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「SusHi」って何? 「持続可能な新しい価値」を生み出すアートとテクノロジーの体感拠点が丸の内に登場

2023.08.30 Vol.web Original

 東京都のメディアアートとテクノロジーの体感拠点「SusHi Tech Square」の1階フロアが8月30日に開設。オープニングとなる第一期展覧会「わたしのからだは心になる?」展が11月29日まで開催される。

「SusHi Tech Square」は東京都が推進する「持続可能な新しい価値」を生み出す取り組み「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」の一環として開設された、メディアアートとテクノロジーの体感拠点。さまざまなクリエイター、アーティストを迎え、展覧会シリーズ「PASs(Playground for Alternative Seeds)=新たな種を育む思考の遊び場」を今後継続的に開催していく。

 第一期展覧会「わたしのからだは心になる?」展では、若手クリエイターを中心としたアートとテクノロジーの作品を展示。「からだ」をキーワードに「機械と身体」「バーチャルな身体」「社会のなかの身体」「環境と身体」という4つのゾーンで、テクノロジーの進展とともに我々の身体感覚がどのように変化してきたかを振り返り、現代、そして未来の「からだ」のありようを問いかけていく。

 クリエイター花形慎氏による「Uber Existence」は、アクターが自分の「存在代行」をしてくれるサービスという作品。アプリを通じて、サービスの利用者(ユーザー)から指示を受けて行動。ユーザーはアクターを通してリアルタイムで映像や音声を共有し、その場にいるような感覚を得ることができる。28日に行われた内覧会にも、台湾に滞在中の花形氏がアクターに代行してもらって“出席”。「存在代行」という不思議な感覚をデモンストレーションした。

 他にも、仮想空間でユーザー自らが改造できるアバタースキンを通してデジタル時代の自己とファッションの関係を問いかける「WORTH Customizable Collection:KEMONO」や、古代から世界中で行われてきた美を求めるための身体改造を振り返りながら1000年先の「美しい身体」を考える「美的身体のメタモルフォーゼ」、ふくらむことで遠隔にいる存在の動作や会話を伝えてくれる柔らかい分身ロボット「Puff me up!」など、「からだ」に対する自分の感覚や意識、視点を新たにしてくれる作品がそろう。

 作品を通して得た感覚を、中央のプレイグラウンドで意見交換したり、メモに感想を書いてボイスウォールに貼ってもらおう。また、会期中はアートコミュニケーターによる展示解説や、クリエイター本人によるワークショップやトークショーなども開催する。

やわらかい分身ロボット「Puff me up!」

 

「WORTH Customizable Collection:KEMONO」

 

「美的身体のメタモルフォーゼ」

 

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