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トランプ氏「TPP離脱」表明

2016.11.25 Vol.679

 トランプ次期米大統領は21日、ビデオメッセージを発表し、就任初日に「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から離脱する意思を表明する」と宣言した。トランプ氏が大統領選後にTPP離脱に言及するのは初めて。トランプ氏はメッセージで、「就任初日に起こせる行政府としての行動」を列挙。その1番目としてTPP離脱宣言を挙げた。その上で雇用や産業を米国に取り戻すため、2国間の自由貿易協定を目指すとしている。

 今回、トランプ氏は記者会見などは行わず、動画サイトを通じて国民に直接訴える手段を選んだ。大統領に当選してから約2週間が経過しても、報道陣との記者会見を行わないのは異例の事態。

 また22日には米紙ニューヨーク・タイムズの本社を訪れて同紙のインタビューに応じ、大統領選の民主党候補だったクリントン前国務長官の私用メール問題などで訴追を求めない考えを正式に明らかにした。大統領選で同紙の社説はクリントン氏支持を表明。選挙戦関連の報道でもトランプ氏による過去の「課税逃れ」や「性的嫌がらせ」の疑惑を追及し、トランプ氏から激しく罵倒されていた。

 同紙によると、トランプ氏はこの日、一連の報道に改めて不満を表明する一方、同紙を「尊敬している」と述べ、良好な関係を結びたい意向を示したという。

TPP衆院通過もトランプ氏当選で…

2016.11.11 Vol.678

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認案と関連法案が4日、民進党や共産党の議員が抗議する中、衆院特別委員会で可決した。10日、野党が山本有二農林水産相の不信任決議案を提出したが、否決。その後、採決し通過した。

 しかし米大統領選でTPPに強硬に反対するトランプ氏が当選。TPPの発効には域内GDP(国内総生産)の85%以上の国が批准する必要があり、約60%を占める米国がノーといえば、TPPは事実上、瓦解することになる。

ギリギリでTPP大筋合意

2015.10.09 Vol.

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