東京都の小池百合子都知事は15日、東京都知事選挙へ向けた政策を発表。再選を目指す今回の選挙戦では、4年前のスローガン「東京大改革」をバージョンアップした「東京大改革2.0」を掲げ、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指す。
「東京大改革2.0」では、3つの柱となる「都民の命を守り“稼ぐ”東京の実現」、「“人”が輝く東京」、「“都民ファースト”視点での行財政改革・構造改革」を掲げ、新型コロナウイルスの感染防止対策、国際金融都市としての経済再建、“人”を中心とした予算編成などに触れた。
選挙の争点は?
選挙の争点は「大東京を誰に担わせるのが最適か。これに尽きると思う」と語った小池知事。現職として新型コロナウイルスの感染防止対策に当たる中、感染症対策を軸にした政策も目立った。
感染第2波への備えでは「東京版CDC(疾病対策予防センター)」の創設によって、機能を集約しながら平時と有事の医療提供体制を整えていくとしたほか、PCR検査体制の強化、重症・軽症患者の医療体制の整備、マスクや消毒液などの衛生資材の備蓄、ワクチン・治療薬の開発支援へ力を注ぐ姿勢を表明。また、日常生活では、テレワークや時差出勤の定着、行政手続きのオンライン化、ペーパーレス、はんこレス、キャッシュレス、タッチレスの4つのレス推進などによる「新しい日常」の確立にも言及した。