前回経験者は6人と大きく若返るも「年齢ではない」
日本サッカー協会が5月10日、都内で会見を行い「女子ワールドカップ(W杯)フランス 2019」に出場するなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー23人を発表した。
メンバー発表は、会見に出席した高倉麻子監督が「広報にはちょっと喋ってからメンバー発表に行きましょうと言われているんですが、皆さん気になっているでしょうから先にメンバーを発表しましょう」といきなり選手を発表する“麻子スタイル”で行われた。
発表後、高倉監督は「総勢63名、チャレンジキャンプを入れると90名ほどの選手を呼び、さまざまな可能性を探る中で、まだまだ力が足りなくても積極的に試合に使い、練習をしていく中で壁にぶつかりうまくいかないときもあった。その時に自分で考え、工夫をし努力をして、次にプレーをした時にしっかり修正してきた選手が残ってきたのかなと思う。その跳ね返りの強さはいつも注目して見ていた」などと選考に当たっての自らの物差しを説明した。そして「就任した時に代表選手に求めることを4つ挙げた。テクニックがあって賢い。スピードや持久力を含めた力がある。代表に対する思いが強い。チームのために戦える。この4つの要素をベースに選手を見て来た。その中で平均的にレベルが高い選手、プラス何か一つ強いものを持った選手、というのは選考する中で大きなキーになった」と続けた。
今回は前回のカナダ大会を経験した選手はわずかに6人と大きくチームは若返ったが、高倉監督は「年齢ではなく、選手を試す中で、しっかり跳ね返ってきた選手を選んだ結果、若い選手が残った」と年齢は特に考慮していないことを強調した。現在18歳のFW遠藤純についても「年齢で話題になるのかもしれないが、グラウンドでのパフォーマンスを見て十分にやれると思い招集した。左利きで突破からシュートに行く形は素晴らしいものを持っている。体も大きく強さ、スピードもある。他の選手も同じだが、FWには得点とチャンスメイクに期待したい」などと話した。