障害などの個性を特技として見せる、日本で初めてのソーシャルサーカスカンパニー、SLOW CIRCUS PROJECTによる野外サーカス 「T∞KY∞(トーキョー)〜虫のいい話〜」が6月1日よりオンライン配信される。
本公演は、日本財団が主催する、障害、性別、世代、言語、国籍などを超えて一緒に楽しむ芸術祭「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 ー世界とつながるともっと面白いー」 のプログラムの1つで、4月25、26の2日間、池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催される予定だった。しかし、公演直前に緊急事態宣言の発出を受け、急遽中止を決定。24日に行われた一回限りのゲネプロの様子が、6月よりオンライン配信されることとなった。
SLOW CIRCUS PROJECTを主催するNPO法人スローレーベルは、2014年より、障害のある人とサーカスを活用したパフォーマンスの創作に取り組んでいる。2017年からはシルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受け、ワークショップなどを通じて国内での普及・活動を続ける。障害者とのサーカスは世界でも珍しく、特に、多様な人々と創作活動を行うために育成された伴奏者「アカンパニスト」や、公演におけるアクセシビリティ環境を考える「アクセスコーディネーター」といった独自の存在も国内外から注目を集めている。
旅のサーカス団たちが迷い込んだのは、「T∞KY∞(トーキョー)」という名の森。そこには、それぞれの視点で世界を捉え、つながりあって生きる虫たちがいた。市民パフォーマーを含む総勢44名の出演者たちでつくりあげる、一夜限りの大規模な野外サーカスを目に焼き付けよう。