年には佐々木とも対戦している。RIZINには昨年大晦日に初参戦を果たし、元谷友貴と対戦。得意の打撃の展開に持ち込むことができず一本負けを喫したが、朝倉との対戦ではその持ち味を生かしたファイトが見られそうだ。

 スコッギンスは主催者を通じて「俺トップレベルの選手たちとしのぎを削るためにRIZINと契約した。準備期間短いがこの機会をモノにしたい。トップレベルで試合するときの最大の課題準備期間だ。俺日頃から練習を欠かさず食事にも気をつけているからいつどんなオファーが来ても準備ができている。俺どんなチャレンジにも怯まない。今回のような荒削りのストライカー尚更だ。みんなをガッカリさせない試合をする 事を約束する。横浜で会おう」とコメントした。

 また欠場する佐々木も「この度、RIZIN関係者様、スタッフの皆様、そしてこの試合を楽しみにしていたファンの皆様、欠場という形になってしまい大変申し訳ありませんでした。 そして、今回試合を快諾して頂いた朝倉海選手、改めて申し訳ありませんでした。僕自身この試合をとても楽しみにしていたので、治ったら是非また戦ってくれると嬉しいです。初めての症状で戸惑いもありますが、少しでも早く回復出来るよう尽力致します。また、リングに戻って闘うことを楽しみにして頂けたら幸いです」とコメントした。

髙田延彦ロングインタビュー「統括本部長から素顔の髙田延彦へ。その理由と思い」

2019.03.31 Vol.Web Original

 元プロレスラーで元総合格闘家、そして現在は俳優、タレントなど幅広いジャンルで活躍中の髙田延彦。そんな髙田が弁護士で元衆議院議員の横粂勝仁氏とともに送るワイドショー番組「髙田横粂の世相談義」がスタートしたのが昨年の4月。かれこれ1年を迎えるのだが、この間、髙田はスポーツはもちろん、政治や社会問題についても率直な意見をずばずば発信してきた。この1年を振り返るとともに、今後について語った。

RIZIN会見で柔道の五輪金メダリスト内柴正人のMMA参戦が浮上

2019.02.08 Vol.Web Original

RIZINとREALが紳士協定結ぶ
 2004年アテネ、2008年北京五輪の柔道男子66kg級金メダリスト・内柴正人の総合格闘技参戦の可能性が浮上した。

 RIZINは2月8日、都内で会見を開き「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カードを発表した。

 今秋開催予定の「ライト級GP」に向けホベルト・サトシ・ソウザの参戦が発表された。ソウザは柔術でワールドプロ柔術世界選手権、ブラジリアン柔術世界選手権といった数々の大会で優勝を果たすなど輝かしい実績を残し、2013年からは総合格闘技にも参戦。「REAL Fight Championship」を主戦場に6戦6勝の戦績を残し、2016年にはREAL Fight Championship スーパーライト級王座決定トーナメントを制してチャンピオンになっている。昨年は桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの大会「QUINTET」に参戦し、ハイレベルな柔術テクニックで会場を沸かせた。

 今回のソウザの参戦はRIZINとREAL Fight Championshipが紳士協定を結んだことから実現したもの。この日は会見後にREALの山田重孝代表が囲み取材に応じ、RIZINと紳士協定を結んだ経緯と今後の展望について語ったのだが、会見中の質疑応答で出た内柴氏の総合格闘技参戦について「そういう考え方もあるなと思った」と話した。

 内柴氏は山田氏の柔術道場「アラバンカ柔術アカデミー」で柔術の練習に励み、柔術家として活動。現在は昨年8月にキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任し、後進の指導にあたっている。

前ZST王者・伊藤盛一郎が2年ぶりの参戦でマネル・ケイプと対戦【4・21 RIZIN.15】

2019.02.08 Vol.Web Original

「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カード発表会見が2月8日、東京都内で開催された。前ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が2年ぶりにRIZIN参戦を果たし、マネル・ケイプと58kg契約で対戦する。

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