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「成功する起業家の共通点とは?」起業最前線からヒント満載のトークイベント 参加者からも続々質問

2025.03.10 Vol.web original

 起業の当事者と支援者の目線を交え「起業のリアル」を掘り下げるトークイベントが10日、Startup Hub Tokyo 丸の内にて開催。注目の起業家によるリアルなトークに、参加者からも熱い質問が続々と上がった。

 創業支援施設「TOKYO創業ステーション」の8周年記念イベント。「挑戦を加速させる!成功をつかむ起業家の条件とは」をテーマに、起業の最前線で活躍する“当事者”と“支援者”をゲストに迎え、リアルな経験や実践的なアドバイスを伝えるトークを実施。

 第1部は「起業の道を拓く覚悟!起業家の突破力に迫る!」と題し、2014年に創業、2019年に上場したスタートアップ企業・株式会社スペースマーケットの重松大輔代表取締役社長が登壇。レンタルスペースのマーケットプレイス「スペースマーケット」を手がける重松氏。アメリカでのシェアリング需要に日本での広がりも確信したと言い「当時まだ民泊までは日本では難しいかなと思い、まずはイベントスペースや“バズる”場所を中心に始めました」。

 順調に1度目の資金調達を果たしたが、新型コロナの時期には「人と会っちゃいけない、集まっちゃいけないというので、毎日キャンセルの嵐」という経験も。「でも、コロナを経て逆に利用者が増えてきた。テレワークが当たり前になって、ワークスペースを求める人や、パーソナルトレーナーやネイリストの方など、仕事場をシェアしたい個人事業主さんが増えた。また遊びも多様化してきて、ボードゲームやプライベートシアター、お家キャンプやインドア花見など、目的特化型のスペースが今大変人気を博しています」と、コロナ後の時流の流れを見事につかんでサービスを展開している状況を紹介。

 参加者からも「コト消費の次に注目していることは」「こういう人材は絶対に入れないという人は」など質問が続々。資金繰りギリギリだったという中で2回目の資金調達を成功させた背景を聞かれると重松氏は「最後はやはり事業への志が伝わったと思う。事業がつまらなくてもお金があれば続けられるが、事業がどんなに良くてもお金がないと会社は続けられない。資金に関してパートナーや人脈はしっかり作っておいたほうがいいと思いました」とアドバイス。

モデレーター・一木広治氏(一般財団法人ピースコミニュニケーション財団代表理事/株式会社ヘッドライン代表取締役社長)

WiL共同創業者・松本真尚氏が講演「AIを活用しながら自分のやりたいことを仕事にしていく時代に考えるべきこと」

2023.08.23 Vol.web original

 起業家精神の醸成を目的とした学生主体のイベントが20日、Startup Hub Tokyo 丸の内にて行われ、ベンチャーキャピタルのWiL General Partner・共同創業者、松本真尚氏による基調講演や、グループワークを通して学生たちが起業家意識に触れた。

 この日は、高校生から大学生、院生を中心に10〜20代の若い世代が参加。冒頭、イベントを監修する早稲田大学理工学術院の朝日透教授は「今日は、すでに起業している人から何となく興味のある人、就職を考えている人などが参加していると思いますが、起業家精神は進む先がアカデミアでも大企業でも必要なこと。今まで日本は、失敗に対して寛容ではなかったがそれではやっていけないということにやっと気づき始めた。確実なものを提案できるまで…と待っている間に他はどんどん進んでいく。下りのエスカレーターに乗っているのと同じ。その場にとどまるのではなく、先へ進む意識を持ってほしい」と熱いメッセージ。

 来賓として登壇した、文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 産業連携推進室 室長の迫田健吉氏も、政府のスタートアップ支援に触れながら「学生時代だとまだやりたいことが見つからない人もいるかもしれませんが、一つひとつステップを上っていくことで次の景色が見えてくると思います。自分の好きなこと、得意なことを追求していきながら、こういった場で自分が気づいていない強みを知ったり、属性の違う人たちと交わる経験が、今後のキャリアパスの選択で糧になると思います」とエールを贈った。

 第1部では、WiL General Partner・共同創業者の松本真尚氏を講師に招き基調講演を実施。

 松本氏は、1999年にPIMを設立し、CEOとして2000年にYahoo!JAPANとの合弁を指揮。その後、Yahoo!にて新規事業創出や他社との連携などを多数手がけ、2013年に日米を中心としたベンチャー企業への出資及び事業支援を行うWiLを創業。大企業と海外・日本のベンチャーの橋渡しをはじめ、パートナー企業(大企業)内に眠る社内IPを活用した新規事業創出にも力を入れオープンイノベーションを実現している。

 「世界で一番、最先端の実証実験が行われている場所」でもあり、WiL本社もあるシリコンバレーについて「近年、シリコンバレーが好景気と聞いていた人もいると思うが、去年からレイオフがすごい」と松本氏は語り、進化したAI技術がさまざまな分野で影響をもたらしていることで「ハリウッドでの俳優組合のストライキのように、アメリカでも現在、自分たちの仕事を守るためにAIの進出を止めようとする人たちと、推進しようという人たちで分かれている」と解説。

「スキルを身に着けても数年後にはAIがやってくれてスキル不要になるかもしれないほど速い流れの中で、どうやったら自分らしい働き方、生き方ができるか。AIを活用しながら、自分のやりたいこと、人から感謝されることは何かを考え、仕事にしていくことが必要なのではないか」と語り、若い世代の参加者たちに「今のうちに失敗しよう」、「自分がやりたいことを持つ仲間を作ろう」「目標設定をしよう」とアドバイス。最後に「イノベーションは知性の偉業ではなく意志の偉業である」と言うメッセージで締めくくった。

元NewsPicks編集長PIVOT 佐々木紀彦氏が学生ピッチに直接フィードバック! 8.21にイベント実施

2022.08.28 Vol.web original

 アントレプレナーシップの醸成を目的とした早稲田大学発の学生団体「Beyond 2020 NEXT PROJECT」は8月21日、Startup Hub Tokyo 丸の内にて、元NewsPicks編集長 PIVOT 佐々木紀彦氏を迎え、佐々木氏の基調講演および「1DAY起業家養成講座」と題し佐々木氏からの直接フィードバックをもらえるワークショップを開催。注目起業家による講演とフィードバックに、学生たちもアントレプレナーシップを大いに刺激された様子だった。

元サッカー日本代表・鈴木啓太、ネクストキャリアの原点は「満員の埼玉スタジアム」

2021.02.02 Vol.Web Original

 元サッカー日本代表でAuB(オーブ)株式会社代表取締役の鈴木啓太が30日、丸の内のTOKYO創業ステーションにて行われた配信イベント「ネクストキャリアの見つけ方」に登場し、自身の起業家としての原点を語った。相手役はStartup Hub Tokyo 丸の内コンシェルジュの木村佳晶。

目指せニューノーマル時代の注目スタートアップ! ビジコン「Startup Stage」受賞者決定

2020.12.21 Vol.web original



「Startup Stage 2020~関東ビジネスプランコンテスト~」が19日、東京・丸の内の創業支援施設Startup Hub Tokyoにて行われ、ファイナリスト10組から学生の部、一般の部それぞれ最優秀賞と、全国大会である「起業家甲子園」「起業家万博」への選出者が決定した。

「Startup Stage」は同施設が年に1度、開催しているビジネスプランコンテスト。全国大会「起業家万博(一般向け)/甲子園(学生向け)」挑戦権を目指す関東地区予選でもある。

 4回目を迎える今年は「ICTを用いたビジネスプラン」をテーマに開催。また、新型コロナウイルス感染症対策として観覧はオンラインで実施。会場では徹底した対策のうえ、ファイナリスト10組がプレゼンテーションを行った。

 同コンテスト出場が決定してから2カ月、担当のメンターとメンタリングを重ね、プランはもちろんプレゼンテーションにも磨きをかけてきたファイナリストたち。
 
 学生の部の最優秀賞は、多くの課題を抱え、まだ競合サービスも少ないベトナムで、保育園・保育士の業務をICTによる効率化でサポートするサービス「MoGuCare」を手掛けるWELY株式会社・松岡奈々さんが受賞。一般の部の最優秀賞は、タクシーなどの車窓を広告メディアとして活用するサービス「CarWindow」を提案する株式会社Lauraの中村将也さんが受賞した。

 そして、全国大会「起業家万博」「起業家甲子園」の出場権が与えられるNICT賞には、学生の部からVRキャンパスツアーのサービスを提案するEmptyPlatformの渡辺三冬さんが受賞。国内はもちろん海外から日本の大学への留学希望者も利用できるサービスにしたいという事業の伸びしろを評価された。

 一般の部からは、スマホと連動するデバイスを用いて空間認識に障害のある人などが道に迷わないようサポートするサービスを提案するLOOVICの山中亨さんが受賞。審査員は「日本はシルバー先進国でもあるので、世の中にインパクトを与えそうな事業」と可能性に期待を寄せた。

 その他、協賛企業賞ではヘッドライン賞に、学生部門から、衰退が懸念される伝統工芸品専門のECサービス「ハラハチ工房」を手掛けるハラハチブンメの土橋哲展さんが、一般の部からLauraの中村さんが選ばれた。

 最後に、Startup Hub Tokyo 丸の内の起業コンシェルジュ細江裕二氏は総評として、リモートでメンタリングを行うなどコロナ禍でビジネスプランをブラッシュアップさせてきたファイナリストをねぎらい「次のステージに出場する人もいるが、それがゴールではありません。自分の事業を思い通りに達成していくことが本来の目的。今日まで頑張ってきたことを継続して、よい事業を作っていっていただければ」とエールを贈った。

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