『RIZIN.1』(4月17日、愛知・日本ガイシホール)で女子レスリングの村田夏南子がロシアのナタリア・デニソヴァを相手に総合格闘技デビュー。3R判定で勝利を収めた。
村田は2011年の全日本選手権では吉田沙保里から序盤にポイントを奪い勝利目前まで追い詰め、2020年の東京五輪代表をも狙う逸材。
村田は昨年大晦日に行われた「RIZIN~IZAの舞~」のリング上でMMA参戦を発表。DEEPフェザー級王者の横田一則のもとでトレーニングを積み、この日を迎えた。
1R開始早々から、レスリング仕込みの高速タックルを見せあっさりテイクダウンを奪う。デニソヴァの下からの関節技に手を焼いたもののサイドに移行し素早くアームロックの体勢に。かなり危ない方向に腕が曲がり、決着したかと思われたが、デニソヴァは驚異的な関節の柔らかさと巧みなポジション取りでゴングまでしのぎ切る。2R以降もタックルでテイクダウンを取り、ポジションをキープするもののワンテンポ攻撃が遅れ、デニソヴァに下からの腕十字、三角絞めを繰り出す時間を与えてしまうなど課題は残したが、3Rを通じて圧倒し、判定勝ちを収めた。
村田は試合後のマイクで「しょっぱい勝ち方ですみません。榊原社長、もっと練習して、上目指せる選手になれるよう頑張ります」と悔しさをにじませる。